三菱UFJ銀行 行員のインサイダー取引

三菱UFJ銀行の行員が、同行の顧客企業に関する株式公開買い付け(TOB)などの情報を、公表前に入手し親族らに漏えいしていた疑いがあるとのこと。親族らは顧客企業に関する株取引を行い、数百万円の利益を得ていた可能性があるといいます。

三菱UFJ銀行

同行に関しては今更説明は必要ないでしょう。いわゆるメガバンクの一角。先月、顧客情報を系列証券と無断共有することを禁じるファイアーウォール規制違反で、金融庁から業務改善命令を受けていましたね。

インサイダー取引

今回インサイダー取引を疑われているのは、同行本社に勤務し、系列証券への出向経験もある行員。同行や系列証券の顧客企業に関するTOBなどの非公開情報を業務で把握し、2023年までの間、公表前に複数回にわたって親族らに伝えた疑いが持たれているようです。

今回の報道で知ったんですが、ファイアーウォール規制違反の調査過程で、今回とは別の行員が顧客情報を使って自己利益目的の株取引を行っていたことも発覚しており、この行員は懲戒解雇されていたんだそう。

形式や手続きを欠いただけのファイアーウォール規制違反であれば大したことなさそう、と思ってましたが、行員のインサイダー取引なんかが複数件出てきているとなるとこれは看過できません。行内の情報管理態勢、ボロボロですね。どうなっちゃったんでしょう三菱UFJ。

SMBC日興証券元社員 顧客から300万円詐取容疑で逮捕

報道によると、金融商品の購入を装い、自身の口座に投資資金を送金させて現金約300万円をだまし取ったとして、警視庁渋谷署は詐欺容疑で、元SMBC日興証券社員(25歳:渋谷支店の営業)を逮捕したということです。犯行が行われたのは昨年10月~今年2月までの期間らしいです。

SMBC日興証券

日興証券は株式会社三井住友フィナンシャルグループの100%子会社。国内に100店舗以上を構える従業員9000人ほどの証券会社です。現在では野村、大和、日興、みずほ、三菱UFJモルガンスタンレーが大手証券と呼ばれています。

日興証券といえば、公募増資に関するインサイダー営業や、執行役員らのインサイダー取引、仕組み債の違法な勧誘、ブロックオファー取引での相場操縦などなど。不正行為のデパートのような存在です。

逮捕容疑

同社の金融商品「日興ファンドラップ」を追加購入させる際、「会社の振込専用口座にシステム不調で入金できない。着金の確認が早いので、私の口座に振り込んでほしい」などとうそをついて、計3回にわたり現金約300万円を振り込ませて詐取したということです。なんとも古典的な手口ですね。

容疑のほかにも1000万円以上詐取してるようで、「ギャンブルや借金返済の金がほしかった」というのが動機。まだ他にも被害者いそうですね。同社の過去の数々の不正と比べると、かなり小規模な不正行為だからでしょうか、日興証券も三井住友フィナンシャルグループもコメントすら出してないようです。

株式市場 今後注目されそうな賃貸不動産の含み益

東洋経済オンラインで、「首位は4兆円、賃貸不動産の含み益が多い企業80社」という記事がありました。ここでいう含み益というのは、現時点での「潜在的な(評価上の)利益額」のこと。実際に売却するまでは金額が確定しないものの、過去の株式市場ではよく材料視されてきました。

時価評価

日本では以前、会計上、保有する不動産を取得時の価額で計上する方法が一般的でした。しかし、資産価値の変化を会計に適切に反映できないという弊害があることから、2000年から順次時価評価の適用が拡大されてきました。バブルの時代、不動産は簿価で評価されており、時価との差額である含み益が、しばしば株式市場での買い材料となっていたんですね。

その後この時価評価は有価証券等にも拡大され時価評価が当たり前になっていたんですが、この記事が言っているのは「賃貸不動産」です。会計上、賃貸不動産は取得したときの価格(簿価)で貸借対照表に計上され、不動産の高騰などで価格が変わっても、売却しない限りは基本的に利益を計上しないんだそう。

株式市場のテーマに?

確かに、よそ様にお貸ししている不動産ですから、そう簡単に売却して現金化はできない資産だからという判断だったんでしょうね。しかし、今では店子に影響がない形でビルやショッピングモールなど、他社やファンドに譲渡される事例はいくつもあります。

会計処理のルール変更を、、、なんて話題が出始めたら株式市場はほっとかないでしょうね。ちなみに4兆円で首位とされたのは三菱地所。以下に大手不動産や電鉄会社などが並んでました。

川崎重工 架空取引 海上自衛隊員への金品・物品の提供

防衛省は7/3、「川崎重工業株式会社からの報告を受けた調査について」を公表しました。海上自衛隊の潜水艦を受注する川重が取引先企業との架空取引で裏金を捻出し、潜水艦乗組員らの物品購入代や飲食代を負担していた疑いがあるということです。

川崎重工

川崎重工は総合重機大手。造船、航空機、鉄道車両など、陸・海・空に幅広く事業展開。また、総合重機各社で唯一、コンシューマ製品である二輪車の製造・販売も手がけています。事業セグメントは多岐にわたりますが、今回問題となったのは潜水艦・深海救難艇及び関連装置。もちろん東証プライム上場企業です。

不正の概要

海上自衛隊の潜水艦を受注する川崎重工が、取引先企業との架空取引で裏金を捻出し、潜水艦乗組員らの物品購入代や飲食代を負担していた疑いがあることが分かったということです。不正な資金捻出は遅くとも6年前に始まっており、流用額は十数億円以上に上る可能性があるといいます。

防衛省の公表文では、潜水艦修理契約における不適切な行為及び隊員の規律違反の疑いについて、海上幕僚監部に一般事故調査委員会を立ち上げ、調査を実施しているとしています。が、この公表文で気になるところが・・・。川崎重工からこの不正事案に関する防衛省への報告は、実は今年4月に行われていたという点。今までどうして?、隠してた?

出光興産 千葉事業所で火災事故

出光興産は7/2、「当社千葉事業所 潤滑油製造装置からの出火について」を、同社ホームページのお知らせで公表しました(適時開示はなし)。火災は同日の14時28分頃に発生し、約3時間後に鎮火を確認したということです。

出光興産(いでみつ)

出光興産は大手石油元売りの一角で、石油製品・石油化学製品を精製販売しているほか、原油・石炭生産なども手掛けています。2019年に昭和シェル石油の株式を取得し経営統合。売上で見ると、首位ENEOSに次ぐ第2位の東証プライム上場企業です。

火災事故の概要

7月2日(火)14時28分頃、千葉県市原市の千葉事業所で火災が発生。敷地内の潤滑油製造装置の一部と軽油が燃え、火は約3時間後に消し止められました。この事故で従業員 1 名(20 代・男性)が右足にやけどを負い、病院に搬送されたとのこと。人的被害は以上のようですが、物的被害等は確認中としています。

他の設備や近隣への延焼はなかったということで、大事には至りませんでしたが、この工場、今年1月にも事故を起こしてるんですね。従業員が何らかの電源を切る際に感電し、けがをして病院に搬送されました。電気室内から黒煙が上がったとも。

そういえば、首都高湾岸線の多摩川トンネル内でタクシーが横転、ドライバーと乗客が死亡する事故がありましたが、死亡した乗客が出光興産の子会社社長でしたね。今回の事故とは関係ないけど。