熊本 震災被害の日本製紙八代工場 煙突解体中に火災事故

9月3日18時ごろ、熊本地震で煙突が倒壊した日本製紙八代工場(熊本県八代市)において、煙突の解体作業中に火災が発生しました。熊本県警によると火災は、同日21時半前に鎮圧し、延焼の恐れはなくなったとのこと。

震災により煙突が途中から折れてしまい、倒壊に巻き込まれ、9人が犠牲となりました。その煙突の一部は8月下旬に撤去が開始されていた模様。火災発生当時は10人が解体作業に携わっていましたが、焼損した煙突の一部が脱落したものの、けが人はいなかったということです。

「今回火災が発生した原因については、当局の調査に全面協力します」というコメントが同社から発信されていますが、解体作業を始めるにあたりどういったリスクがあるか検討・確認していなかったんですかね。何を今さら、といった対応です。

9人の命を失ったこの事案、震災による被害だったことは明らかですが、同社の対応を見ていると人災による事故という一面も見過ごせないような気がしてきました。

清水港の造船所で 大型船舶火災事故

8月21日午前9時ごろ、静岡県静岡市清水区三保の清水港付近において、修理作業中だった大型船舶の内部から出火する火災が発生しました。この事故により作業員1人(中国籍、40代)の死亡が確認され、9人が病院へ救急搬送(いずれも軽傷とみられる)されたとのこと。

火災事故が発生したのはカナサシ重工という会社。明治時代に大阪で創立され、その後昭和になって現在の清水港に移転。平成26年に、村上秀(ムラカミヒデ)造船株式会社の100%子会社になっています。資本金は1003万円。両社とも上場企業ではありません。調べた限りでは上場企業の傘下にも入っていないようです。

発生原因については、消防関係者によりますと、船首の底の部分で、溶接・溶断作業に使う可燃性のガスが漏れて引火した可能性があるということです。会社側は、「事故の原因などを調査して1週間から10日をめどにホームページでコメントを含めて公表する」としています。

冒頭で修理作業中の事故と書きましたが、一部の報道では「新造中の事故」としているものもありました。カナサシ重工の社長は報道陣に対し、「事故が起きたことについては大変申し訳なく思っておりますし、再発防止に努めなくてはいけないと思っております」と答えていました。

大同特殊鋼 知多工場で火災事故

8 月11日、午後9時35分ごろ、大同特殊鋼 知多工場内のスクラップヤードにおいて、火災が発生いたしました。知多工場の場所は愛知県東海市元浜町39。

大同特殊鋼は本社を名古屋市に置く東証プライム上場企業です。自動車業界向けを中心に、航空機や造船向けに鋼材を供給する世界的な特殊鋼メーカー。日本製鉄が筆頭株主(持ち株比率は5%だけど)。特殊鋼のほか、機能材料・磁性材料事業ではモーターやハードディスク向け磁石などを手掛けています。

発生した火災は8/12午後の時点でも鎮火しておらず、消防車18台が出動して消火活動が続いています。この時点で鎮火のめどが立っていないとも。会社側は8/12時点で火災発生の第1報を同社ホームページに掲載。人的被害や設備の被害はともになし、という情報が掲載されていますが、発生原因等の詳細情報はありません。

発生場所は、工場の敷地内にある「スクラップエリア」と呼ばれる鉄くずなどの廃材を保管するスペースとのこと。よくあるのは産業廃棄物の火災でタイヤ等が燃えてるケースですが、、、この事故、鉄くずが燃えてるんですね。

ベステラ株式会社 JFEクレーン解体工事事故(その2)

重さ約400tの円柱状のおもりの上で破砕用重機で解体していて、重りと一緒に重機や作業員が落下してしまった事故。当ブログでもその工事方法が妥当だったのかどうか疑問に感じていました。

4/14、工事を請け負った2社(ベステラ、東亜建設工業)に神奈川県警が家宅捜索に入ったとのこと。ベステラはすでに適時開示していましたが、東亜建設工業(請負業者)はお知らせのみ。ベステラは下請けという関係のようです。これだけ世間を騒がせておいて開示もしない、これは疑問ですね。

事故が起きた解体工事の前には、同じ現場で大型クレーン2台の解体が完了していましたが、おもりの上で作業する手法はこれが初めてだったということです。工期や工費を削るために別の工事方法を選ぶことになったんでしょうか。

様々な工事において安全性を重視し、多くの特許まで持つベステラだけに、今回の事件は腑に落ちないのです。業務上過失致死容疑で行われている家宅捜索で、そのあたりも明らかにしてほしいところです。

ベステラ株式会社 JFEの大型クレーンの解体工事はベステラが担っていたんだ

ベステラは4/9、「当社工事現場における事故発生に関するお詫びとお知らせ」を公表しました。JFEからなにも開示が出てこないので不思議に思っていましたが、あのクレーン解体工事はベステラが担当していたんですね。

ベステラは製鉄、石油・石化、電力などのプラント解体工事を展開する企業。プラント解体に特化した工事業者として、「リンゴ皮むき工法(大型球形貯槽の切断解体方法)」に代表される独自の特許工法など、豊富なノウハウや経験を強みとする東証プライム上場企業です。

船から原料(鉄鉱石・石炭等)を積み下ろす設備であるアンローダークレーン(高さ 54m)解体時 に、アンローダークレーンの設備の一部である重さ約400tの円柱状のおもりが、おもりの上の破砕用重機とともに35mほど落下し、おもりの上で作業していた方5名が被災されました。

人的被害は、お亡くなりになられた方:3名、負傷された方:1名、行方不明の方:1名となっています。400トンの重りの上に重機を載せて破砕する、って工法、妥当だったんだろうか。