ベステラ株式会社 JFEクレーン解体工事事故(その2)

重さ約400tの円柱状のおもりの上で破砕用重機で解体していて、重りと一緒に重機や作業員が落下してしまった事故。当ブログでもその工事方法が妥当だったのかどうか疑問に感じていました。

4/14、工事を請け負った2社(ベステラ、東亜建設工業)に神奈川県警が家宅捜索に入ったとのこと。ベステラはすでに適時開示していましたが、東亜建設工業(請負業者)はお知らせのみ。ベステラは下請けという関係のようです。これだけ世間を騒がせておいて開示もしない、これは疑問ですね。

事故が起きた解体工事の前には、同じ現場で大型クレーン2台の解体が完了していましたが、おもりの上で作業する手法はこれが初めてだったということです。工期や工費を削るために別の工事方法を選ぶことになったんでしょうか。

様々な工事において安全性を重視し、多くの特許まで持つベステラだけに、今回の事件は腑に落ちないのです。業務上過失致死容疑で行われている家宅捜索で、そのあたりも明らかにしてほしいところです。

ベステラ株式会社 JFEの大型クレーンの解体工事はベステラが担っていたんだ

ベステラは4/9、「当社工事現場における事故発生に関するお詫びとお知らせ」を公表しました。JFEからなにも開示が出てこないので不思議に思っていましたが、あのクレーン解体工事はベステラが担当していたんですね。

ベステラは製鉄、石油・石化、電力などのプラント解体工事を展開する企業。プラント解体に特化した工事業者として、「リンゴ皮むき工法(大型球形貯槽の切断解体方法)」に代表される独自の特許工法など、豊富なノウハウや経験を強みとする東証プライム上場企業です。

船から原料(鉄鉱石・石炭等)を積み下ろす設備であるアンローダークレーン(高さ 54m)解体時 に、アンローダークレーンの設備の一部である重さ約400tの円柱状のおもりが、おもりの上の破砕用重機とともに35mほど落下し、おもりの上で作業していた方5名が被災されました。

人的被害は、お亡くなりになられた方:3名、負傷された方:1名、行方不明の方:1名となっています。400トンの重りの上に重機を載せて破砕する、って工法、妥当だったんだろうか。

株式会社ホクリョウ 千歳農場で火災事故

株式会社ホクリョウは4/10、「当社農場における火災の発生に関するお知らせ」を公表しました。4月8日夜7時半ごろ、「鶏舎が燃えている」と近くの住民から通報があり、約10時間後に消し止められたということです。

ホクリョウ(本社札幌市白石区)は北海道を地盤に、鶏卵の生産から取引先への販売まで一貫して行う企業。スーパーをはじめ、ホテル、レストラン、パン・ケーキなど業務用にも幅広く利用されています。北海道内の鶏卵販売で高いシェアを誇る東証スタンダード上場企業です。

焼損した鶏舎(ホクリヨウ千歳第二農場)は1棟(収容羽数約4万羽規模)ですが、本火災による人的被害はなかったということです。ただ、採卵用のニワトリ4万羽が死にました。同社は約250万羽を飼育しており、今回の事故による鶏卵供給への影響は軽微であり、同社の業績に与える影響も軽微であるとしています。

北海道という寒い地域だけに、重油を焚いて暖房するみたいな設備も稼働してそうですよね。そういう設備からの出火でしょうか。今のところ火災の原因等については調査中としています。

大王製紙(その2) 事故発生に関するお知らせ 適時開示はなし

大王製紙は3/10、同社ホームページで「事故発生に関するお知らせ」を公表しました。適時開示はしていません。なんでだろうね。こういうネガティブな事故情報もしっかり開示するべきだと思うけど。

「お知らせ」によると、被害にあい救急搬送されたのは、協力会社社員5名、大王グループ社員1名だとのこと。搬送時には2名の意識がなかったものの、その後意識は回復し、治療中だといいます。物的被害はなかったようで、周辺地域での環境被害も報告されていないということです。

製品供給についても、現時点では影響はないとしていますので、現在、精査中としている業績への影響もほとんどなさそうです。

定期修理中の設備建屋内で、一酸化炭素を含む燃料ガスが漏洩したとしていますので、漏えいしたのは一酸化炭素だけではなさそうですね。燃料ガスってなんだ? 漏洩原因は現在、調査中としています。

大王製紙 工場事故 男性6人救急搬送

3/10午前9時55分ごろ、岐阜県可児市土田の大王製紙可児(かに)工場で、作業中に何らかのガスを吸い、20~60代の男性作業員6人が救急搬送されました。一酸化炭素ガスを送る管のバルブ交換中に、同じ建物にいた6人が巻き込まれたということです。

大王製紙は総合製紙メーカーの大手。家庭向け衛生用紙では「エリエール」ブランドを展開しています。国内のティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパーでトップクラスのシェアもつ東証プライム上場企業です。可児工場ではトイレットペーパーなどを生産しており、協力会社を含め約千人が働いているとのこと。

事故の状況からみて、一酸化炭素中毒だと思われますが、搬送された6人のうち50代と60代の計2人は会話ができない重篤な状態だったといいます。

製紙会社の工場って意外に事故が多いですよね。同社のグループ会社いわき大王製紙でも4年ほど前に発電施設の稼働中に爆発事故を起こしています。