ヤマウホールディングス 従業員の不正行為(着服)

ヤマウホールディングスは3/19、「弊社連結子会社の従業員による不正行為に関するお知らせ」を公表しました。同社は九州地盤で、土木・建築分野へのコンクリート二次製品の提供を中核に関連事業を展開しています。福岡市に本社を構える東証スタンダード上場企業です。

開示によると、中核子会社ヤマウにおいて、従業員(男性、37歳)による製品製造用資材の不正転売及び売却代金の着服が判明したとのこと。2021年1月から2026年2月 にかけて、製品製造用資材を継続的に転売し、ヤマウに約120百万円の損害を与えたといいます。

地元の新聞によると、この製品製造用資材とは、「鉄筋」だそうです。経理部門が在庫数量を確認していたところ、不審な推移に気がつき発覚したそう。5年間で120百万円、かなりの金額ですね。毎年2000万円超の原材料費高をここまで見逃していた方が不思議ですが。

発生原因や類似案件等は明らかにしていませんが、鉄筋等の原材料の仕入れ管理等が一人に任されていたんでしょうね。ちなみに、この従業員は懲戒解雇されており、再発防止策も一応公表されていますので、この件に関する開示はこれで終了かと。

ソニー生命 やっぱりお前もか

日本経済新聞は3/18、「ソニー生命、営業員が顧客から22億円借り12億円未返済」と報じました。当ブログではその可能性に触れてきましたが、やっぱりお前もかって感じです。

横浜市の支社に所属していた営業員が、顧客や親族ら約100人に個人名義で借用書を作成し金銭を借りていたとのこと。ソニー生命は2023年に事案を把握したものの、営業職員個人による金銭貸借だとして公表していませんでした。今後も未返済の12億円については、会社による弁済はしない方針らしい。プルデンシャルより酷いな。

社内調査では、ほかにも数人の社員が顧客から金を借りていたことが判明しましたが、会社側は詳細や処分内容を明らかにしていません。ちなみに日経の記事では、「現時点で他に同様の事案は確認されていない」としており、メディアによって内容が食い違っています。

この件について、19日時点でソニーフィナンシャルグループからは何の開示もされていません。借り入れだけじゃなく、儲け話で顧客の金を詐取している事例なんかも出てきそうですね。

オリエンタル白石 委託先カナデビアの溶接作業者の資格不備の影響で

オリエンタル白石は3/17、「当社子会社の施工工事における特別損失の計上および通期業績予想の修正に関するお知らせ」を公表しました。同社の連結子会社である日本橋梁株式会社が施工した橋梁改築工事において、要求品質を満足しない製品が 発見されたことから、橋梁の再製作・再架設を行うことになったとのこと。

この原因となったのが、製作委託を受けたカナデビア株式会社。昨年2月にの橋梁等の製作における溶接作業者の資格不備が発覚していました。そのため、日本橋梁が対象となる溶接部を調査した結果、当該公表内容における「資格不備」以外に起因する要求品質を満足しない溶接欠陥が多数確認されたということです。

当該不良部材の再製作・再架設の原因は、製作を委託していたカナデビア株式会社における重大な製品不適合に起因するものと判断しており、同社と協議を進めているとのこと。再製作・再架設の費用等について、現時点での総額は約50億円を見込んでいるようです。

作業者の資格不備に止まらず、その奥には、杜撰な工事実態が隠れていたということですね。当時この実態を把握できていれば・・・という事案。カナデビアは「安全性に直ちに重大な影響を与えるものではない」とコメントしていましたが。

三機工業株式会社 従業員の不正行為を公表

三機工業は3/17、「当社元従業員による不正行為に関するお知らせ」を公表しました。三機工業は建物内部の空調・給排水・電気などの設備を構築する建築設備事業を主力に、機械システム、環境システムなど、社会インフラにかかわる事業を手掛ける総合エンジニアリング企業。東証プライム上場企業です。

開示によると、同社北海道支店において、1999年から2012年にかけて、継続的に会社資金を私的流用していたことが社内調査の結果、判明したということです。この事実判明まで、発覚を回避するための行為(隠ぺい工作)をおこなっていたとも。

同社の損害額は約50百万円。現時点において、当該元従業員以外の関与を疑わせる事実は認められていないとのこと。開示された情報はここまで。当該元従業員がどういった立場の人物だったのか、どういう手口で私的流用してきたのか、まったく分かりません。行為者を切ってお終いというパターンですね。

行為期間は13年間にも及んでいます。類似事案の調査は?行為を許した態勢の課題は?などなど、いくつも疑問が湧くのですが、これにて終了?なんですかね。

エア・ウォーター 不適切会計処理問題の再発防止に向け体制を変更?

エア・ウォーターは3/13、不適切な会計処理問題の再発防止や経営管理体制の強化に向け、「経理・財務統括責任者」の役職を新設すると発表しました。執行役員が就くそうな。さらに、社長の指示に基づいて経営課題を抽出・解決するため、社長室を新たに設けるということです。

再発防止や改善対応として、態勢を強化したようにみえる今回の人事政策ですが、これって本当に態勢の強化につながるんでしょうかね。経理・財務統括責任者には執行役員が就くとのことですが、その上には同じ分野を担当する取締役がいるわけです。つまり、責任者の二階建て。

社長室にしても同様で、室長には執行役員が。ここも二階建てっぽい構造に見えます。態勢強化に向けた取組なんですが、実は組織を複雑にしているだけで、ネガティブな情報がトップに上がりにくい組織を作ってしまっているような気がします。

経理・財務統括責任者はあくまで同部門を担当する取締役です。その下に別の執行役員の責任者を置くのは、上への情報伝達を阻害し、責任の所在を曖昧にするだけじゃないのかなぁ。