「お一人様経理」 不正の温床

9/3付け日本経済新聞に、「〈中小企業リーガル処方箋〉給料水増し5000万円 『お一人様経理』、振込依頼操作」という記事がありました。この記事では、実際に起きた中小企業での不正を例に、経理担当が1人の中小企業の危うさを書いています。

しかし実はこれ、意外に上場企業クラスでも言えてる話なんです。経理部には複数名が所属しているけど、実務にしっかり通じているのは一人だけで、そのため他の者によるチェック機能が働いていないという状態。実質的な「おひとり様経理」です。子会社の経理担当なんてまさにおひとり様ですしね。

本来の口座ではない自身や自身の身内が管理している口座に会社の金を振り込む、といった不正を何度見てきたことか。同族企業などでは、経営陣が不正に会社の金を利用したりする際、おひとり様経理は非常に使い勝手が良い、なんてケースもありますね。不正が発覚した場合に、おひとり様経理に責任を押し付けて・・・という対処も可能だったりします。

いずれにせよ、金の出入りに関するチェック体制は最も重要なポイント。あなたの会社で「おひとり様経理」は発生していませんか?まず、そこの確認からはじめましょう。首を突っ込んだが故に、上から睨まれたりしても、kuniは責任取れませんが。

千葉県市原市のイオンでガス漏れが発生 日本製紙の悪夢再び

9月4日午前9時10分頃、市原市辰巳台東の商業施設「イオンタウンたつみ台」で、建物の裏側のガスボンベからガスが漏れ出すという事故が発生しました。幸い、客や従業員は全員避難し、けが人はいなかったということです。LPガスのタンクの安全弁が老朽化していた可能性があるのではないか、とされています。

熊本地震で大きな被害を出してしまった日本製紙の火災発生に続き、今度はイオンタウンでもガス漏れという事故。9月に入ってのこの二つの事故、単なる不幸な偶然だと思いますか?熊本での経験があったから、今回は最悪の結果にならずに対処できた、という見方もできるかもしれませんが、ガバナンスの観点からはとても偶然で終わらせることはできません。

発生の原因や対処の方法(マニュアルの整備、実効性の検証)など、やはり何かしら問題を抱えていたから、事故という形で表面化しているわけで、そうした課題をしっかり洗い出し、改善していかなければなりません。課題を深堀して改善策を策定、実行していかないと・・・二度あることは三度・・・、ということになりかねません。

くら寿司 「ちいかわ」キャンペーン中止 従業員の不正行為で

くら寿司は9/5、人気漫画「ちいかわ」とのコラボキャンペーン(8/21から9/30まで実施中)を6日から中止すると発表しました。ゲームの景品や限定メニューの提供をやめます。従業員による景品の横領が判明したためとしています。

何かとお騒がせなコラボキャンペーン、今度はくら寿司です。フリマアプリ「メルカリ」にコラボ景品が大量出品されたことを受けて、8月下旬から調査を進めていたとのこと。その結果、従業員が景品を横領した事実が判明したといいます。

7月にはセブンイレブンで、加盟店のオーナーや従業員自身が転売行為に関わっていたとして警告文書が加盟店向けに出されて話題になりましたね。あの時はONE PIECEに関連したトレーディングカードでした(これはコラボではなく週刊少年ジャンプの特別景品)。

くら寿司では、は社内規定に基づき、景品の管理は、原則、鍵付き倉庫内での保管とし、複数名での開封・補充および担当者を明確化するなど厳正な管理を行ってきたということですが、それでも従業員の不正が起きました。

こうした事案ではフランチャイズ態勢の従業員管理の難しさが良く指摘されるところですが、同社は全店直営店のようです。全店直営で本部からの管理も徹底してきたから、という油断があったんでしょうか。景品等をウリにするお店だからこそ、同キャンペーンに係る従業員の不正のダメージは小さくなさそうです。

熊本 震災被害の日本製紙八代工場 煙突解体中に火災事故

9月3日18時ごろ、熊本地震で煙突が倒壊した日本製紙八代工場(熊本県八代市)において、煙突の解体作業中に火災が発生しました。熊本県警によると火災は、同日21時半前に鎮圧し、延焼の恐れはなくなったとのこと。

震災により煙突が途中から折れてしまい、倒壊に巻き込まれ、9人が犠牲となりました。その煙突の一部は8月下旬に撤去が開始されていた模様。火災発生当時は10人が解体作業に携わっていましたが、焼損した煙突の一部が脱落したものの、けが人はいなかったということです。

「今回火災が発生した原因については、当局の調査に全面協力します」というコメントが同社から発信されていますが、解体作業を始めるにあたりどういったリスクがあるか検討・確認していなかったんですかね。何を今さら、といった対応です。

9人の命を失ったこの事案、震災による被害だったことは明らかですが、同社の対応を見ていると人災による事故という一面も見過ごせないような気がしてきました。

中国産の白菜・キャベツ 鮮度保持にホルムアルデヒド使用か

中国当局は、食用の白菜・キャベツ類の鮮度を保つために、発がん性があるとされる有害性化学物質ホルムアルデヒドが一部で使用されているとの指摘を受け、調査を開始したとのこと。北部・河北省の当局は、白菜・キャベツ類が輸送用トラックに積み込まれる前に溶液に浸されている映像を確認したとしています。

海外から輸入される農産物の中でも、中国産の安全性に対しては消費者の根強い不安や不信感があるようです。このメディアの報道は、いかにも国民受けしそうな報道なんですね。しかし、最近では中国産の安全性は大きく改善しており、むしろ国産の方が怖い、なんて意見もあるようです。

自給率が低く、食料品のほとんどを輸入に頼る日本。輸入業者は当然生産性の高い国(価格の安い国)から輸入して利益を上げています。普通に考えると、国土が広大で、農薬等を使わないでも安くたくさん生産できる国からの輸入の方が安全性は高そうですよね。

日本は国土が狭く、作付け面積が小さいため、生産性を上げるためには農薬等がたくさん使われます。そのため、海外よりも農薬等の規制が甘くなる傾向が。中国産の方が国産より安全かもしれない。というのは、その通りなのかもしれません。