ニデック 創業者の永守氏の業績に対する過度なプレッシャーが会計不正の原因

ニデックは3/3、「第三者委員会の調査報告書の公表及び当社の対応に関するお知らせ」を公表しました。調査報告書では、「創業者の永守重信氏の業績に対する過度なプレッシャーが会計不正の原因」とし、「一部の会計不正を容認した」と責任を厳しく指摘しました。

まぁ、以前から様々なメディア等が推測してきたような結果になりましたね。永森氏は、昨年末に取締役を退いたのに続き、今年2月末には名誉会長職(非常勤)も辞任されています。報告書公表を受けて、まさにニデックの再生が始まることになります。

ただし、永森氏が引き続き第2位の大株主のままであれば、株主としては再生ニデックの経営に対して意見はできるわけです。経営責任を問われて会社を去った創業者が、大株主として業績を伸ばせない新経営陣に物申し、再び経営権を巡って争う。他でもよく見るこんな構図もあり得そうな気がします。

永森氏が完全にニデックを離れる際、「今後は人材育成というもう一つの私の夢に本格的に挑戦していきたい」とコメントしていましたが、この「人材育成」がニデックの新経営陣に向けられることも十分ありそうで。

中小監査法人の規制強化 きっかけは会計不正のオルツ

日経によると、日本公認会計士協会が中小監査法人の規制強化に動くとのこと。上場会社を監査する監査法人に対して「社員(パートナー)」と呼ばれる幹部会計士の最低人数を引き上げる方針だそう。

きっかけは、当ブログでも取り上げてきた東証グロースに上場していたオルツ。循環取引が発覚し、2025年に上場から1年足らずで上場廃止となりました。財務諸表に適正意見を出していた監査法人シドーの社員は10人未満だったとのこと。

現状、会計士の最低人数を5人としている規制、これを倍となる10人に改めようという意見が多いようです。ちなみに、上場会社監査人として登録されている約130法人のうち社員10人未満は6割にのぼるそう。何人が妥当かってのは何とも言えませんが。

ただ、130法人が50法人に減少するとなると、会計士協会や金融庁が検査・監視すべき対象が激減します。ここが重要。当局等の検査等が有効に機能するということなんですね。

しかし、大手がもうこれ以上の企業を見ることは出来ないという理由で、顧客企業が中小に流れている昨今、50法人への減少で上場企業をカバーしきれなくなるのでは、という懸念も。

Abalance 「第三者委員会」の検証を行ってきた検証委員会の報告書

Abalanceは2/26、「検証委員会の検証報告書公表に関するお知らせ」を公表しました。上場企業が設置した第三者委員会が公表した報告書について、正式に検証委員会が設置され、その検証報告書が公表されたという過去に例を見ない展開です。

一旦公表せざるを得なかった第三者委員会報告書が、会社にとって絶対に納得できない内容であったことから、検証委員会を設置して第三者委員会報告書の全面的な検証を行ったということなんですね。

で、検証委員会は、第三者委員会報告書に重大な問題があることを指摘し、第三者委員会報告書公表後、その結論等に基づいて行われてきたAbalance及び関係機関、関係者の対応は全面的に見直されるべきと結論づけています。

第三者委員会が出した結論により、経営陣が納得できない批判を受けるケース。第三者委員会の設置動機や調査のプロセス、結論について、第三者委員会が万能なわけではないことを指摘した検証委員会の報告書。企業の経営陣は必ず読んでおくべき報告書かと。委員長を務められた郷原先生のホームページでもコンパクトにまとめられているのでお薦めです。

フクビ化学工業 あわらバイオマス工場で火災事故が発生

フクビ化学工業は2/24、「あわらバイオマス工場の火災事故に関するお知らせ」を公表しました。2月24日(火)午前9時50分頃、フクビ化学工業 あわらバイオマス工場(福井県あわら市)において火災が発生したとのこと。

ここ数年、全国のバイオマス発電設備における火災や爆発事故が絶えません。同社の火災事故、まだ原因は特定されていませんが、当該工場内の製造設備(ミキサー付近)より出火したとのこと。

一昨年に経済産業省が公表した「バイオマス発電所における 爆発・火災事故及びその対応について」によれば、「事故の多くは、燃料(木質ペレット)又は燃料から生じた粉じんが、ベルトコンベア等の可動部から発生した摩擦熱等の着火源により引火・火災が発生し、状況によっては爆発も生じている。また、長期間の保管等によって、燃料又は 粉じんの自然発酵・自然発火により火災が発生している。」としています。

同社における事故もおそらくミキサーの摩擦熱等の着火源による引火ってところでしょうね。この火災による物的被害は軽微だったものの、従業員1名が負傷し、病院へ搬送されたということです。ちなみに同工場での火災事故は今回が初めてのようです。

ヒューリックリートマネジメント 保有物件で火災事故

ヒューリックリートマネジメントは2/24、「保有物件における火災発生に関するお知らせ」を公表しました。2/24午前3時頃、同社保有物件である「ヒューリック五反田山手通ビル」において火災が発生したとのこと。人的被害は確認されていないということです。

ヒューリックリートマネジメントは東証上場のヒューリックリート投資法人の資産運用会社ですね。早朝の出火で、目の前の山手通りが封鎖されるなどの影響があったようです。近くには東急池上線が通っており延焼した際のリスクはかなり高い場所です。

実はこの事案を取り上げた理由はまったく別のところに。このヒューリックリートマネジメントの開示で「代表取締役 一寸木 和朗」と書かれていたんです。「一寸木」という姓、読めますか?なかなかの難読ですよね。実はこの方、「ちょっき」さんと読むんだそうです。ワードの変換でもちゃんと出てきます。・・・以上。

どうでもいい投稿となりましたが、ちなみに同日、東証グロース上場のアディッシュ株式会社からも「本社入居ビルにて発生した火災に関するお知らせ」が開示されています。こちらも人的被害はなかったということです。