ウクライナ いつの間にか軍需産業が稼ぎ頭?

7/22付の日本経済新聞に、「ウクライナ、無人戦闘車に自律AI 年内にも投入」という記事がありました。最近はイランの方に話題が移ってしまい、ウクライナ侵攻の話題が減りましたね。その間にウクライナが軍需大国になってしまったようです。

圧倒的な戦力差でウクライナ不利と言われてきましたが、ドローン攻撃を手に入れ、AI実装により高度化。最近ではロシアと互角に戦っている感じです。これらは国家の存続を確保するという現実的な必要性から生まれた技術なわけですが、この数年間で軍需産業(防衛産業)は様変わりしているようです。

戦いに勝つために、兵力不足を補うために高度な技術の新兵器を開発する。その兵器はすぐさま実戦に投入され、ものすごいスピードで進化していってます。昔は小麦を中心とした農産物で稼いできたイメージでしたが、いつの間にか世界でも有数の軍需産業を抱えることになったようです。

戦争が終結したら、ウクライナの外貨獲得の中心は軍需産業になっているかもしれません。などと考えていくと、時代遅れの戦いを続けているロシアには勝ち目がなさそうな気がしてきました。

ニチレイ(その3) サイバー攻撃の全容の解明よりも迅速なシステム復旧

二度にわたりニチレイのサイバー攻撃について触れましたが、今日はその3です。ここまで書いてきた迅速な復旧の意味するところを書いてみます。

最近、サイバー攻撃による障害が発生すると、サプライチェーン(取引先等)が受ける影響にメディアが興味を示します。当然ですよね。「うちはニチレイに興味ないけど、イオンでニチレイ以外の冷凍食品も買えなくなったら大変」とか「アイスクリームが買えなくなるの?」みたいに煽り、ニチレイとは直接関係ない人たちまで巻き込んで、視聴率を稼げるわけです。メディアは放っておきません。

こうした報道により、障害を発生させた企業はより大きなダメージを受けます。だからこそ、サイバー攻撃の全容解明よりも、迅速なシステム復旧(取引先との取引再開)の方が重要なのです。どのようなサイバー攻撃だったかではなく、皆さん自分がこれまで受けてきたサービスが提供されなくなることの方が格段に重要なわけです。

昨年発生したアスクルやアサヒ、復旧に向けた対応が遅々として進まず、業績への影響も数か月に及びました。その間に取引先からの信頼を失い、他社への鞍替えも少なくなかったといいます。ニチレイの障害復旧対応の姿勢が優れていたことは、今後ますます評価されていくと思います。

ニチレイ(その2) 侵入されないシステムなんてありえないのだから

昨今の情勢を受け、上場企業レベルではサイバー攻撃を受けないよう、様々な対策がとられるようになってきました。しかし、今回のニチレイのように、それでもサイバー攻撃は防ぎきれないのです。そろそろ発想を変えていくべきではないでしょうか。

もちろん、従業員一人一人に対する教育による意識向上や、企業としてのウイルス対策ソフトの導入、アクセス権限の徹底的な管理など事前に整えておくべき対策も重要です。しかし、それでも不正アクセスによる攻撃は止められません。では、どうしたら良いのか。

そろそろ、「攻撃を受けた場合の対処」の方に軸足を移すべきと考えます。障害発生と同時に初動対応として可能な選択肢を用意すること。デュプレックスシステムの導入です。デュプレックスシステムとは、通常使用しているシステム(主系システム)とは別にバックアップシステム(従系システム)を用意しておくことです。

障害発生時よりも前の段階でバックアップしていたデータを使用して、バックアップシステムに切り替えます。つまりすぐに運用を再開できるわけです。もちろんバックアップのタイミング(頻度)次第でデータの消失も起こりますが、一定期間分だけは手動運用だが、切り替え後は何もなかったかのようにシステムを稼働できる。システム再開まで数か月かかるよりこの方がいいですよね。ニチレイはこの対応をとっていたんじゃないかと。

理想的な対策ですが、当然それなりの費用も掛かります。ここで必要になってくるのが発想の転換。まずは復旧が第一。そのための投資は惜しまない。今回のニチレイの対応はこうした経営の意識転換の呼び水になるのかもしれません。

ニチレイ サイバー攻撃への対処

株式会社ニチレイは7/13、外部からの不正アクセスによりシステム障害が発生したと発表しました。この障害により、グループ各社の冷蔵倉庫業務および冷凍食品の出荷業務に影響が出ています。

異常を検知したのが7/13。障害検知後すぐにネットワーク隔離などの対応をとり、同日中に不正アクセスによるシステム障害の発生を公表しています。そして7/15には第2報を公表し、7/17より順次上記業務を再開するとしていました。

初期対応としては素晴らしい対応でしたね。当然まだ分からないことはたくさんあります。分からないことがあるから判明してから公表する、のではなく、現時点で分かっていることは速やかに公表する。そういう経営陣の判断が評価されたのでしょう。発生翌日に同社株は大きく売られましたが、その翌日には大きく反発しています。

会社側が積極的に情報を発信することで、株主や投資家、さらには委託先や取引先にも安心感を与えていると思われます。今回はシステム障害でしたが、あらゆる会社の危機において、言えることです。しっかりと開示してくれなければみんな心配になる。メディアはそこにつけ込んで過剰な報道に走る。そういうことなんですよね。

アメリカ 寄生虫感染症サイクロスポラ症が流行

米疾病対策センター(CDC)は5/14、激しい下痢や腹痛を伴う感染症、サイクロスポラ症の感染者が34州で確認されたと発表しました。寄生虫に汚染された食品や水を摂取することで感染するんだそう。1645人の感染を確認しており、5100人以上に感染疑いがあるとしています。

感染による症状は、激しい下痢や腹痛、嘔吐や食欲不振、微熱など。感染源は調査中のようですが、レタスや葉物類が疑われています。人から人へ直接感染する可能性は低いとのこと。まだ死亡者もいません。毎年この時期には発生するみたいだけど、例年になく感染者数や地域が拡大しているってことみたい。

普通こういうのって、感染症ではなく食中毒って言いません?感染症っていうの違和感あるんだけど。まぁ、いずれにせよ、またマスメディアのご馳走(欠かせない飯のタネ)になるんでしょうね。CDCの発表を受け、日本メディアもすでに第一報を伝えています。