三機工業株式会社 従業員の不正行為を公表

三機工業は3/17、「当社元従業員による不正行為に関するお知らせ」を公表しました。三機工業は建物内部の空調・給排水・電気などの設備を構築する建築設備事業を主力に、機械システム、環境システムなど、社会インフラにかかわる事業を手掛ける総合エンジニアリング企業。東証プライム上場企業です。

開示によると、同社北海道支店において、1999年から2012年にかけて、継続的に会社資金を私的流用していたことが社内調査の結果、判明したということです。この事実判明まで、発覚を回避するための行為(隠ぺい工作)をおこなっていたとも。

同社の損害額は約50百万円。現時点において、当該元従業員以外の関与を疑わせる事実は認められていないとのこと。開示された情報はここまで。当該元従業員がどういった立場の人物だったのか、どういう手口で私的流用してきたのか、まったく分かりません。行為者を切ってお終いというパターンですね。

行為期間は13年間にも及んでいます。類似事案の調査は?行為を許した態勢の課題は?などなど、いくつも疑問が湧くのですが、これにて終了?なんですかね。

エア・ウォーター 不適切会計処理問題の再発防止に向け体制を変更?

エア・ウォーターは3/13、不適切な会計処理問題の再発防止や経営管理体制の強化に向け、「経理・財務統括責任者」の役職を新設すると発表しました。執行役員が就くそうな。さらに、社長の指示に基づいて経営課題を抽出・解決するため、社長室を新たに設けるということです。

再発防止や改善対応として、態勢を強化したようにみえる今回の人事政策ですが、これって本当に態勢の強化につながるんでしょうかね。経理・財務統括責任者には執行役員が就くとのことですが、その上には同じ分野を担当する取締役がいるわけです。つまり、責任者の二階建て。

社長室にしても同様で、室長には執行役員が。ここも二階建てっぽい構造に見えます。態勢強化に向けた取組なんですが、実は組織を複雑にしているだけで、ネガティブな情報がトップに上がりにくい組織を作ってしまっているような気がします。

経理・財務統括責任者はあくまで同部門を担当する取締役です。その下に別の執行役員の責任者を置くのは、上への情報伝達を阻害し、責任の所在を曖昧にするだけじゃないのかなぁ。

ニデック 再生の第一歩は役員責任調査委員会から

ニデックは3/13、「役員責任調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。同社グループにおける一連の会計不正問題に関し、同社の現旧の取締役、監査役又は執行役員において、その職務執行に関して任務懈怠責任があったか否かを含め法的責任の有無について調査・検討します。

調査対象は2020年度から25年6月末までの期間に在任した取締役、監査役又は執行役員(すでに退職した役員も含む)。同社は、役員責任調査委員会の報告・提言に基づき、損害賠償請求その他法的措置を行うべきか判断するとしています。

第三者委員会による調査報告書で「最も責めを負うべき」とされた創業者永守氏をはじめ、「会計不正を黙認していた」と指摘されていた重役たち。当分眠れぬ夜が続きそうです。

なお、株主の香港投資ファンド、オアシス・マネジメントが取締役候補1人を推薦している(現時点では株主提案ではない)そうで、ニデック会計不正の余波はまだまだ続きそうです。この状況で本業はちゃんと回ってるんだろうか。

株式会社テクノロジーズ ダイヤモンド・オンラインの会計不正疑惑に反論

株式会社テクノロジーズは3/11、「ダイヤモンド・オンラインにおける当社記事について」を公表しました。同社の会計処理について、不適切である可能性があるかのような指摘がなされていることに対して、正面から否定する格好です。

問題視しているダイヤモンドの記事は、「東証グロース上場テクノロジーズに売り上げ“前倒し計上”疑惑!クラウドバンクと100億円超の債務保証取引に透ける「業績演出」スキームを暴く」というタイトル。記事では、「巨額の不適切会計疑惑が浮上した」とか、「上場後決算の急拡大を演出した巧妙なスキーム」などといった表現が出てきます。

この会社、パチンコ大手ガイアのオーナー一族が2014年に創業したIT関連会社ですが、上場後は再エネソリューション事業会社に化けていった企業。で、福島県いわき市の太陽光発電所建設工事を巡る100億円規模の取引に係る会計処理が今回焦点となっています。

会計不正により業績を良く見せるという、上場前後の企業によくみられるパターン。テクノロジーズは反論していますが、このての週刊誌や経済誌の指摘で始まる疑惑。ほとんどがメディア側が勝ってますからねぇ。テクノロジーズ、要注意ですね。

大王製紙(その2) 事故発生に関するお知らせ 適時開示はなし

大王製紙は3/10、同社ホームページで「事故発生に関するお知らせ」を公表しました。適時開示はしていません。なんでだろうね。こういうネガティブな事故情報もしっかり開示するべきだと思うけど。

「お知らせ」によると、被害にあい救急搬送されたのは、協力会社社員5名、大王グループ社員1名だとのこと。搬送時には2名の意識がなかったものの、その後意識は回復し、治療中だといいます。物的被害はなかったようで、周辺地域での環境被害も報告されていないということです。

製品供給についても、現時点では影響はないとしていますので、現在、精査中としている業績への影響もほとんどなさそうです。

定期修理中の設備建屋内で、一酸化炭素を含む燃料ガスが漏洩したとしていますので、漏えいしたのは一酸化炭素だけではなさそうですね。燃料ガスってなんだ? 漏洩原因は現在、調査中としています。