ニデック 再生の第一歩は役員責任調査委員会から

ニデックは3/13、「役員責任調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。同社グループにおける一連の会計不正問題に関し、同社の現旧の取締役、監査役又は執行役員において、その職務執行に関して任務懈怠責任があったか否かを含め法的責任の有無について調査・検討します。

調査対象は2020年度から25年6月末までの期間に在任した取締役、監査役又は執行役員(すでに退職した役員も含む)。同社は、役員責任調査委員会の報告・提言に基づき、損害賠償請求その他法的措置を行うべきか判断するとしています。

第三者委員会による調査報告書で「最も責めを負うべき」とされた創業者永守氏をはじめ、「会計不正を黙認していた」と指摘されていた重役たち。当分眠れぬ夜が続きそうです。

なお、株主の香港投資ファンド、オアシス・マネジメントが取締役候補1人を推薦している(現時点では株主提案ではない)そうで、ニデック会計不正の余波はまだまだ続きそうです。この状況で本業はちゃんと回ってるんだろうか。

株式会社テクノロジーズ ダイヤモンド・オンラインの会計不正疑惑に反論

株式会社テクノロジーズは3/11、「ダイヤモンド・オンラインにおける当社記事について」を公表しました。同社の会計処理について、不適切である可能性があるかのような指摘がなされていることに対して、正面から否定する格好です。

問題視しているダイヤモンドの記事は、「東証グロース上場テクノロジーズに売り上げ“前倒し計上”疑惑!クラウドバンクと100億円超の債務保証取引に透ける「業績演出」スキームを暴く」というタイトル。記事では、「巨額の不適切会計疑惑が浮上した」とか、「上場後決算の急拡大を演出した巧妙なスキーム」などといった表現が出てきます。

この会社、パチンコ大手ガイアのオーナー一族が2014年に創業したIT関連会社ですが、上場後は再エネソリューション事業会社に化けていった企業。で、福島県いわき市の太陽光発電所建設工事を巡る100億円規模の取引に係る会計処理が今回焦点となっています。

会計不正により業績を良く見せるという、上場前後の企業によくみられるパターン。テクノロジーズは反論していますが、このての週刊誌や経済誌の指摘で始まる疑惑。ほとんどがメディア側が勝ってますからねぇ。テクノロジーズ、要注意ですね。

大王製紙(その2) 事故発生に関するお知らせ 適時開示はなし

大王製紙は3/10、同社ホームページで「事故発生に関するお知らせ」を公表しました。適時開示はしていません。なんでだろうね。こういうネガティブな事故情報もしっかり開示するべきだと思うけど。

「お知らせ」によると、被害にあい救急搬送されたのは、協力会社社員5名、大王グループ社員1名だとのこと。搬送時には2名の意識がなかったものの、その後意識は回復し、治療中だといいます。物的被害はなかったようで、周辺地域での環境被害も報告されていないということです。

製品供給についても、現時点では影響はないとしていますので、現在、精査中としている業績への影響もほとんどなさそうです。

定期修理中の設備建屋内で、一酸化炭素を含む燃料ガスが漏洩したとしていますので、漏えいしたのは一酸化炭素だけではなさそうですね。燃料ガスってなんだ? 漏洩原因は現在、調査中としています。

大王製紙 工場事故 男性6人救急搬送

3/10午前9時55分ごろ、岐阜県可児市土田の大王製紙可児(かに)工場で、作業中に何らかのガスを吸い、20~60代の男性作業員6人が救急搬送されました。一酸化炭素ガスを送る管のバルブ交換中に、同じ建物にいた6人が巻き込まれたということです。

大王製紙は総合製紙メーカーの大手。家庭向け衛生用紙では「エリエール」ブランドを展開しています。国内のティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパーでトップクラスのシェアもつ東証プライム上場企業です。可児工場ではトイレットペーパーなどを生産しており、協力会社を含め約千人が働いているとのこと。

事故の状況からみて、一酸化炭素中毒だと思われますが、搬送された6人のうち50代と60代の計2人は会話ができない重篤な状態だったといいます。

製紙会社の工場って意外に事故が多いですよね。同社のグループ会社いわき大王製紙でも4年ほど前に発電施設の稼働中に爆発事故を起こしています。

ニデック 創業者の永守氏の業績に対する過度なプレッシャーが会計不正の原因

ニデックは3/3、「第三者委員会の調査報告書の公表及び当社の対応に関するお知らせ」を公表しました。調査報告書では、「創業者の永守重信氏の業績に対する過度なプレッシャーが会計不正の原因」とし、「一部の会計不正を容認した」と責任を厳しく指摘しました。

まぁ、以前から様々なメディア等が推測してきたような結果になりましたね。永森氏は、昨年末に取締役を退いたのに続き、今年2月末には名誉会長職(非常勤)も辞任されています。報告書公表を受けて、まさにニデックの再生が始まることになります。

ただし、永森氏が引き続き第2位の大株主のままであれば、株主としては再生ニデックの経営に対して意見はできるわけです。経営責任を問われて会社を去った創業者が、大株主として業績を伸ばせない新経営陣に物申し、再び経営権を巡って争う。他でもよく見るこんな構図もあり得そうな気がします。

永森氏が完全にニデックを離れる際、「今後は人材育成というもう一つの私の夢に本格的に挑戦していきたい」とコメントしていましたが、この「人材育成」がニデックの新経営陣に向けられることも十分ありそうで。