ドラッグストアの食料品が意外に安い理由

東洋経済オンラインで「『肉も野菜も安い!』ドラッグストア絶好調の理由」という記事を読みました。このところ個人的にもドラッグストアの食料品が妙に安いなぁ、と感じていただけに、kuniにとっては非常に良い記事でした。のでシェア。

ドラッグストア

ドラッグストアの売上高ランキングは、1位 ウエルシアホールディングス(売上高1兆1,442億円)、2位 ツルハホールディングス(売上高9,700億円)、3位 マツキヨココカラ&カンパニー(売上高9,512億円)、4位 コスモス薬品(売上高8,276億円)、5位 スギホールディングス(売上高6,676億円)だそうです。

食料品が安い理由

記事では4位のコスモス薬品がメインで取り上げられていて、食品の売り上げ構成比率は約6割なんだそう。食料品等消費財の値上げが相次ぐ中(マジで大変)、スーパーよりも安く食品を販売するドラッグストアが支持を集めているとのこと。

ドラッグストアの強みは、粗利率の高い医薬品や化粧品で利益を確保できるため、食料品の価格を下げて集客できることなんだそうです。なるほど、ですね。言ってみればオマケ。客寄せパンダってことです。納得はできたんですが、これって、売り場面積がデカいスーパーが、ドラッグストア並みにドラッグコーナーを充実させるなんて逆襲もありそうだけどね。

ブロッコリー消費拡大 国の「指定野菜」へ 50年ぶり新顔

農林水産省はブロッコリーを「指定野菜」に追加する方針を決めたそうです。生産量や消費量が増えており、安定供給の重要性が増していると判断し、2026年度の実施を予定。指定野菜への追加は1974年のばれいしょ以来、ほぼ半世紀ぶりとのこと。

指定野菜

指定野菜は全国に流通し、特に消費が多い品目を国が定めています。産地は国が示した需給見通しや作付け指針をもとに生産するんだそう。産地にとっては価格が下がった際の補助金が手厚くなる利点があります。現在指定されているのは、キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目。

特定野菜

調べてたら指定野菜に準じる「特定野菜」ってのもあるんですね。指定されているのは35品目で、ブロッコリーもこの中に含まれています。つまり、ブロッコリーは特定野菜から指定野菜への昇格を果たすことになるということですね。

特定野菜にも補助金はあるようで、指定野菜はそれがより手厚くなるということみたい。値崩れを起こした際には補助金が出るという安心感が、生産を拡大させる(多い消費を下支える)効果があるということです。理にかなった政策だとは思うんだけど、どうも農業政策には?なものも多くてねぇ。ブロッコリーの指定にケチは付けてませんよ。

日本航空516便衝突炎上事故 乗客乗員は全員生還

1/2に発生した羽田での日本航空516便衝突炎上事故。滑走路上で接触したとされる海上保安庁の航空機側では搭乗員6名のうち5名が亡くなったということです。この機は能登半島地震の被災地支援で物資を搬送する任務の最中だったそう。ご冥福をお祈り致します。

乗客乗員379人全員が生還

悲惨な事故になりましたが、乗客乗員379人全員が生還(うち14人が負傷)できました。これって奇跡的なことですよね。接触した瞬間に左翼の燃料タンクと思われるところから強烈に炎を噴き上げ、滑走路をすべるように進む機体の動画が何度も流されていました。

まず一つには、機体はほぼ着陸時と同じ姿勢で滑走路を進んでおり、滑走路をほんの少しだけ外れたところに止まることができました。もしこれ、機体が滑走路を大きく外れて回転してしまっていたら、まさに火だるまになって避難どころではなかったと思われます。接触後の機長の機体コントロールは奇跡です。

そして何より称賛されるべきは、停止後に乗客を全員脱出させることに成功したことですよね。航空機においては、「出口の半分が使えないという条件のもとで90秒で乗客全員を脱出させられる」ことが求められるそうです。JALもそれを実現できるよう訓練をしてきたはずですが、それを実際に完遂しました。

乗務員の方、特にCAさんの冷静な対応、日ごろからの訓練が多くの人の命を救ったわけですね。上記のような二つの奇跡、もっと評価・賞賛されていいと思います。私たちの周りにも、火災や地震が発生した際の避難訓練とかありますよね。みなさん真剣に取り組んでますか?日ごろの訓練がものをいう場面がいずれ来ますよ。

ゴマってアフリカから輸入されてるんだ

ちょっと前になりますが、12/18付け日本経済新聞に、「ごま、輸入価格が最高値 輸入元のアフリカに政情不安」という記事がありました。日本はごまを食品や搾油用の原料としてほぼ全量を輸入に頼っているんだそう。その輸入元がなんとアフリカ。いやぁ、全然知りませんでした。

価格が急騰

貿易統計によると日本のごまの輸入価格は直近10月時点で1トンあたり29万円。2008年に付けたこれまでの高値(28万2千円)を上回り、遡及可能な1988年以降で最高値を更新しています。特に2021年半ば以降の上昇は急ピッチで、この2年半で輸入価格は約2倍になりました。

輸入元

日本におけるゴマの輸入元とそのシェアを調べてみると、1位はナイジェリア(37%)。2位はブルキナファソ(13.5%)となっています。この両国で半分を占めてますね。続いて3位はタンザニア(8.6%)、4位はモザンビーク(8.3%)、5位はパラグアイ(6.3%)となっています。

こうしてみると確かにアフリカからの輸入上位国だけで7割近いシェアとなっています。で、ブルキナファソでクーデターが発生したりと政情が安定しない国々。生産量の減少を不安視されており、価格の高騰につながっているとのこと。小麦と違って主食ではないけど、ごま油の高騰は結構痛いよね。しかし、アフリカ産を食べていたとは・・・。

今年も1年間、お読みいただきありがとうございました。それでは皆様、良いお年を。

国民の厳しい声に真摯に耳を傾ける?

自民党の各派閥で集めたパーティー券の購入金がキックバックされ、各議員の懐に入っていた件。この金に関して政治資金収支報告書に記載されていなかったことに対して大炎上。多くの閣僚が辞任する顛末となりました。12/13のキッシーの記者会見で使われた表現に違和感が・・・

国民の厳しい声

政治資金収支報告書に記載されてないということは、それ、裏金ってことでしょ。という声であって、この声は当たり前の声。厳しい声ではありません。厳しいと感じるのは、「そんなこと皆普通にやってきたんだから、そんな厳しいこと言わないでよ」という本音があるからですよね。

本来なら「国民の当然の声」であり、厳しい声ではないと思うんですよ。安倍派の閣僚4名が辞任ということになってるようですが、これも当たり前。政治家として、してはならない法令違反をしてきたわけですから。

自身の懐に入るお金、それも非課税で。そういう政治家が国民の税金を議論しているわけです。そう考えると、先日清水寺が決めた今年の漢字が「税」というのは一層刺さりますね。

元総理大臣だった麻生氏が、「政治家が金持ちで何が悪い?俺は金に苦労してないから悪いことをする必要がないんだよ」みたいなことを言ってたんだけど、これはまさに名言です。麻生さん自身は大丈夫かどうか知りませんが。