大戸屋ホールディングス 株主優待制度を変更(拡充)

大戸屋HDは11/25、株主優待制度を変更すると公表しました。500株以上保有する株主には6,500~7,500円相当の食事券を贈っていましたが、2万円相当の食事券に変更。株式の保有期間(3年以上)で優待内容に差を付けることもやめるようです。

このタイミングで優待拡充とは

コロナの影響もあり、業績を悪化させている企業を中心に、株主優待制度を廃止したり、長期株式保有により優遇内容を差別化する動きが主流ですが、なんと真逆の判断をしてきました。保有期間による差を設けない。優待内容を2倍以上に。という変更です。

100~400株:4,000円相当の食事券または、精米3kg
500株以上 :20,000円相当の食事券または、精米15kg

さらに、大戸屋HDの株主優待の発行回数は、これまでどおり、毎年3月末及び9月末を基準日とする年2回ですので、年間通算での株主優待発行額は上記の2倍になります。500株保有していれば、年間4万円相当の食事券がもらえるということです。

利回り凄いんだけど

この開示を受け、翌日の株価は一時ストップ高して2,171円へと大幅高。この株価で計算しても利回りは3.7%ほどになります(500株保有の場合)。これに配当金を加えたら、、、といきたいところですが、少なくとも今期は無配でしょうね。

11/10に公表した上半期決算。売上高は前年同期を大幅に下回り、純損失が4,654百万円となっています。この上期の損失で一気に1,495百万円の債務超過へ。この状況で優待拡充ですからね。株式市場では完全に悪役となってしまったコロワイドの汚名返上策でしょうか。

債務超過については今期中に解消の見込みとしています。臨時株主総会基準日設定のお知らせで、種類株式の発行を可能とする定款変更議案というのが出てきます。コロワイドが議決権を争ってきただけに、議決権のない優先株の発行で解消するんでしょうね。

日立化成に続く 日立金属 今度は売却のことです

日立製作所が、上場子会社の日立金属売却に向け入札手続きを進めていることが11/20、報道されました。複数の投資ファンドが関心を示しているようです。日立金属で発覚した品質不正の調査報告を12月に予定していて、その結果を受けて手続きを本格化させるんだそうで。

膿を出し切って売却

今年4月末、当ブログでも日立金属の検査不正を取り上げました。その時にも書きましたが、昭和電工による日立化成へのTOB(株式公開買付)が成立するのを待って、日立金属の不正を公表。日立化成はかなり良い値がつき、日立としてはなかなか上手く売り抜けました。

で、今度は日立金属の不正を公表して特別調査委員会を設置したというわけです。今年1月に発覚し不正を4月になってやっと公表。特別調査委員会が半年以上にわたって調査を行い、膿を出し切って身綺麗になってから高値で売り抜ける。日立の勝ちパターンでしょうか。

買い手は

特殊鋼製品や磁性材料製品で、検査成績書に不適切な数値の記載が行われていた等の不正が行われていました。これらの製品は主に自動車産業向け。2021年3月期の決算予想は売上高で25%の減収、最終利益は330億円の赤字予想となっています。

日立化成は、新型コロナの直前に、黒鉛電極で超バブリーだった昭和電工に上手く売り付けましたが、今回はコロナ感染拡大第3波のもと、、、そう上手くはいかないでしょう。売却に向けた入札について、米ファンドのアポロ・グローバル・マネジメント、カーライル・グループ、KKR、ベインキャピタルなどが応札を検討しているといわれていますが。。。

さて、来年、日立金属が片付いたら、、、その次は日立建機ですか。ここでも不祥事、出てきますかね。

三井住友ファイナンス&リース、ケネディクスにTOBだと? インサイダー

三井住友ファイナンス&リースは11/20、不動産投資ファンドのケネディクスを子会社化すると発表しました。TOB(株式公開買付)を通じて株式の過半を取得するということで、買収総額は1200億円弱となるそうです。ということらしいんですが、、、こりゃまずかろう。

チャート画像

この株価どう説明?

掲載したチャートは直近3カ月間のケネディクスの日足の株価動向です。ちょっと見にくいかもしれませんが、11/9に699円まで買われています。一旦下げた後19日に再び動き出し、TOBが公表された20日には前日比30円高で寄り付いた後655円まで買われました。この二日間で79円高です。

ケネディクスを通じてTOBが公表されたのは20日の16:45。20日の取引が終了してからですね。この急騰をどう説明できるのか。出来高も846万株と、前日の3倍くらいに膨らみました。

ちなみに、日本経済新聞は15:00ちょうどにTOBを報じています、これ電子版ですかね。TOBをかける三井住友ファイナンス&リース。友好的にそれを受け入れるケネディクス。取引終了時間前にはTOBの予定を知っていた日経。さて、どこからリークしましたかね?

インサイダー

証券取引等監視委員会の出番です。しかし、最近あまり仕事してない感じですからね。直近でインサイダー挙げたのはソフトマックス株式(3671)でしたか。勧告した課徴金の額はなんと27万円。トホホな事件です。

さぁて今回は大きなヤマですよ。655円までインサイダーで買ったヤツらが、750円で売れちゃうんですから。三井住友系はインサイダーの前科たくさんありますからね。監視委員会がどこまでやれるか、お手並み拝見とまいりましょう(ただ、調査の結果が分かるのは早くて来年でしょうけど)。

スカパーJSATホールディングス(9412)

子会社の不祥事で注目、昨日その話を書きました。スカパーJSATホールディングスを調べていて新しい発見がありましたので、あらためてその辺りを書こうかと思います。スカパーといいますから、例のCSデジタル放送の会社ぐらいにしか思っていなかったんですが、、、。

宇宙事業とメディア事業

メディア事業については誰もがよく知っているところだと思いますが、宇宙事業というのは意外に知られていないのでは。いや、kuniが知らなかっただけかもしれません。昨年度の売上で見ると宇宙事業では535億円、メディア事業が976億円。営業利益で見ると、宇宙事業が80億円、メディア事業が45億円と逆転します。

同社は通信衛星を保有しており、日本全国はもちろん、アジア全域、オセアニア、ロシア、中東、ハワイ、北米をカバーしているといいます。衛星通信ネットワークは災害に強く、防災・危機管理や移動体の通信インフラとして活躍しているようです。

宇宙で得られる衛星ビッグデータ

静止衛星や低軌道衛星から得られる様々な宇宙データを活用した事業創出に取り組んでいるようで、この情報ビジネスは今後も期待が持てそうです。宇宙からのデータを地上で活かす流れが、子会社のエンルートでも活かされるということだったんですね。

スカパーJSAT・ゼンリン・日本工営が業務提携した「衛星防災情報サービス」。JAXAとの協業での衛星では光学望遠鏡を搭載し、静止軌道上のスペースデブリ対策を目的としているとか。これから盛んになるであろう宇宙産業において、かなりのアドバンテージがありそうです。

株価の方は480円前後、万年割安株のようですね。今期第2四半期の決算では宇宙事業が好調な様子。宇宙事業に関する見直しが進むようであれば、株価は違う次元に、、、。

不祥事等により決算発表を延期した企業のその後 ダイワボウホールディングス ネットワンシステムズ など

ベクトル(6058)、ネットワンシステムズ(7518)、小倉クラッチ(6408)、ダイワボウホールディングス(3107)、三菱マテリアル(5711)。不祥事が発覚したことにより決算発表を延期し、四半期報告書の期限と戦っている企業の現状確認など、、、。

ベクトル

子会社における売り上げの期間帰属の適正性に疑義があるとして決算発表を延期したベクトル。同社は2021年2月期第2四半期報告書の提出期限の延長を申請、承認された提出期限は11/13(金曜日)でした。何とか期限ぎりぎりで間に合わせてきましたので、監理銘柄(確認中)に指定されることもなく、、、。社内調査委員会の調査報告書も開示されました。

ネットワンシステムズ

昨年末の架空循環取引に続き、従業員による資金流用が発覚したネットワンシステムズ。10/26に2021年3月期第2四半期決算発表の延期を公表しましたが、11/16の期限に間に合うんでしょうか。11/13時点では四半期報告書の提出期限の延長を申請したという開示はされていません。

小倉クラッチ

11/11、2021年3月期第2四半期決算発表を延期することを公表しました。在外子会社で棚卸資産の過大計上や従業員による横領などが発覚していましたから、当然でしょう。11/16までに四半期報告書提出は難しそうですが、11/13時点では四半期報告書の提出期限の延長を申請したという開示はされていません。

ダイワボウホールディングス

子会社での循環取引等が発覚したダイワボウホールディングス。決算発表延期を公表した後、11/13には四半期報告書の提出期限延長を申請し、同日のうちに承認されたことを公表しました。延期後の提出期限は12/16です。

三菱マテリアル

米国の連結子会社における経営幹部による利益相反取引が問題となった三菱マテリアル。同社も決算発表を延期し、その後11/13には四半期報告書の提出期限延長を申請し、同日のうちに承認されたことを公表しました。こちらも延期後の提出期限は12/16です。