株式会社ラックランド 特別調査委員会を設置

株式会社ラックランドは5/12、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。第1四半期の四半期連結財務諸表に係る四半期レビューの実施過程において、制作案件の工事原価に関する下請け工事業者からの見積書の電子ファイルが変造されていたということです。

株式会社ラックランド

ラックランドは店舗施設の制作会社。商業施設や小売・飲食店舗をはじめ、各種施設などの企画開発、デザイン、設計、施工、メンテナンスサービスなど一貫対応する企業です。もともとは業務用冷凍冷蔵庫、ショーケースの卸販売、メンテナンス業務でスタートした企業のようです。東証プライム上場企業です。

事案の概要

同社の監査法人(PwC京都)が、第1四半期の四半期連結財務諸表に係る四半期レビューの実施過程において、制作案件の工事原価に関する下請け工事業者からの見積書の電子ファイルを閲覧したところ、「見積書発行年月日」及び「工事物件名」のフォントが当該見積書の他の記載事項のフォントと異なることを発見したといいます。

さらに、これらの2箇所の記載を確認したところ上書きされたものであり、上書きされた記載を取り除いたところ、その下に全く異なる内容の記載が存在することを発見したんだそう。凄いですね、監査法人ってこんなところまで見てるんだ。

記載を上書きしたのは、工事見積書の収集を担当していた工事制作部門リーダーで、当該リーダーが見積総原価の算出期日を意識し過ぎるあまり、確実に提出が間に合わない当該見積書の変造を行ってしまったとしています。

変造された見積書ファイルの見積金額にも大きな差異はないようで、工事収益及び工事原価への影響はごく僅少で大事には至らないようです。が、特別調査委員会の設置ということに。まぁ、一度監査法人を欺くようなことやっちゃったから、きちっとけじめつけないと、、、ってことですかね。

永大産業 まったく別の事業所で連続して火災事故

永大産業は5/13、「当社敦賀事業所パーティクルボード工場における爆発火災事故発生に関するお知らせ」を公表しました。5/13の朝6時20分頃、福井県敦賀市永大町 敦賀事業所 パーティクルボード工場で爆発火災事故が発生。鎮火までに17時間を要しました。

永大産業

永大産業は、住宅資材および木質ボードを製造・販売する総合住宅資材メーカー。住宅用建材の素材であるパーティクルボード(木材をチップ化し、接着剤を塗布して熱圧成形したもの)から内装、水まわり製品まで幅広い事業を展開する東証スタンダード上場企業です。

事故の状況

第2報まで公表されており、何らかの理由で粉塵爆発が発生したと推測しているようですが、今のところ公式には爆発火災の発生原因は調査中となっています。この事故で同社従業員4名が被災しており、うち1名の方が亡くなっています。

1時間後には別の火災も

同じ日の7時15分には、同社が65%出資する子会社、ENボード株式会社(静岡県駿東郡小山町)でも火災が発生。こちらは人的被害もなく、1時間で鎮火していますが、両工場での連続した火災発生、これってホントに、全くの偶然なんでしょうか。

火災発生の前日、決算発表にあわせ永大産業はENボード株式会社の株式について、減損処理を実施し、関係会社株式評価損として 129 百万円を特別損失に計上するとも発表しています。この話についてもなにか関係がありそうに見えてきます(考えすぎでしょうが)。

株式会社レーサム キックバックに関する特別調査委員会の調査結果

レーサムは5/12、「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。同社の従業員が外注費の水増し発注を行い、キックバックを受けていたという不正行為でしたね。委員会設置が4/11でしたから、調査期間はちょうど1ヶ月ということになりました。

調査結果の概要

2017年11月頃から2021年12月までの間に、取引先2社に対して水増し発注を行っており、これに対してレーサムが支払った工事代金から、従業員及び同従業員が代表を務める会社にキックバックを受けていました。キックバックの総額は約1億7,600万円にのぼります。

この事案、いくつも面白い点が。まず、この従業員はレーサムに中途入社し、入社前に他社で付き合いのあった業者とその紹介で取引開始した業者との間で、なんと入社2年目から不正を働いていました。

また、キックバックというのは普通、水増し等した金額内で支払わせる(相手にも利益が残ってメリットがある)ものですが、この従業員の場合、大半のケースで水増し金額を上回って入金させていました。さらに、工事のミスや遅延に対して罰金(約2,000万円)を支払わせたり、しまいには業者に対して暴言や暴力まで振るっていたといいます。こんなキックバックは今まで聞いたことがありません。

SNSに不正の書き込み

レーサムがこの事案に最初に対処したのは2022年1月だったとのこと。なんと、2021年11月下旬、SNS上に「レーサムの工事部長(実際には存在しない役職)が年間数億円のキックバックを受領している」などの投稿があったんだそう。

残念ながらこのSNSに端を発した同社における調査は、核心に迫ることはできなかったようで、事実関係を明らかにするまでに1年半を要することになりました。そこはちょっと残念でしたね。

オリジナル設計株式会社 監査役解任のための臨時株主総会

オリジナル設計は5/9、「臨時株主総会招集のための基準日設定並びに臨時株主総会の開催及び付議議案決定に関するお知らせ」を公表しました。3/28に定時株主総会を開催したばかりの同社ですが、同総会を経てあらたに就任した監査役をクビにするということのようです。

オリジナル設計株式会社

オリジナル設計は、上下水道に関する調査・計画・実施設計・施工監理および都市施設情報などの公共事業に関する建設コンサルタント業を主な事業とする企業です。売上高の大半を官公庁が占め、日本下水道事業団からの売上高が全体の約4分の1を占めています。従業員300名ほどの東証スタンダード上場企業です。

開示の内容

要するに現監査役を解任して別の人物を監査役に選任するという議案。これだけのための臨時株主総会です。解任する監査役は今年3月の定時株主総会で選任したばかりの人物。

解任の理由は、「監査役就任後に発覚した事象をきっかけに、新たに行った社内調査の結果、監査役としての品位を損なう、職務の範囲を超えた発言・強圧的な振る舞いが確認され、監査役としての職務を逸脱する行為であると認識致しました」、だそうです。

他にも、「監査役会議事録に、監査役会開催時には存在しない書類を確認したと虚偽の記載」をしたとか、「監査役会における監査役報酬の協議の場において、同意の前提となる条件を社外監査役2名から提示していたにも拘らず、それを履行しなかった」など。

解任される監査役

今回解任されそうな監査役は、同社入社後、品質管理室長や内部統制推進室長、内部監査室長を歴任してきた人物。社内で起きそうな不正等にはかなり鼻の利く方だと思われますが、いったい何があったんでしょう。解任の理由を額面通り受け取っていいものかどうかも、、、分かりません。

東テク株式会社 従業員の不正行為で特別調査委員会を設置

東テク株式会社は5/10、「特別調査委員会の設置及び2023年3月期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。同社子会社の東テク電工株式会社において、同社従業員と仕入れ取引先との間で、実態の伴わない仕入れ取引が行われていたということです。

東テク株式会社

東テク株式会社は、ビルや各種施設向けに業務用空調機器をはじめとする設備機器の販売、計装工事の設計、施工、各種設備・システムの保守サービスなどを一貫提供する企業です。東証プライム上場企業ですね。

不正行為の概要

行為の概要といっても、今のところ公表されているのは上記のように「実態を伴わない仕入れ取引」ということだけ。特定の従業員としていますので、今のところ単独犯と考えているようです。

この事案、税務署がある特定の仕入取引先を調査対象としていて、その反面調査が子会社の東テク電工に対して実施されたことから発覚したということです。反面調査というのは、税務調査対象者の取引先に対して行う税務調査の手法の1つです。 具体的には、税務署が「疑わしい取引」を発見したとき、それが正しいかどうか「裏をとる」ために取引先に調査をすることを言います。

特定の仕入先って?

この反面調査は4/25に実施されたとのこと。「特定の仕入取引先」がどこなのか不明ですが、東テク電工に対して架空発注や水増し発注をしているわけですよね。このあと当該企業からの開示もあるかもしれません。ひょっとしたらすでに当ブログで取り上げてきた企業なのかもしれないし。