株式会社グッドスピード ここでも保険金水増し請求

株式会社グッドスピードは8/23、「当社に関する一部報道について」を公表しました。東洋経済ONLINEにおける同社の保険金の請求に関する報道について、自社が公表したものではない旨の開示。その後、8/24の同社ホームページでは、30件、約64万円の不正請求が見つかったとしています。

株式会社グッドスピード

株式会社グッドスピードは、SUV・4WDを中心にミニバン、輸入車など、専門性を高めた中古車販売店を東海4県(愛知、岐阜、三重、静岡)を中心に出店。附帯して、整備・鈑金などのサービスを提供する、東証グロース上場企業です。業態としてはほぼビッグモーターと一緒ですね。

パンドラの箱が

東洋経済によると、グッドスピードでも事故車修理費用(保険金)を水増し請求していることが新たにわかったということです。損害保険会社がビッグモーター以外の中古車販売会社を対象に、これまでの修理案件を改めて精査する中で疑義のある案件が表面化し、すでに金融庁に任意で報告したといいます。

とうとうパンドラの箱が空いてしまいましたね。ビッグモーターと損保ジャパンとの間で見られた、自動車整備会社が保険契約獲得の見返りに修理費の査定を甘くしてもらうといった癒着の構造。トヨタの系列会社でも過去に話題になったことあるし、この際、徹底的にやりましょう。

自動車保険でこんなことが蔓延していたということは、火災保険とかでも同様のことが起きてるんでしょうか。ホント、日本の金融界の闇は深いです。

太平洋セメント 岩手県大船渡工場で火災事故

8/21の午後、太平洋セメント 岩手県大船渡工場で火災事故が発生しました。火はおよそ3時間後にほぼ消し止められ、けが人はいないということです。焼けたのは、工場の敷地内にあるベルトコンベヤーで、セメントの原料を貯蔵庫に送るためのものだということです。

太平洋セメント

太平洋セメントは、出荷数量シェアで国内トップのセメント会社です。小野田セメントと秩父セメントが合併し、その後日本セメントも合併し、1998年に太平洋セメントが発足しています。

度重なる事故

今回の火災事故は大きなものではありませんでしたが、実は大船渡工場では4月にも別のベルトコンベヤーが焼ける火事が起きています。調べていたら他にも、8/3に埼玉工場でフォークリフトを運転していた作業員がフォークリフトに挟まれ死亡した、なんて事故も起きてるんです。

さらに、この埼玉工場では2021年4月に発電用のボイラーが爆発、敷地外に止まっていた車が燃えたほか、車約20台の窓ガラスが割れたり車体が傷付いたなどの被害が出ています。幸いけが人はなかったものの、もの凄い爆発だったそう。

この会社ヤバいね。確かに規模の大きな会社だけど、事故多過ぎです。ホームページも覗いてみたけどこうした事故の開示がされてません。事故を頻発させる企業によくみられるパターンで、都合の悪い情報は外に出さないカルチャーのよう。

株式会社タムロン 社長辞任で特別調査委員会を設置

株式会社タムロンは8/22、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。同時に経費を私的に流用したとして社長の辞任と、それに関与したとして常務取締役の平取締役への降格も公表しています。

株式会社タムロン

タムロンはカメラ向け交換レンズで世界的なブランド力を有する企業です。一眼レフカメラ用交換レンズは、自社ブランドでの販売のほか、他のカメラメーカー向けにOEMもしています。もちろん東証プライム上場企業です。

不正の概要

代表取締役社長が少なくとも過去5年間、月に複数回にわたり出張に第三者女性を同伴させ、当該女性が関与する特定の飲食店において飲食し、当該費用を同社に負担させていたということです。経費の私的流用ってことですね。開示ではその金額については触れられていません。

また、こうした社長の行為に関する支出管理を行っていた元常務取締役が、常務職を解かれています。取締役としては残ってますね。ちなみに、この不正については、2023年7月9日、同社が運営する内部通報制度における外部窓口宛に内部通報があったことで発覚しています。

しかしまぁ、女と楽しんで使い込みとは情けない話です。この社長さん、少なくとも2019年以降は毎年1億円超の役員報酬を得ていた方。なんでまた会社の金に手を???

ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー) 顧客情報流出

ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー)で、今度は顧客情報の流出が発覚したそうな。8/16日付の日本経済新聞が報道していました。眼鏡チェーン店「メガネスーパー」を運営するビジョナリーホールディングスは15日、氏名や住所などを含む最大約4,000件の顧客情報が流出した可能性があると発表しました。

まぁ、いろいろ出てくること

7月に、本来計上すべき店舗と異なる店舗に売り上げが計上されていた不適切な事案が発覚したため、第三者委員会を設置。第三者委員会の調査で眼鏡出張訪問販売などの売り上げが不採算店舗11店に不適切に付け替えられ、2023年4月期に減損損失が6700万円過小計上されていたことが判明。

こりゃ、もうあかんね、って感じの同社でしたが、今度は顧客情報の流出。前社長の主導で外部に譲渡した一部店舗のPOS(販売時点情報管理)システムからメガネスーパーの顧客情報が不正に閲覧されていたとのこと。

情報システムを生きたまんま誰かにあげちゃったってことでしょうか?やってること、何もかもめちゃくちゃですやん。こんな会社が上場しててええの?いやいや、もうあかんでしょ。まだ株価は100円超えてるけど。ん~、これ以上のコメントのしようがないっす。

オープンハウス 三栄建築設計をTOBで完全子会社化

オープンハウスは8/16、「株式会社三栄建築設計株式(証券コード:3228)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」を公表しました。創業者の反社会的勢力とのつながりで、東京都公安委員会から暴力団排除条例に基づく勧告を受けていたあの三栄建築設計です。

創業者等の保有株式をTOB

今回公表されたのは、創業者とその親族が代表を務める企業が保有する全株式(発行済み株式の約65%)に対するTOBです。これにより、反社と繋がっていた創業者一族から完全に切り離されることになります。TOBが成立した場合はスクイーズアウト(強制買い取り)を実施し、三栄建築は上場廃止となる見通し。ちなみにTOBの条件は1株につき2,025円、買収金額は約430億円になるそうです。

反社認定(反社に繋がっている企業は反社会的勢力です)を受けた企業が、その世界との繋がりはもうないということを世に示すのはとても大変なことなんですね。なので、三栄側にとっても朗報、公安にとっても納得感のある展開です。反社との関係が世に出たのが6月中旬でしたから、2か月ほどで決まった買収劇です。

なんだか微妙な取引も

オープンハウスがTOBを公表したのが、8/16の18:15です。ところがその前々日辺りから三栄建築の株価は出来高を伴って急上昇。何なんでしょうこれ。一方のオープンハウス株は急落しています。反社とも縁が切れて、身綺麗になり、、、良いことずくめ。ともいかないようなこの不穏な株価変動。公安の次はSESC(証券取引等監視委員会)の出番か。