情報通信研究機構(NICT) 大型の太陽フレアの発生を公表

情報通信研究機構は10/9、「太陽面で大規模な爆発が発生、地球方向への高速コロナガスの噴出を確認」と公表しました。10月9日(水)10時56分に、太陽面中央付近に位置する黒点群13848において、大型の太陽面爆発現象(太陽フレア)の発生を確認したとのこと。

太陽フレア

太陽フレアとは、太陽の黒点付近で生じる爆発現象のことで、強い紫外線やX線、電波等が放射されるほか、太陽の上層大気であるコロナガスが放出され、地球に到来すると大規模な宇宙環境変動を引き起こすこともあります。

この現象に伴い、地球方向への大規模なコロナガスの噴出および高エネルギーのプロトン粒子の増加が確認されているといい、2~3日以内に、コロナガスが地球に到来・通過することが予測されています。

そのため、地球近傍の宇宙環境や電離圏、地磁気が乱れる可能性があり、通信衛星、放送衛星などの人工衛星の障害や、GPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害の影響などが生じる可能性があります。

この影響について、情報通信研究機構は、コロナガスが地球方向へ放出されており、日本時間10月10日(木)の深夜以降に到来すると予測。数日間にわたり、上記の影響が続く可能性があるとしています。10/3にも同じレベルの現象が起きてましたが、皆さんお気を付けください。

東京損保鑑定にサイバー攻撃 契約者情報漏洩か

東京損保鑑定株式会社は10/7、「不正アクセスに関するご報告」を公表しました。同社のサーバーが第三者により不正アクセスされ、同サーバー内に保存されていたファイルが暗号化されるランサムウェア被害が発生したということです。

東京損保鑑定株式会社

損害保険会社は火災や台風などの災害や事故が発生した場合、被害を受けた保険加入者に対し保険金を支払うことで被害者の復興の手助けをします。東京損保鑑定は、その保険事故内容の調査を保険会社から委託され、損害額等の算定をして報告する会社です。

上場企業ではありませんが、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社・共栄火災海上保険株式会社・損害保険ジャパン株式会社・東京海上日動火災保険株式会社・日新火災海上保険株式会社・三井住友海上火災保険株式会社・三井住友信託銀行・三菱 UFJ 信託銀行・その他国内外損害保険会社から業務委託を受けています。

情報漏洩

すでに東京海上日動火災保険は、約7万2000件の情報が漏洩した可能性があると公表しており、他社においても被害が発生していると思われます。今回のケースでは事故等が発生して保険金の支払いを行った客先の情報ということでしょうね。

この夏、保険代理店に出向した損保社員が、契約者の情報を自社に漏洩して批判を浴びていましたが、今度は本当に外部への情報漏洩です。マジでこの業界ヤバいですね。

OATアグリオ 徳島県鳴門市の工場で爆発事故

10/7、OATアグリオ株式会社の鳴門工場で爆発・火災事故が発生しました。この爆発で同社従業員2人が負傷しており、うち1人は重傷だとのこと。

OATアグリオ

OATアグリオは、環境問題や食糧増産問題に直面する農業従事者を対象として、農薬、肥料を製造・販売する企業で、全農(全国農業協同組合連合会)、商社、メーカー向けに販売しています。大塚製薬の一事業部門が分離独立したという経緯を持つ東証スタンダード上場企業。鳴門工場では液体の農薬や肥料を製造しているそう。

事故の概要

爆発当時、現場では52歳の男性が液剤を入れるタンクを1人で洗浄しており、その際に何らかの原因で爆発が発生、出火して男性に燃え移ったとみられるとのこと。この男性が全身にやけどなどを負い重体となったほか、43歳の男性作業員は、この男性を助けようと消火活動をしていて、軽傷を負ったということです。爆発で起きた火災は約1時間半後に消し止められました。

タンク自体は破裂しておらず、周囲への延焼はないといい、警察は爆発の詳しい原因を調べています。この事故に関しては、OATアグリオのホームページで公表されていますが、非常にあっさりとした内容。詳細は全く分かりません。

江崎グリコ 約7か月ぶりに冷蔵品の出荷再開

少し前になりますが、江崎グリコは9/30、「当社基幹システム障害に伴うチルド商品(冷蔵品)の一部商品の出荷再開に関するお知らせ  ~ 第5報 ~」を公表しました。これで停止していた冷蔵品のすべての出荷が再開できたということです。

システム障害

このシステム障害は4/3に基幹システムを切り替えた際に発生したもの。340億円をかけ、計画より1年以上遅延して稼働させたシステムでいきなりシステム障害という散々なスタートでした。当初、5月の中旬の出荷再開を目指していましたが、なんと復旧に6か月を要してしまいました。

「BifiXヨーグルト」シリーズや「カフェゼリー」など、8品目の出荷を11月5日から再開するとのことで、停止していた全79品目が約7カ月ぶりに全面復活します。まずはお疲れさまでしたって感じですが、半年というのはちょっと長すぎですね。

古いシステムから新しいシステムへの移行などで、切り替え作業中に重大なトラブルが発生して新システムの正常稼働が見込めなくなった場合、切り替えを中止して元の状態に戻すという対応をとることがあります。新システムへの移行を妨げる不具合が解消され再び切り替えの準備が整うまで旧システムでの運用が継続できます。

こういう対応を「システムの切り戻し」などと言います。まぁ、様々な事情があったとは思いますが、切り戻しで当面のピンチを乗り切るという選択肢はなかったんでしょうかね。

国土交通省 舶用エンジンにおける不正行為の実態調査結果を公表

国土交通省は9/30、「舶用エンジンのNOx放出量確認試験における不正行為の有無等に係る実態調査の結果について」を公表しました。IHI原動機、日立造船マリンエンジン及びアイメックスによる、舶用エンジンのNOx放出量確認試験におけるデータ改ざん事案を踏まえ、他のメーカー19社に対し調査報告を求めていた件です。

実態調査の結果

結果は、川崎重工業から燃料消費率等に関するデータ改ざんが行われていたという報告があったのみ(9月までに公表済み)で、その他の事業者においては不正行為は無かったということに。つまり、不正を行っていたのは、IHI原動機、日立造船マリンエンジン及びアイメックス、川崎重工業の4社だけでした、ということです。

ただ、ちょっと気になるのは、「不正行為は無かったと報告した18社のうち、8社からは、試験記録の転記誤り等が確認された旨の報告があったほか、機器の校正等、確認が必要なものがあった」という記述。なんだこれ?

「試験記録のデータ改ざん」と「試験記録の転記誤り」。この違い、なんともビミョーですね。試験記録は合格値だったけど、転記だけ間違ってましたってこと?このあたりの説明はありません。輪軸不正に関する調査と違って、今一つ国交省もやっつけ仕事になってる感じ。