HUB(3030) 関東圏全店休業へ

HUB(ハブ)は7/12、「緊急事態宣言発出及びまん延防止等重点措置延長に伴う休業等についてのお知らせ」を公表しました。公表の内容が特に問題あるわけでもありません。この手の業界では普通の対応というか措置なんですが、、、。

HUB

ハブは英国風PUBのお店。【PUB】とは【Public House】の略で、公共の場所、みんなの家という意味なんだそうです。ビールは普通に美味しいし、料理もお酒のための料理って感じで、結構気の利いたメニューがあります。

kuniは上野しのばず通り店にずいぶんお世話になったんですが、今でもあるんだろうか。コロナの影響で休業はおろか閉店なんてのもありそうですもんね。ホームページで見るとありました。まだ営業してますね。が、やはり7/12から臨時休業です。

スポーツバー

店内には大型のディスプレイがいたるところにあって、サッカーやラグビーなどの国際マッチが行われる日は、ものすごいお客さんです。で、まさにスポーツバーと化して皆で大騒ぎになります。という記憶はコロナ前のもの。3密どころではない騒ぎになりますから、こういうお店のコロナ・ダメージときたら半端ないでしょうね。

本来なら東京オリンピックの観戦でめちゃくちゃ盛り上がり、お店も儲かるはずだったのに、本当に気の毒です。お気に入りのラムケバブとフィッシュアンドチップスで冷たいビールが飲みたい。なんとか、早く元に戻ってほしいものです。

HUBの皆さんも、もうしばらくの辛抱です。頑張ってください。

日本製紙 工場火災 一週間経っても鎮火せず

日本製紙の秋田工場で火災が発生していたんですね。TDnetでの開示もありませんでしたし、日経も取り上げてなかったので気が付きませんでした。7/7の午前、ベルトコンベヤーから火が出る火災が発生。けが人や搬送された人はいなかったということですが。

火災の状況

同社のホームページで確認すると、「7月7日6時30分頃、秋田工場のチップ搬送用コンベアと、それに接続するチップ貯蔵設備であるサイロにおいて火災が発生し、現在まで消防と連携して消火活動を継続しております。」とあります。

で、大きなサイロ2基は7/13までにそれぞれ消火されたものの、小型のサイロ2基ではチップがくすぶり続け、一週間経っても鎮火の目途がついていないようです。

ガバナンス ×

工場火災等については多くの企業が、投資家や株主にも情報を開示するために、TDnet等で発生から鎮火、原因究明から再発防止、業績への影響までを伝えています。同社はまったくそういう対応を取っていません。自社ホームページで7/8、発生のお知らせを載せただけ。どうなんでしょうね、この対応。投資家や株主には不要の情報ですか?

おまけに、この工場では、2016年から2020年までの5年間に7件の火災が発生し、そのうち4件が、朝の時間帯に発生しているそうです。うち一件は去年3月、やはりベルトコンベヤーから煙が出て、消防が出動しています。

TDnetではろくに開示もしない同社ですが、お知らせの最後には「ご理解、ご支援賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。」ですと。これはないだろう。

ステーキのあさくま 子会社竹若の破産手続開始の申し立て 経営陣による不正も

ステーキのあさくまは7/14、「子会社の破産手続開始の申し立て及び債権の取立不能のおそれに関するお知らせ」を公表しました。子会社の竹若は寿司や日本料理を扱う業態。「いけす懐石 築地竹若」などは東京の方なら聞いたことあるんじゃないでしょうか。

あさくま

「いけす懐石 築地竹若」は池袋にあるお店で、kuniも行ったことありました。それなりに高級なお店なので、ランチタイムだけでしたけど。このお店がステーキのあさくまの子会社だったとは。

2020年2月にジャスダック上場のあさくまの100%子会社になったようです。またずいぶんタイミング悪かったんですね。昨年2月といえば、コロナの感染拡大が始まった頃、4/7には最初の緊急事態宣言が出されています。そこからのこうした業態のお店の経営状況は今さら説明する必要ないでしょう。

今年3月までに主力の和食・料亭業態の店舗を全店閉鎖するなか、4月に債権者説明会を開催し、取引先に債権放棄を要請するなどしていたようです。しかし、債権者からの債権放棄の同意は得られず、今回の事態となりました。

竹若経営陣による不正

竹若の資産負債の確認作業中に、子会社化する前の2016年11月時点の旧経営陣による、リース取引を悪用した資金調達が発覚しています。リースを受けた店舗設備等に対し、複数のリース契約を行う、いわゆる多重リースが2件出てきたとのこと。

あさくまは2021年3月期において、同社に対する期末貸付債権の全額、8億1000万円について貸倒引当金を計上しており、2022年3月期の個別業績に与える影響は軽微だそうです。しかし、それにしても、、、とんでもないババを引いてしまったものです。

京三製作所 工場火災 放火犯逮捕

今年1/14、0時50分頃、横浜市鶴見の本社内の工場、および倉庫の2箇所で火災が発生し、その後の調査で工場の電気設備等に異常がなかったことが判明。放火である可能性が高まっていた京三製作所。とうとう放火犯が逮捕されました。

警備会社の警備員

逮捕されたのは、当時京三製作所を担当していた警備会社の警備員だったとのこと。犯行当日は休日で、警備員である立場を利用して敷地内に侵入した疑いが持たれているそうです。やはり、周辺の防犯カメラ映像などからこの容疑者が浮上したようです。

この逮捕、再逮捕という報道がされていて、実はこの容疑者、京三製作所社内からパソコンを盗んだなどとして、5月と6月に盗品等処分あっせんなどの疑いで2度逮捕されていたんだそうです。とんでもない奴ですね。22歳男性です。

再逮捕容疑は、1/14、午前0時45分ごろ、横浜市鶴見区平安町の京三製作所敷地内にある5階建ての工場兼事務所に侵入し、置かれていた段ボールなどに火をつけて1千平方メートル以上を焼損させたこととなっています。

一段落だけど

容疑者の男は、「供述は拒否します」などとし、容疑を否認しているとのことですが、まず間違いないんでしょう。約半年かかりましたが、とりあえずこの事件は一段落ということになりそうです。

ただ、犯行の動機は?とか、どこの警備会社に勤務?とかは今のところ不明です。パソコンを盗んだ証拠をすべて焼き払いたかったのか。放火ですからね、同社との関係性であったり、もっと根深い事情がありそうな気もします。続報を待ちましょう。

名ばかりCIO、場当たりDX

7/13付け日本経済新聞の記事に、「名ばかりCIO、場当たりDX 『情シス』消え人材不足、丸投げ変えられず」というのがありました。この記事お勧めです。思わず笑ってしまうような、「ハハ、これうちの会社や」みたいな話がたくさん出てきます(kuniはもう退職してますが)。

情報システム部門の放出

「過去のリストラで実動部隊の情報システム部門を手放し、司令塔であるはずの最高情報責任者(CIO)も名ばかりという実態がある」と書かれています。この文章の前半部分。

「日本企業におけるIT(情報技術)人材の不足は、平成バブル崩壊後の1990年代に情報システム部門が本体から切り離された影響が大きい。当時「ノウハウ集約」や「専門性の向上」といった大義名分で設立された情報子会社の多くは、コスト削減目的のアウトソーシング(外部委託)が実態だった。」とも。

そうなんですよね、コスト削減目的で子会社として切り離す。まぁ、それ以前の話として、システムがコストだと思っている経営者が多すぎるのも大問題なんですけどね。

親会社からの厳しい要求

おまけに、システムの開発においては、「開発期限は何が何でも厳守」とか、「開発費の増額は一切許さない」といったプレッシャーが掛けられ続けます。日経が同じく指摘していた「丸投げ」の実態です。丸投げゆえにユーザー側にシステムに精通した人員も育ちません。

で、いざ障害発生となると、手も足も出ない状態(どこかの銀行みたいに)になってしまうんですね。どこかの銀行の場合など、障害の責任取ってCIOが更迭されましたね。これって今まで(それなりに)一番精通していた人がド素人に交代するってことです。

日本企業のDX、狂ってしまった歯車はどう戻せばよいのでしょうか。