ステーキのあさくま 子会社竹若の破産手続開始の申し立て 経営陣による不正も

ステーキのあさくまは7/14、「子会社の破産手続開始の申し立て及び債権の取立不能のおそれに関するお知らせ」を公表しました。子会社の竹若は寿司や日本料理を扱う業態。「いけす懐石 築地竹若」などは東京の方なら聞いたことあるんじゃないでしょうか。

あさくま

「いけす懐石 築地竹若」は池袋にあるお店で、kuniも行ったことありました。それなりに高級なお店なので、ランチタイムだけでしたけど。このお店がステーキのあさくまの子会社だったとは。

2020年2月にジャスダック上場のあさくまの100%子会社になったようです。またずいぶんタイミング悪かったんですね。昨年2月といえば、コロナの感染拡大が始まった頃、4/7には最初の緊急事態宣言が出されています。そこからのこうした業態のお店の経営状況は今さら説明する必要ないでしょう。

今年3月までに主力の和食・料亭業態の店舗を全店閉鎖するなか、4月に債権者説明会を開催し、取引先に債権放棄を要請するなどしていたようです。しかし、債権者からの債権放棄の同意は得られず、今回の事態となりました。

竹若経営陣による不正

竹若の資産負債の確認作業中に、子会社化する前の2016年11月時点の旧経営陣による、リース取引を悪用した資金調達が発覚しています。リースを受けた店舗設備等に対し、複数のリース契約を行う、いわゆる多重リースが2件出てきたとのこと。

あさくまは2021年3月期において、同社に対する期末貸付債権の全額、8億1000万円について貸倒引当金を計上しており、2022年3月期の個別業績に与える影響は軽微だそうです。しかし、それにしても、、、とんでもないババを引いてしまったものです。

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