東邦化学工業 「C9留分」と呼ばれる危険物約300リットルが川に漏れ出す事故

東邦化学工業は6/27、「当社四日市工場におけるC9留分の漏えい事故に関するお詫びとお知らせ」を公表しました。2023年6月26日 17時頃、同社四日市工場の石油樹脂プラントで未反応 C9 留分が漏えいし、一部が河川に流出していることを確認したとのこと。

東邦化学工業

東邦化学工業は、界面活性剤を中心に樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルの4つの製品分野で独自性豊かな化学製品を製造し、幅広い産業に向けて販売する企業です。1938年設立と、歴史はあるものの、従業員は670名で東証スタンダード上場企業。それほど大きな企業ではないようです。

事故の概要

生産設備(反応槽)内の C9 留分を抜き出す際、配管の接続部分より流出したといいます。大半は工場敷地内で回収しましたが、一部(約 300~400 リットル)が排水溝を通じて河川に流出したということです。河川へ流出した C9 留分はオイルフェンス及び吸着マットで速やかに回収作業を行っており、27日にも回収作業を完了する予定だとしています。

C9 留分、ってなに?

自社のホームページだけでなく、適時開示しているのは良いのですが、「C9 留分」って何なの? 普通こういう開示では、「C9 留分とはこういう物質であり、人体への影響は・・・」くらいの説明があってしかりじゃないかな。たとえ、説明しても分かりにくいとしてもです。

報道では、「C9 留分と呼ばれる危険物が」と言ってます。開示でそこ(危険物であること)を隠すってのはどうなの? たいした事故じゃないし、、、って経営が感じているとしたら、その時点で多くの方面から信頼失ってるよ。