地銀株PBR、0.4倍割れ

金融、証券

9/12 日本経済新聞19面の記事。地銀株がPBR(株価純資産倍率)でみて非常に割安になっている、というお話。この指標、現在株価を一株あたりの純資産で割って計算するもので、PER(株価収益率)と並んで伝統的な株価指標の一つです。

PER(ピーイーアール)とPBR(ピービーアール)の計算方法

PER=株価/一株当たり当期純利益 で計算される

(例)株価1000円で、1株当たり当期純利益が50円の会社であれば「20倍」に買われている、などと言います。

同じように

PBR=株価/1株当たり純資産 で計算される

(例)株価1000円で、1株当たり純資産が500円の会社であれば「2.0倍」に買われている、などと言います。

今回話題になっているのはPBRで、地銀株平均で0.4倍を下回っているというものです。PBRが1.0倍、というケースで考えてみましょう。1.0倍とは、株価つまり1株の値段と一株当たりの純資産が同じということを意味します。会社を解散して残る純資産を計算し、1株当たり純資産を計算すると株価とイコールになるということです。

地銀株の0.4倍の意味をザックリ理解

株価が400円、発行済み株式数が1億株、純資産額が1000億円の地銀があったとします。先ほどのPBRの計算式に当てはめると、1株当たり純資産が1000円になりますから、400÷1000=0.4(倍)。これで地銀のモデルが出来ました。

なぜ、この状態があり得ないほど割安なのかを考えてみます。ある投資家がこの株を400円で1億株全部買い付けたとします。400億円の投資です。完全に経営権を握ることができますので、会社の営業を停止、会社を整理して残った資産を株主(自分)に返還します。すると、株主(自分)に1000億円が返還されるということになります。

400億円の投資で、即1000億円のリターンが得られる投資方法が存在するということであり、株価が多少変どうしたとしても、つまり株価500円でも、600円でもすばらしい投資効果が得られます。この投資の採算がとれなくなるのは、株価が1000円になった場合です。株を買って、会社を精算してチャラですね。

このように、いくら人気がない株であっても、会社の純資産(解散価値)に注目する投資家が現れ、利益を得ようとする(裁定取引といいます)ので、(通常は)株価が1000円より大きく乖離して下がることはないというわけです。

どうでしょう。PBRが1倍を割れることの意味、何となく理解できたでしょうか。長くなったので、続きはまた。

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