ビジョナリーホールディングス (メガネスーパー) 責任調査委員会?

ビジョナリーホールディングスは6/5、「責任調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。5/31付で、「第三者委員会の調査報告書の受領に関するお知らせ」を公表しており、一連の調査は完了したかのような状況でしたが、責任調査委員会の設置。新たな展開です。

おさらい

前代表取締役社長による同社企業価値を毀損する行為(同社長と懇意な関係にある業務委託先企業2社に対して不当な利益供与がされているなど)に関して調査を行い、同社長にとどまらず、その他取締役等についても、そうした疑念が深まっていました。

第三者委員会の報告

5/31、調査結果は一応報告されましたが、かなり調査の限界があったようで、次のような一節がありました。「調査対象となっているメンバーの一切の協力を得られなかったため、更なる調査及び検討を行うためには、裁判所、検察庁若しくは警察等の捜査機関、または金融庁若しくは公正取引委員会その他の行政機関による強制権限に基づく調査及び資料収集を待たざるを得ない」。なかなか見られない指摘です。

責任調査委員会

「責任調査対象者の職務執行に関して任務懈怠責任があったか否か等につき、当社として適切かつ公正に判断することを目的として、責任調査対象者と利害関係を有しない中立・公正な外部の法律家で構成される責任調査委員会を設置する」、とのこと。

責任調査対象者の範囲は、前社長が代表取締役に就任して以降の取締役(監査等委員を含む。)、監査役及び委任型の執行役員、雇用型の執行役員、及び責任調査対象者とすることが合理的と判断された当社及び当社グループの従業員だそうです。

ザックリいえば、責任調査対象者は全役職員なわけですね。いやぁ、壮大な魔女狩りが始まりました。

株式会社フジクラ 子会社における不適切な不動産取得

フジクラは5/26、「米国子会社における不適切な不動産取得に係る調査に関するお知らせ」を公表しました。同社の連結米国子会社において、不適切に不動産の取得が行われていたということなんですが、これってちょっと珍しいパターンですね。

フジクラ

フジクラは大手電線メーカー。以前は藤倉電線って言ってましたね。通信、建設、エネルギー関連の電線ケーブルを製造・販売する企業です。光ファイバ・ケーブルでは大手3社(同社、住友電工、古河電工)の一角。エレクトロニクス関連や、自動車電装関連にも注力しています。

不正の概要

2023年3月3日の内部通報を契機に、米国子会社のCEOである同社取締役による当該米国子会社の不動産の私的流用の疑いを把握し、直ちに内部調査を開始したといいます。

これまでの調査により、米国子会社が 2020年に購入した土地および 2022年に建設した建物(取得当時の当該土地・建物の合計額は約 6.5 百万米ドル(874 百万円相当))が、不適切に取得されたものであることが判明したとのこと。

当該取締役が目的を偽って米国子会社に上記の土地・建物を取得させ、当該土地・建物を、一定期間にわたり私的に使用していたそうな。内部通報で発覚したということですが、土地の取得からすでに3年経ってますからね。なんでこんな大胆な行為が見過ごされてきたんだか。

これだけ大掛かりな土地・建物を用意して、このCEOはいったいどのようなビジネスをしてたんでしょうね。いや、ビジネスに限らないか、巨大な別荘でも造って豪遊してたとか。

オリジナル設計株式会社 監査役解任のための臨時株主総会

オリジナル設計は5/9、「臨時株主総会招集のための基準日設定並びに臨時株主総会の開催及び付議議案決定に関するお知らせ」を公表しました。3/28に定時株主総会を開催したばかりの同社ですが、同総会を経てあらたに就任した監査役をクビにするということのようです。

オリジナル設計株式会社

オリジナル設計は、上下水道に関する調査・計画・実施設計・施工監理および都市施設情報などの公共事業に関する建設コンサルタント業を主な事業とする企業です。売上高の大半を官公庁が占め、日本下水道事業団からの売上高が全体の約4分の1を占めています。従業員300名ほどの東証スタンダード上場企業です。

開示の内容

要するに現監査役を解任して別の人物を監査役に選任するという議案。これだけのための臨時株主総会です。解任する監査役は今年3月の定時株主総会で選任したばかりの人物。

解任の理由は、「監査役就任後に発覚した事象をきっかけに、新たに行った社内調査の結果、監査役としての品位を損なう、職務の範囲を超えた発言・強圧的な振る舞いが確認され、監査役としての職務を逸脱する行為であると認識致しました」、だそうです。

他にも、「監査役会議事録に、監査役会開催時には存在しない書類を確認したと虚偽の記載」をしたとか、「監査役会における監査役報酬の協議の場において、同意の前提となる条件を社外監査役2名から提示していたにも拘らず、それを履行しなかった」など。

解任される監査役

今回解任されそうな監査役は、同社入社後、品質管理室長や内部統制推進室長、内部監査室長を歴任してきた人物。社内で起きそうな不正等にはかなり鼻の利く方だと思われますが、いったい何があったんでしょう。解任の理由を額面通り受け取っていいものかどうかも、、、分かりません。

株式会社サーキュレーション 代表取締役が違法薬物所持で退任

株式会社サーキュレーションは4/20、「代表取締役退任の開示に関する経過報告及び新経営体制に関するお知らせ」を公表しました。4/18には「代表取締役の異動に関するお知らせ」を公表していたんですが、その際の説明されていた理由は「一身上の都合により」ということでした。

株式会社サーキュレーション

株式会社サーキュレーションは、企業に対し様々な経験や知見を有する外部の専門人材を紹介し、経営課題の解決を支援するサービスを展開する企業。雇用契約を前提とする人材紹介などと異なり、外部の専門人材を準委任契約によりプロジェクト単位で活用できるそうです。設立からまだ10年未満という、東証グロース上場企業です。

違法薬物所持

代表取締役社長から4/18、「違法薬物所持の疑いにより捜査を受けたとの申出及び辞任の意思表示」があったということです。違法薬物というのは、大麻・覚せい剤・脱法ハーブ・危険ドラッグなどを指している言葉らしいのですが、今回の開示ではその詳細までは分かりません。

今のところ、「捜査を受けた」ということだけしか開示されていませんが、全く身に覚えのない捜査であれば辞任の意思表示、とはならんでしょうしね。しかしまぁ、とんでもない事件です。

同社としても開示の中で、「本件は前代表による業務外の私的空間における純然たる私的な行動」と言ってますが、世間の目はそう割り切ってはくれないでしょう。前代表は現在も同社の筆頭株主(33%を保有)ですので、当面はこれがどうなるか、が注目されることになりそうです。

ディーブイエックス(DVx)株式会社 社外取締役が社内規程違反で辞任

ディーブイエックス株式会社は4/11、「社外取締役による社内規程違反に関するお知らせ」並びに、「社外取締役の辞任に関するお知らせ」を公表しました。社内規程に違反して同社株を取得していたことが判明したため、取締役を辞任する旨を申し出たということです。

ディーブイエックス株式会社

ディーブイエックスは、心臓ペースメーカーをはじめ、不整脈関連の医療機器を輸入商社および国内メーカーから仕入れ、顧客である医療施設に販売する企業です。虚血性疾患向けの医療機器の仕入販売も手掛けています。東証スタンダード上場企業ですね。

インサイダーもどきで

この社外取締役は、2022年4月から2022年9月までの間に、社内規程に基づく事前承認手続きを経ることなく、同社株式を取得していたということです。親族名義でも買ってたみたい。

当該株式の取得については、法令違反行為に該当する事実は現時点で確認されていないものの、社内規程で定める売買禁止期間中の買付取引が含まれていたことから、今回辞任ということになったようですね。

当該買い付け期間の終盤、9月末から株価は反転上昇しており、絶好の買付けタイミングになってるような感じです。このままインサイダー取引に関しては不問で済まされるかどうかビミョーかもしれません(重要事実の有無など詳細までは調べていません)。

この社外取締役って、なんと監査等委員じゃないですか。総会資料をみると、「〇〇氏は、司法書士として企業法務に関する豊富な経験と見識を有しており、それらに基づく経営の監督とチェック機能を期待し、社外取締役として選任をお願いするものであります。」と書かれてます。なんともトホホな事案です。