愛知製鋼 特別調査委員会から調査報告書を受領?

愛知製鋼は10/20、「特別調査委員会からの調査報告書受領のお知らせ」を同社ホームページでひっそりと公表しました。4か月前の5/17には、「当社の一部鋼材製品における長さ公差外れ 出荷に関するお知らせ」を、これまたホームページでのみお知らせという形で公表していたんですね。まったく知らなかった。

愛知製鋼

愛知製鋼は主原料である鉄スクラップと、ニッケルなどの合金鉄から特殊鋼を製造販売する企業。電磁品の製造販売も行う東証プライム上場企業です。トヨタ系で2023年3月末時点のトヨタ自動車の議決権所有割合は24.0%。またまたトヨタ系です。

不正の概要

同社知多工場で製造した特殊鋼鋼材の一部につき、顧客の要求仕様である鋼材長さ公差(-0+40mm 以内)に対し、(-0+60mm 以内)と上限を超える鋼材を出荷していたということです。彼らは「公差外れ」と呼んでいますが、要するに顧客が要求する規格を外れた製品を出荷していたということ。

調査の結果、知多工場のほかにも刈谷工場でも同様に、規格外製品の出荷があったことがわかったということです。調査委員会は「重大な法令違反などはない」と結論づけたそうな。役員5人がそれぞれ月額報酬の30%分を3カ月分返納するらしいけど。

発覚時、特別調査委員会の設置時、調査結果と役員処分に至るまで、一切の適時開示はなし。ホームページのお知らせのみという徹底ぶり。これがトヨタ流、ですかね。

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