プロルート丸光 雇用調整助成金を不正受給 返還額は2.6億円

プロルート丸光は4/3、「雇用調整助成金支給決定取消及び返還通知書の受領に関するお知らせ」を公表しました。昨年3月から大阪労働局による雇用調整助成金についての調査を受けており、最終的に不正受給にあたるとの判断がなされたということです。

プロルート丸光

プロルート丸光は、衣料品、服飾雑貨、寝具・インテリア商品などを、全国の衣料品店、専門店、チェーンストア、百貨店などに、前売り・セルフサービス方式で直接販売する総合衣料問屋です。東証スタンダード市場上場企業ですね。

不正の概要

大阪労働局の調査において、本来助成金の申請対象にならないはずの時短勤務後の就業や、休業日の出勤の一部についても申請対象としてしまっていた事実が認められるなど、不正受給にあたるとの判断がなされたとのこと。返還金額は、263,293,056円だそうです。

今回の開示では発生原因等の詳細は分かりませんが、「申請担当者が、自らの一存で少しでも多くの助成金が支給されるようにと考えていた(ため)」などという記述があります。どこまで調査した結果か分かりませんが、担当者だけを悪者にしてというこの感覚はいかがなものでしょう。

同社はこのところ赤字続きで株価も50円を割ってきています。今期末で債務超過になろうかという状況で、この2億6,000万円はデカいですね。同じ日に役員報酬の減額も公表されていて、同社としての責任も認めてはいるんですが、、、「申請担当者が、自らの一存で」、はないでしょう。

アマナ(amana) 特別調査委員会委員の変更

アマナは3/31、「特別調査委員会委員の構成の変更に関するお知らせ」を公表しました。おぉ、そういえば従業員の不正行為を調査中でしたね。今回の開示はその特別調査委員会の委員の変更ということです。

おさらい

アマナは広告業界や一般企業を対象に、静止画やCG、動画などのビジュアルの企画制作、テレビCMやウェブサイトなどコンテンツの企画制作を主に手掛ける企業でしたね。

2018年には中国の子会社で会計不正、2021年には連結子会社での不正が発覚。さらに昨年12月には本体の従業員による不正行為が発覚しました。で、今調査中の事案は何発目の不正でしたっけ? って感じで、正直もうよく分からなくなってきました。

委員の変更

今回の変更は、同社の社外監査役が特別調査委員会の委員を退任し、新たに同社と利害関係を有しない独立した外部専門家を委員に選任するということですから、まぁ、やろうとしていることは正しいと思うのですが。

毎年のように、何かしら不正が出てくるという状況ですからねぇ。今回の事案が過去の調査において発見できていなかった点についても問題視しているということです。特別調査委員会の独立性をより高め、より客観性を担保した実効性のある調査を実施し、徹底した事実解明と原因究明を行うとしています。

赤字決算が続き、株価も低迷(ほぼ10年来の安値水準)。そろそろここらへんで本業に本腰入れられるようにならないとマズいんじゃないの。

株式会社シンニッタン 高萩工場における火災発生

シンニッタンは3/27、「当社高萩工場における火災発生に関するお知らせ」を公表しました同社の高萩工場(茨城県高萩市)にて3/24、10時20分頃、火災が発生したということです。11時53分には鎮火を確認したということですので、大きな事故にはならなかったみたいです。

シンニッタン

シンニッタンは自動車部品、建設機械部品など鍛造部品や建設用機材、物流機器も手掛ける企業。大株主上位には東プレ、日本製鉄、日本パーカライジングなどがあります。小松製作所への売上高が全体の1割を超え、海外における売上高が全体の約3割を占めるんだそう。

火災の概要

1時間半ほどで鎮火したということで、人的被害もなく、大事には至りませんでした。「熱処理作業における機械の誤操作に伴い、油槽の油が引火」したというのが発生原因にあげられていました。油槽及び熱処理炉の一部が被災したとのこと。

鎮火から時間もあまり経ってないのに、「機械の誤操作」って原因特定できてるんですね。つまんないことだけど、開示文の冒頭、「2022 年3 月24 日(金)・・・」となってます。今年は2023年ですよ。

過去にも

何かで同社を取り上げたことがあったなぁ、と思ったら、2020年に「分配可能額を超過して剰余金の配当を実施してしまった」という事案でした。なんだか、雑というか、不注意というか、しょうもないミスの多い会社ですね。株価も250円台と低迷してるし、大丈夫かなぁこの会社。

株式会社IBJ 独禁法違反の疑いで公取委が立ち入り検査

株式会社IBJは3/23、「公正取引委員会の立入検査について」を公表しました。「当社が運営する日本結婚相談所連盟の提供内容に関し、独占禁止法違反の疑いがあるとして、本日、公正取引委員会の立入検査を受けました。」という内容です。

株式会社IBJ

IBJは、直営結婚相談所の運営や加盟結婚相談所の開業・運営支援、婚活パーティーや婚活アプリなど、婚活サービスを総合的に提供する企業です。直営店74店と加盟店3,653社を合わせたお見合い会員数は9.1万人と業界最大級(22年末)なんだそうです。東証プライム上場企業ですね。

事案の概要

IBJからは冒頭に書いたこと以外開示されていません。開示された文章も「当社が運営する日本結婚相談所連盟の提供内容」という意味不明なモノ。報道によると、IBJは2016年ごろから加盟各社について、ほかの連盟にも加盟する結婚相談所に対し、会員を紹介しないようにして、他社の取引を妨害した疑いがあるということです。

結婚相談所の連盟というのは全国に12団体あって、結婚相談所が「連盟」を結んだ他の相談所と会員情報を共有して、お互いに紹介できるようになってるんだそうです。IBJはそのうちの一つの日本結婚相談所連盟を運営しているということなんですね。

少子化対策の一環で目を付けられたんでしょうか。たしかに、いかにも旧態依然とした行為が横行してそうな業界ですね。公取委が立ち入り検査という報道は朝日新聞らしく、この報道を受けての同社の開示となっています。報道が取引時間中だったため同社株は急落。723円の97円安で、12%近く下げました。

株式会社 きょくとう 雇用調整助成金の不正受給?

株式会社 きょくとうは3/17、「雇用調整助成金の受給に関する特別調査委員会組成のお知らせ」を公表しました。、同社の受給した雇用調整助成金について、支給申請の一部に精査が必要となる疑義が発生したといいます。

きょくとう

きょくとうは、福岡県を地盤に中国地方などでホームクリーニング店をチェーン展開する企業です。殺菌・消臭・分解力が高いとされるオゾンをドライクリーニングに使用しているのが特徴だそうな。福岡市博多区に本社を置く、従業員200名以下の東証スタンダード上場企業です。

不正の概要

同社が受給した雇用調整助成金の支給申請において、福岡労働局から不適切な申請の疑義があるということで、現在、調査を受けているとのこと。これを受けて、事実関係の把握のため、特別調査委員会を3月1日付で立ち上げ、本件事案の調査を進めているところだそう。

ちなみに、同社が受領した雇用調整助成金の額は、2020年4月分から 2022年9月分までの累計で388,021千円だそうです。開示された情報は以上です。

なに?この株価の変動

ちょっと気になることが、、、。同社の株価が2/27に大きく売られてるんですよね。その前日には出来高増えてたりもします。福岡労働局の調査が入って、3/1付けで特別調査委員会が立ち上がっているということは、この株価が急変動するあたりで調査が入ったんでしょうかね。

しかし、その事実は開示されていません。不正が発覚した直後に急落。開示の前にインサイダー(内部者の売り抜け)なんてことはないですよね。