ダークパターン(Dark pattern)

先月の日本経済新聞に「ダークパターン」を紹介する記事が載っていました。消費者を不利な決定に誘導したりするウェブサイトの表記やデザインのことです。当然サイトを運営する企業側には有利に働くわけですね。

事例

少々お恥ずかしい話ですが、ダークパターンという言葉、最近まで知りませんでした。というか、そうした消費者を意図して誘導する行為については知っていたものの、その行為名を知らなかったって感じですね。

ダークパターンの具体的な事例としては、次のようなものがあります。商品を選択し購入画面に移ると、メールマガジンの配信を許可するチェックボックスに自動でチェックが入り、いつの間にかメールが届くようになっていた。皆さんも経験ありますよね。

他にも、「1度限りの購入を装って定期購入に誘導する」とか、「残り〇時間でセールが終了」と、噓の残り時間を表示して消費者の決断を焦らせる、なんてのもありますね。

kuniはせっかちなので、メルマガやDMのサービスに最初からチェックが入っていても、チェックを外さずにサービスを利用。あとから購入したサイト等から沢山メールが来て困ってしまうというのが多いです。まぁこの程度であれば「ちょっとウザい」で済みますが、有料サービスにチェックが入っていたりしたら大変です。

消費者庁

海外ではダークパターンを用いた消費者の同意取得を無効にする規制なども出てきているようです。日本でも今年になって特定商取引法が改正され、誤って定期購入に誘導するような分かりにくい表示が刑事罰の直接の対象となりました。消費者庁さんには頑張っていただかないと。

NTTドコモ フィッシング詐欺で総額1億円の被害発生

NTTドコモは10/2、「『NTTセキュリティ』などを装ったフィッシングSMSや不正なアプリによるドコモオンラインショップでのApp Store & iTunesギフトカード等の不正購入発生について」を公表しました。

フィッシング詐欺の概要

悪意のある第三者が、「ドコモお客様センターです。ご利用料金のお支払い確認が取れておりません。ご確認が必要です」、などと記したフィッシングSMSを顧客へ発信。

SMSに記載されたURLのリンク先から、「NTTセキュリティ」、「NTT DOCOMOセキュリティセンター」を装った不正なアプリのインストールおよびネットワーク暗証番号の入力を促すことで、顧客の意図せぬ決済が発生する事案が確認されたとのこと。

ドコモオンラインショップにおいてApp Store & iTunesギフトカード等が不正に購入され、身に覚えのない決済による被害が確認されています。10/1時点で被害に遭った顧客は約1,200人。被害金額は約1億円だそうです。

悪意のある第三者

なんだかよく分からない事件ですね。顧客はドコモオンラインショップで必要のない買物されたので被害は被害ですが。悪意のある第三者はどうやって利益を得たんでしょう。不正に購入されたギフトカード等をどうやって手に入れるのか。

ギフトカードの受け取りには、指定の住所まで配送するパターンとEメールで贈るという方法があるのかな。不正なアプリが作動して受取先を悪意のある第三者宛に変更してしまうんでしょうか。この事件、kuniにはよく分かりませんでした。もちろん暗証番号がほかで使われる可能性はあるでしょうが。

ドコモからの上記のようなSMSに関して、身に覚えのある方はいらっしゃいますか?「0120-613-360(24時間・年中無休)」で相談を受け付けてるみたいです。なお、ドコモは顧客の被害額全額を補償するとしています。

通信エラーがほぼ発生しないプラスチック製の光ファイバー

9/28付けの日本経済新聞の記事です。タイトルは「通信エラーほぼゼロ、プラ製の光ファイバー 慶大が開発」。慶応義塾大学の小池康博教授らの研究チームが、通信エラーがほぼ発生しないプラスチック製の光ファイバーを開発したという記事です。

記事のタイミング

この記事、株式投資の材料としても面白そうだと考え、少々調べてみました。ところが、このニュース、研究チームからのプレスリリースは9/24に行われており、日経も9/24に記事にしていました(おそらく電子版)だけだと思われます。

で、紙面で伝えたのが9/28ということのようです。タイミング外して書くな、とは言いませんが、せめて9/24にはいったん伝えた記事であることの注記ぐらいはあっても良いですよね。

開発の状況と関連銘柄

同教授と組んでいると思われるのは日東電工(6988)という会社。ずいぶんと前から研究を重ねてきているようで、2017年9月には「慶応大学の小池康博教授のグループと日東電工は、高精細な『8K』放送の普及に欠かせない大容量の光ケーブルを開発した」と報じられています。

今回はそのプラスチック製光ファイバーの品質を向上させ、データセンター、車、医療等の短距離通信で課題となっている通信エラーを、ほとんど発現しないプラスチック光ファイバー(エラーフリーPOF)を開発したということです。今回のプレスリリース等には日東電工の社名は出てきませんが。

このプラスチック光ファイバーにより、通信システムの発熱、遅延、コストの問題を一気に解決することができるとのこと。データセンターの省電力化のみならず、自動車、医療、ロボティクス等における大容量リアルタイム通信への道を切り拓くものであり、次世代情報産業のコアテクノロジーとなることが期待されます。と、プレスリリースは自画自賛していました。日東電工、注目です。

ソニー AIセンサーで脱炭素 消費電力7000分の1に IMX500

9/16付けの日本経済新聞の記事からです。例えばこのセンサーにより、監視カメラの映像データをクラウドに送らなくても、センサー内で物体認識など解析ができる。データセンターで処理する従来方式に比べて消費電力を7000分の1以下に抑えられるのが特徴。

2021年度 ESG説明会

実はこのAIセンサーに関する説明は、ソニーグループ株式会社 2021年度ESG説明会の中で出てきたほんの一部の技術情報なんですね。「2. 地球環境に関する取り組み」の中の、「イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)事業における取り組み」の中の、「環境への「貢献」」の中で出てきた説明です。

クラウドへの送信データ量と送信後のデータ処理量の低減により、消費電力を1/7000に削減して環境へ貢献するという部分が、よほど記者に刺さったんでしょうね。IoTの進展で(データ量が増えて処理しきれなくなる)『データ爆発』が起こるという社会課題を解決する、素晴らしい技術ではあります。

IMX500

記事ではAIセンサーと紹介されていますが、ソニー自身はインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」と紹介しています。

記事では別物のように書かれているため、分かりにくかったんですが、光学センサーである画素チップとロジックチップ(AI)を積層化した(2枚を張り合わせた)つくりになっているようです。

IMX500の使用により、消費電力削減のほか、レイテンシー(応答速度)の改善、プライバシー面での配慮等が期待できるとのこと。kuniはクラウドからエッジコンピューティングに時代が遷移していくと予想しているので、この技術、非常に注目しています。

GFA 光明寺との業務提携

9/9の適時開示でGFAという会社が、「光明寺との業務提携合意契約締結のお知らせ」というのを公表していました。タイトルを見て、「なんだ、それ」って感じで、、、ついつい読んでしまいました。こういう世界にもビジネスチャンスはあるんですね。

GFA

もともとはグラウンド・ファイナンシャル・アドバイザリー株式会社という社名だったみたいです。頭文字を取ったんでしょうね、2012年にGFA株式会社に商号変更しています。

不動産事業会社向けを中心とした企業の資金調達を支援する独立系金融サービス会社。創業来手掛ける金融サービス事業を基幹に、サイバーセキュリティ事業、空間プロデュース事業を手掛ける、ジャスダック上場企業です。

従業員数はなんと18人。直近の業績は3期連続の赤字で、現在の株価は120円台。ということで、お世辞にも上手くいってる企業とは言えません。

提携の概要

京都府内で『祇園堂(京都府京都市東山区)』、『光明寺(京都府舞鶴市)』の2つの寺院を運営する光明寺と共同で、納骨堂の共同販売並びに寺院のDX化に向けた協業に関する業務提携合意契約を締結したとのこと。

コロナ禍で帰省しづらい方がいつでも先祖をお参りに行けるVR空間を創出、オンライン上で決済可能な手法を用いてオンラインでお賽銭を行える仕組みの構築、得度・戒名をデジタル通貨で得られる仕組みの構築、オンライン上での各種仏教行事が実現できる仕組みの構築なんてことも協議しているそうです。ん~、、このビジネス上手くいくんだろうか?

ダイヤモンドオンラインでも似たような話題が出てました。「お寺コンサルが御朱印の売り上げ数を300倍にした極意「お墓×観光×DX」」というタイトルです。伝統産業とデジタル、実は非常に相性が良いようです。