小林製薬株式会社 代表取締役会長、代表取締役社長が辞任

小林製薬は7/23、「代表取締役の異動及び役員報酬の一部自主返上に関するお知らせ」を公表しました。紅麹(こうじ)原料を含むサプリメントについて健康被害の拡大や情報開示が遅れたことなどの責任を取るという形の異動です。

異動の概要

代表取締役会長が代表取締役および取締役の地位を辞任し、特別顧問へ。また、代表取締役社長が代表取締役社長を辞任し、取締役補償担当へ。創業家出身の社長が引き続き取締役に残り、補償対応に専念するということです。また、代表取締役社長として受領済みの月額報酬の50%相当額の6ヶ月分を自主的に返上するとのこと。

なんかスッキリしない

小林製薬としての今回の対応は評価できるんですが、個人的には何やらスッキリしません。ここ最近の同社のCM。「小林製薬よりお詫びとお願いです。この度は弊社、紅麹製品にてご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」ってやつですね。もの凄い頻度で流れていて、真摯に向き合う姿勢が感じられます。こういう姿勢の同社にそれほどまでの問題があったのかどうか。

どうしても、まるで一部の勢力による小林製薬叩きではなかったのかという感覚も残るんですよね。ネットに溢れる陰謀論を支持するわけではないんですが、、、。創業約140年の歴史で初めて創業家以外からトップが就任、これを機に再生を急いでほしいものです。

ジェイフロンティア株式会社 (その2) 特別調査委員会の設置

ジェイフロンティアは7/18、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。先日行った開示はあまりにも具体性を欠くものだったため、特別調査委員会を設置して調査するという第2報を発信してきたという格好です。

新たな情報

第1報では、「一部の広告売上取引について、取引内容の精査が必要になることが判明したため」という理由だけで、何が起きているのか全く分かりませんでした。

今回の開示では、「会計監査人から一部の広告売上取引における売上高及び原価の計上について、不適切な会計処理がある旨の疑義が生じているとの指摘を受けている」と、やや踏み込んだ情報が開示されています。

さらに、「社内調査及び会計監査人による追加的監査手続の結果、上記事案が経営陣の関与によるものであることが発覚した」とも説明されており、一気に経営陣が関与する不正ということになってきました。これを受けて同社株価はストップ安売り気配というインパクト。

特別調査委員会

会計監査人から、上記事案の事実関係のさらなる調査、上記事案に類似する事象の存否などについて、実態把握をする必要がある旨指摘されたことから、中立かつ公正な外部専門家による網羅的な調査を行うことが望ましいと考え、特別調査委員会を設置することを決議したということです。

ラックランド 会計監査人PwCが辞任 一時会計監査人に監査法人アリア

当ブログでも何度か取り上げてきたラックランドは7/19、「会計監査人の異動(辞任)及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ」を公表しました。会計監査人のPwC Japan監査法人が辞任し、一時会計監査人として監査法人アリアを選任しています。

これまでの経緯

ここ最近の出来事だけでも、東京国税局の税務調査で社長の公私混同した経費精算が指摘を受けたり、工事原価の付替え等の不正会計が発生。その後もさらなる社長による不正な経費精算などなど、色々出てきてました。そして5月には社長がヒラ取締役へ異動(これまでの経緯の詳細については過去記事をご覧ください)。

そして今回開示したのが会計監査人の交代です。PwCから辞任の申し出があったということですが、まぁ、こういう展開は容易に想像できました。

PwCは全社的な内部統制等に開示すべき重要な不備が存在していることを踏まえた監査手続の実施が必要であることに鑑み、今後も継続して監査を実施するための監査リソースを確保することが困難であるとしています。

この後どうなる?

直近の特別調査委員会は、ラックランドが上場会社であり続けるかも含めて、議論を行うべきであるという厳しい指摘をしていました。やはり、どう考えても、とうとうPwCが匙を投げたという構図でしょう。一時会計監査人の監査法人アリアのもとで図る延命工作ですが、健全な会社へと再生することはできるんでしょうか。

株式会社竹内製作所 本社工場における火災発生 昨年9月にも

株式会社竹内製作所は7/16、「当社本社工場における火災発生に関するお知らせ」を公表しました。7月16日(火)午前7時52分頃、同社本社工場(第二工場)において、火災が発生したとのこと。

株式会社竹内製作所

竹内製作所は、ミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダー(不整地用の積込・運搬・掘削機)などの建設機械を製造・販売する企業。世界で初めてミニショベルおよびクローラーローダーを開発。ミニショベルはEU、北米で高いシェアを占めています。東証プライム上場企業です。

火災の概要

7/16、午前7時52分頃、長野県埴科郡坂城町の同社本社工場(第二工場)において、火災が発生。工場内塗装エリアにある乾燥設備のうち送風機の内部が異常な高温となり出火したとのこと。その後、午前9時33分頃、消防により鎮火が確認されたということです。

人的被害については、同工場内にいた従業員は全員退避したものの、初期消火活動にあたった4名が煙を吸い込んだため、病院で処置を受けましたがいずれも軽症でした。物的被害については現在調査中としています。

大事に至らなくてよかったんですが、同工場では昨年9月にも工場内部に煙が充満していると119番通報があったようです。二度あることは三度あるとも言いますし、、、気を付けないとね。

ジェイフロンティア株式会社 決算短信発表の延期

ジェイフロンティアは7/12、「2024 年5月期決算短信発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。同社における一部の広告売上取引について、取引内容の精査が必要になることが判明したためということです。

ジェイフロンティア

ジェイフロンティアは、EC(電子商取引)を通じた健康食品や医薬品の販売のほか、オンライン診療やオンライン服薬指導を提供する医療プラットフォームの運営などを手掛ける企業。2008年設立で東証グロース市場上場の若い会社ですね。

延期の理由

決算発表の延期に関する理由は冒頭に書いた通り、「一部の広告売上取引について、取引内容の精査が必要になることが判明したため」とだけ説明されています。取引内容の精査・確認作業及び監査法人による検証作業に時間を要するため、決算発表日を延期するとしています。

「一部の広告売上取引」ってのはなんとも微妙な表現ですね。売上の計上タイミングの問題なのか、売上げ先の独立性の問題なのか、、、何とも分かりません。ただ、過去に見てきたこの手の話題では会社としての認識と監査法人としての認識のズレが問題となるケースが多いような気がします。

認識の「ズレ」だけの問題なのか、何らかの不正が絡んでいるのか。今のところ調査委員会等の設置については明らかにしていません。今後の開示を見ていくしかありませんね。