アライドアーキテクツ株式会社 調査委員会を設置

アライドアーキテクツは12/24、「調査委員会設置に関するお知らせ」を公表しました。売上の計上の適否や計上時期について、不適切な点があることが確認されたということです。来年2月に予定している決算発表も調査結果次第で変更になる可能性があるとしています。

アライドアーキテクツ

アライドアーキテクツは、企業のマーケティングDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応を支援するため、自社開発のマーケティングSaaS(ソフトウェアの機能をユーザーがネットワーク経由で利用する形態)ツールやSNS(交流サイト)活用を中心としたソリューションを提供する東証グロース上場企業です。

事案の概要

同社のクロスバウンド事業(クロスボーダーカンパニー)の売掛金の滞留債権に関して、回収に疑義が生じたため、同カンパニーにて当該案件に従事する従業員に確認を実施したところ、当該従業員により売上の計上が適切に行われていなかったことが判明。

その後、内部監査室が社内調査を実施したところ、売上の計上の適否や計上時期について、不適切な点があることが確認されたということです。ん~、なんとも微妙な表現ですね。架空取引や売上の過大計上、上層部の関与なども出てきそうな雰囲気ですが、今のところ何とも言えません。

公正かつ適切な調査が必要としていますが、調査委員会のメンツは過半が同社の社外取締役となっています。外部の専門家も入っているようですが、いわゆる社内調査委員会ですね。

日本コークス工業 北九州事業所の工場で爆発火災事故

報道によると、北九州市若松区響町1にある「日本コークス工業」の北九州事業所の工場において、ガスラインが爆発し炎上したということです。現場はJR若松駅から北東約5キロにある、響灘に面した工場の建ち並ぶ地区の一角です。火はおよそ2時間半後に、消し止められました。

日本コークス工業

日本コークス工業は、製鉄プロセスや金属精錬に不可欠なコークスの製造販売を主力とする企業。このほか、海外からの輸入一般炭の販売、粉粒体装置・機器の製造販売などを展開。同社と大株主の日本製鉄、住友商事の3社間で業務提携しています。東証プライム上場企業で、昔は三井鉱山という社名でした。

事故の概要

12/24、午前11時20分ごろ「ガスラインが爆発した」という通報が消防へありました。当初の報道ではけが人が2人ということでしたが、のちにけが人は3人へと訂正されています。20代2人と50代1人の合わせて3人の男性作業員がやけどをするなどして病院に搬送されましたが、いずれも意識はあるということです。

この会社、1963年には「三井三池三川炭鉱炭塵爆発」という事故を起こしています。炭塵による粉塵爆発事故で、死者458名、一酸化炭素中毒患者839名を出したこの事故は、戦後最悪の炭鉱事故・労災事故と言われているんですね。現在株価91円と業績低迷中の同社、今回の事故も同社にとって大きなダメージになりそうです。

昭和産業 従業員の不正行為 1億円超の着服

少し前になりますが、昭和産業は12/12、「当社元従業員による不正行為及び同人に対する訴訟提起のお知らせ」を公表しました。不正を働いた元従業員に対し、2024年12月12日付けで、約1億3千万円の損害賠償などを求める民事訴訟を東京地方裁判所へ提起したとのこと。

昭和産業

昭和産業は、小麦粉や食用油、糖化製品を主力とする食品メーカー。小麦・大豆・菜種・トウモロコシなどの穀物を、小麦粉、プレミックス、植物油、糖化製品、配合飼料などに加工し販売する東証プライム上場企業です。

不正行為の概要

当該従業員は2013年1月から2022年8月までの間、品質管理検査に必要な消耗品等の購入と偽り、約1億4千9百万円分のノート型パソコンを購入して、当該ノートPCを外部の買取業者に売却し、これにより約1億8百万円を着服していたということです。

発覚から懲戒解雇まで

2023 年7月に検査用消耗品の前年度仕入れデータに異常値があることを発見し、社内にて調査を開始。その後、当該従業員の関与が疑われたため、社内調査委員会を設置し、更に調査を実施したとのこと。

2024 年3月 29 日付けで当該元従業員を懲戒解雇して以降、これまでの間に当該元従業員との話し合いを通じて被害金額の回収を進めてきたが、民事訴訟を提起して引き続き被害額の回収に努めるとともに、今後刑事告訴を行うことを予定しているといいます。

発覚からの経緯を見ても分かるように、約1年4か月にわたり、この不正行為が起きていたという事実は伏せられたままだったということですね。これってどうなんでしょうね。

株式会社クシム 取締役に辞任勧告(その3)

株式会社クシムは12/20、「2024 年10月期決算発表の延期のお知らせ」を公表しました。取締役の不正への関与の調査や、ほか、いくつかの要因により、決算の確定に時間がかかる見通しとなったためと説明されています。

おさらい

現経営陣が取締役(吸収合併した企業の元社長)に不正があったとして辞任勧告を決議。辞任勧告を受けた取締役がこれに反論、真っ向から対決するという状況が続いているところです。詳細については過去記事をお読みください。

暗号資産?

今回の決算延期の開示の中で、延期せざるを得なくなった要因の一つに、「暗号資産の実在性及び評価」というのが登場しています。気になって今回の騒動に関する一連の開示を読み返してみましたが、「暗号資産」というワードはどこにもありません。

辞任勧告を受けた取締役の新たな不正という主張になるのか、はたまた、実は現経営人が会計不正を働いていたことが発覚しつつあるのか。今のところ何の情報もないため判断できませんが、この騒動、新たな展開に入って行きそうな予感が・・・

日本製紙 八代工場でボイラー爆発事故

報道によると12/19、日本製紙八代工場でボイラーの爆発事故が発生しました。場所は熊本県八代市。九州のほぼ中央に位置し、球磨川の水とともに古紙や木材チップなど豊かな製紙資源に恵まれている工場。同社の主力工場の一つです。

日本製紙

日本製紙は、王子ホールディングスに続き国内製紙業界で売上高2位。洋紙から、板紙、特殊紙、パルプ、家庭紙、紙加工品などを総合的に手がけています。木材・建材・土木建設関連事業、エネルギー事業なども展開する東証プライム上場企業です。

事故の概要

19日早朝、八代市の日本製紙の工場で、電気を作るためのボイラーが爆発しました。爆発当時、ボイラーの近くには6人の従業員がいましたが、逃げようとした男性従業員1人が左足を打撲するなどのけがをしたということです。工場から400メートルほど離れた場所にまで、黒い灰のようなものが飛散したといいます。

同社ではほかにも、秋田工場や旭川工場でも火災事故が起きているようですね。グループ会社でも何度か。周辺住民に迷惑をかけておきながら、今回の事故について、会社側からは何のコメントも出ていません(もちろん開示もなし)。こういう意識だから事故が防止できないんだよね。