日邦産業 グループ会社のシステム復旧のお知らせ

日邦産業株式会社は9/20、「不正アクセスを受けた当社グループ会社のシステム復旧等に関するお知らせ」を公表しました。8/29に発生した、同社ベトナム工場に対する外部からの不正アクセスについて、システムを完全に復旧し、本日より、すべての業務を再開することになった、という開示です。

4月にはマレーシア工場でも

1ヶ月弱でシステム復旧、ベトナム工場で保存していた情報が外部に流出した事実もなし。ということでスルーしていたニュースなんですが、よくよく見てみるとこの会社、今年4/8にもマレーシア工場のネットワークが第三者によって、不正アクセスを受けてるんですね。

この時も4/22には、同工場のシステムを復旧し、すべての業務を再開しています。いずれも1ヶ月以内にシステム復旧、業務再開ということで評価できる面もあろうかと思いますが、一方で何を学んだの?とか、4カ月間で他の工場の態勢強化とかできなかったの? といった疑問の方が強いですね。

一度目のマレーシア工場の時は、侵入経路を「VPN 機器の脆弱性を悪用された」と開示しているんですが、二度目のベトナム工場については「当局から秘匿するように指導を受けているため、詳細の開示は控える」としている辺りも少々怪しい感じがします。一度起きたことに対しては二度と起こさないための対応が必要ですが、マレーシア事案を受けた改善対応については一切触れられていません。

訴訟なんかも

日邦産業ってフリージア・マクロスから訴えられてるんですね。株主総会決議事項(買収防衛策)の無効を訴えるものです。わきが甘いからこういう面でも攻められちゃうんですな。4月の不正アクセス、8月の不正アクセス。同じ4月と8月に控訴されてるっていうのは、何か関係あるんでしょうかね(考えすぎだと思いますが)。

東芝の技術流出は避けたいよね

9/19付けの日本経済新聞に、「東芝の技術、日本勢で支え 強みのインフラ先細り警戒 中部電力やオリックス出資検討」という記事がありました。バブル期まで日本の象徴として成長してきた企業群。東芝もその一員です。今まさに再編という場面ですね。

重電3社

バブル時代は日本を代表する重電3社の一角であり、世界的にも時価総額や技術力で図抜けた存在でした。若い人は知らないだろうけど、日立、東芝、三菱電機って凄かったのよ。

東芝は再編の憂き目に。まぁ、いろいろと悪さしてきたのでしょうがないんだけどね。三菱電機は今まさに不正の泥沼に沈みつつあります。いち早くグループ会社を含めた事業再編を進め、ルマーダを核とした新しい会社に生まれ変わった日立ぐらいですか、生き残るのは。

ただその日立にしても、世界中が脱炭素に向けて大きく舵を切り始めた場面で、風力発電事業から撤退してしまうなど、ちぐはぐなことやってます。

技術の流出

日経では東芝の売り上げの半分以上を占めるインフラ事業(今既にあるインフラを支え続ける事業)を心配していましたが、それ以上に同社が持つ先端技術の方が心配です。技術そのものが流出することもあれば、優秀な技術者の離反もあるでしょう。

ここは是非、外資系ファンドではなく、日本勢で再編を主導していただき、不用意に海外に技術が漏れ出さないようにしていただきたいですね。そしてさらに、一度失敗した企業でも再編でここまで再生に成功したぞ、、、っていう雄姿を見せてほしいものです。

通園バス園児置き去り死 センサー設置と思考停止

静岡県の認定こども園に通う女児が、通園バスに取り残されて死亡した事件。昨年にも同様の事件が起きていただけに、一気に社会問題になりました。っていうか、いつものようにメディアがこぞって取り上げ、ワイドショーのネタになったって話なんですけどね。

人はミスをするもの

バスに乗り込む時にチェックし、降車時にもチェック。全員降車後にはバス内に取り残されている園児がいないかをチェックする。など、一通りの取り残し防止に関する業務フロー等は整備されていたようですが、それでも事件は起こりました。人も組織もミスをするものなんです。

昨年は福岡県で一人の園児が死亡しており、2年間で二人が死亡ということもあり、メディア等では取り残し防止装置の設置をルール化すべきという論調が。。。よくあるパターンで、人間は信用できないから、機械のチェックにより事故を防ごうという展開です。

思考停止

運転手がエンジンを切るとバスの最後部でブザーが鳴りだし、そこまで足を運んでブザーをオフにしなければなり止まないというシステム。アメリカで使われているシステムのようです。他にも、バスの天井にセンサーを複数取り付け、動くものに反応してスマホに取り残しを警告してくれるシステム、などが検討されているようです。

機械でチェック(システム化)することに反対はしませんが、システムを導入することで園児置き去りに関する問題意識が失われるとしたら、それは問題ですね。システムで解決できる範囲は100%ではありませんし、機械は必ず不具合や故障を起こすものです。

園児の置き去りを100%回避し、これからの日本を創造するこの国の宝物をいかに安全に預かり、育成するのか。こういう視点と常に向き合っていくことが重要です。決してシステム化で思考停止することのないように、、、と願っております。

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件 KADOKAWA会長を逮捕

じわじわと拡大してきましたね、五輪汚職事件。最初はAOKIホールディングスでした。次に出てきたのがKADOKAWAです。同社会長が事件に関連して初めてメディアからのインタビューを受けていたときの受け答え。なかなかビシッとしてて良かったんだけど、直後にあっさり逮捕されてしまいました。

昭和のにおいが

この事件、正直言うとあまり詳細情報は知らないんですよね。世間もそうかもしれないけど、オリンピックも終わってしまって、今一つ興味がわかないというか。視聴率もあまり稼げてなさそうな。まだまだ統一教会の方が世間の興味を引いてる感じがしますね。

受託収賄容疑で逮捕された大会組織委元理事が79歳。贈賄容疑の側ではAOKIホールディングスの元会長が83歳だっけ。同じく贈賄のKADOKAWA会長が79歳です。いずれも昭和の時代に大活躍された爺さんたちですね。事件全体からも昭和臭がします。

今の日本を停滞させ、もしくは後退させてしまっているのは、この人たちのように昔の名前で出しゃばってくる高齢の重鎮たちなのかもしれませんね。もちろん昔は非凡な才能を発揮されてきたんだろうけど。肝心なところが時代について行けてなかったり。

反社と一緒やね

今回時代についていけなかったのは、みなし公務員への対応という新しい常識でしょうか。反社会的勢力との付き合いが御法度になったころとよく似ています。反社に関する新常識が欠けていた財界人や政治家、芸能人が叩かれまくりました。

五輪汚職事件、パーク24も名前が出てきましたが、まだまだ拡大しますでしょうか。森喜朗元首相(85歳)も参考人として任意で事情聴取だとか。いつもの流れだけど、政界へも飛び火するんだろうなぁ。

楽天 (楽天モバイル) 従業員の不正行為(その2)

先日、楽天モバイルで行われていた従業員の不正行為(キックバック)について書きました。同従業員が共謀していた取引先というのが、物流会社の日本ロジステックという会社でした。どこかで見たことあるような会社だなぁ、とは思ってましたが非上場企業でもあり、そのままスルーしてました。

民事再生法の適用を申請

日本ロジステックの近年の業績拡大に貢献してきたのが楽天モバイルだったようですね。携帯電話基地局整備といえば、楽天が最近最も力を入れてきた分野だと思われます。日本ロジステックは儲かったでしょうし、楽天モバイルから大きなお金が流れていたことは容易に想像できます。

そんな中での不正だったわけです。で、日本ロジステックなんですが、8月30日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請しているんですね。不正を伝える当初のニュースで、「楽天モバイル側の申請に基づいて裁判所が預金口座にあった4億円を仮差し押さえした」なんてのがありました。このことと、直後の、売掛金(おそらく楽天モバイルからの)が入らなかったことが引き金になったということのようです。

9月1日に行われた債権者説明会で会社側は、「主要取引先(楽天モバイルと思われます)とのトラブルが解消すれば事業再生は可能」としていましたが、トラブルの解消の仕方次第でしょうね。キックバックによる着服以外に、粉飾なんかが新たに出てくる可能性も否定はできませんし。