キャノン 事業構造改革に手ごたえ しかし売られる

金融、証券

キャノンは10/26、2022年7~9月期の四半期連結決算を公表しました。売上高は20%増の9,960億円、営業利益は39%増の814億円という好調な決算発表だったんですが、株式市場では3,100円割れ(前日比211円安)まで大きく売り込まれました。

キャノン

キャノンは事務機械、デジタルカメラなどコンシューマ、産業機器等の分野において、開発、生産から販売、サービスにわたる事業活動を営んでいる、日本を代表する企業の一つです。主力の事務機事業が振るわない中、メディカル事業(医療機器)やミラーレスカメラなど、主力事業に代わる成長事業を育ててきました。

決算の概要

そうした努力が報われ、ミラーレスカメラや監視カメラ、メディカル事業が、業績のけん引役として実を結びつつあるということです。御手洗会長兼社長最高経営責任者(CEO)も同日の電話会見で「これまで重点的に投資してきた成長事業が全て出そろった。満足できる決算となった」とご満悦の様子。

しかし株価は

事前の業績予想(期待値)が高すぎたんでしょうかね。決算発表を受けて同社株は朝から売り気配となりました。ケチが付くとしたら、急激な円安によって子会社との外貨建て借入金で為替差損が発生したことで、純利益が前期比16%増の2500億円と従来予想から120億円下方修正されたことくらい。けどこれ為替差損ですからね。

決算発表銘柄で良い業績を発表しながらも急落、なんてのは決算発表「あるある」ですけどね。主力事業が成長を終え、事業構造改革を断行。それが成功しつつあるということですから、中長期的には期待できそうだなぁ。と、kuniは感じています。

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