二度にわたりニチレイのサイバー攻撃について触れましたが、今日はその3です。ここまで書いてきた迅速な復旧の意味するところを書いてみます。
最近、サイバー攻撃による障害が発生すると、サプライチェーン(取引先等)が受ける影響にメディアが興味を示します。当然ですよね。「うちはニチレイに興味ないけど、イオンでニチレイ以外の冷凍食品も買えなくなったら大変」とか「アイスクリームが買えなくなるの?」みたいに煽り、ニチレイとは直接関係ない人たちまで巻き込んで、視聴率を稼げるわけです。メディアは放っておきません。
こうした報道により、障害を発生させた企業はより大きなダメージを受けます。だからこそ、サイバー攻撃の全容解明よりも、迅速なシステム復旧(取引先との取引再開)の方が重要なのです。どのようなサイバー攻撃だったかではなく、皆さん自分がこれまで受けてきたサービスが提供されなくなることの方が格段に重要なわけです。
昨年発生したアスクルやアサヒ、復旧に向けた対応が遅々として進まず、業績への影響も数か月に及びました。その間に取引先からの信頼を失い、他社への鞍替えも少なくなかったといいます。ニチレイの障害復旧対応の姿勢が優れていたことは、今後ますます評価されていくと思います。