TOKAIホールディングス 取締役社長の不適切な経費の使用

見落としていました。TOKAIホールディングスは9/15、「代表取締役の異動に関するお知らせ」を公表しました。続いて9/22には、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」も公表。代表取締役社長による不適切な経費の使用が認められたということです。

TOKAIホールディングス その2だな

TOKAIホールディングスは静岡県地盤で、エネルギーや情報通信サービス等を幅広く提供している企業です。元々は都市ガス事業からスタートした企業ですね。実は昨年10月にも当ブログで取り上げた企業。その時は同社子会社2社の元従業員2名による不正行為(総額5億円にのぼる会社資金の私的流用)についてでした。

開示の概要

そして今回の開示では、代表取締役社長による不適切な経費の使用が内部通報により発覚したため、同日開催の同社取締役会において、同氏を代表取締役及び社長兼最高経営責任者(CEO)から解職する旨の決議を行ったとしています。

さらに、同社グループ会社においても、各グループ会社の株主総会において速やかに取締役からの解任手続きを行い、同氏は同社グループ会社の全ての役職から離れる予定だそう。

代表取締役社長自らが不適切な経費の使用を行っていた事態を重く受け止め、事実関係を明らかにすべく、9/22開催の取締役会において、外部の弁護士及び公認会計士をその構成員に含む特別調査委員会を立ち上げることになったという顛末です。

グループトップがこんなことやってるわけで、子会社の従業員の不正も「さもありなん」ってところでしょう。それにしても特別調査委員会の設置とは大掛かりですね。報道によると「私的な会食費を交際費として複数回請求した疑い(請求額は最大で数千万円に上る可能性がある)」なんだとか。さてさてどんな調査結果が待っているんでしょう。委員会の報告を待ちましょう。

SMBC日興証券 副社長をコンプライアンス担当に

SMBC日興証券は9/27、「役社員の異動について」を公表しました。副社長が同日付で取締役に就任し、コンプライアンス統括役員を担うという人事です。大株主から株を買い取って投資家に転売する「ブロックオファー取引」での相場操縦を巡り、東京地検特捜部により同社役職員等が逮捕・起訴されていた件を受けての対応です。

前担当は取締役を退任

同時に発表された人事では、コンプライアンス統括担当だった取締役が取締役を退任し、常務執行役員に専念するという異動も公表されています。金融庁から行政処分が下される直前というタイミングでの役員異動ですので、事実上の解任でしょうね。

こういうタイミングで突然の公表。おそらく金融庁とのやり取りで「最低限の責任の取り方があるだろう」みたいな口頭指導があったんでしょう。SMBC日興は「相場操縦事件の再発防止の一環で、副社長クラスを統括に据えることでコンプライアンス順守の体制強化を図る」と言ってますが。

新たなコンプライアンス統括担当

コンプライアンス統括担当に新たに就任されるのは副社長執行役員だった方。今回取締役に就任し、取締役兼副社長執行役員として任に当たられます。前担当が筆頭取締役だったのでナンバー4。副社長という肩書ではありますが新任のこの方もやはりナンバー4なんですよね。取締役会での序列は一番下だと思われます。

同じ日に三井住友フィナンシャルグループも、子会社であるSMBC日興のこの人事を公表しているんですが、適時開示等はなし。本気でコンプライアンス徹底を目指した副社長人事ならもっと派手に公表しても良さそうなもんだけど。やはり、金融庁のご指示に沿っただけなんですかね。

長谷川香料 社員の死亡事故

長谷川香料株式会社は9/16、「当社社員死亡事故について」を公表しました。9/15、午前11時頃、同社板倉工場(群馬県邑楽郡板倉町)において所属社員1名が死亡し、2名が負傷する重大な事故が発生したという開示です。

長谷川香料株式会社

長谷川香料は飲料、乳業、菓子用などのフレーバー(食品香料)と、化粧品、トイレタリー製品用などのフレグランス(香粧品香料)を扱う香料メーカーです。売上高では高砂香料工業に次ぐ国内2位の企業。1903年創業といいますから、120年の歴史を持つ老舗企業ですね。

事故の概要

開示資料では、9/15、午前11時頃、同社社員が食品の蒸留作業中に体調不良を起こし病院に搬送され、1名が死亡、2名が負傷とのこと。原因は、一酸化炭素による影響と思われるが、現在詳細を調査中、としています。開示ではここまでの情報しかありません。

報道等の情報によると、コーヒー豆を熱して出る蒸気を冷却して香り付きの液体にし、円柱状のタンク(直径約120センチ、高さ約170センチ)に移す工程で作業していたといいます。このタンク内にいた男性社員(48)が死亡、男性社員(30)が意識不明の重体だとのこと。さらに、2人の救助に当たった男性社員(41)も軽傷。

通常は香料の製造作業中にタンク内に人が入ることはないそうで、警察は2人が何らかの理由で自ら入ったか、誤って落下したかを捜査しているようです。高さ170センチのタンクからであれば、なんとか自力で脱出できなかったのかと思うのですが。開口部の形状が分からないので何とも言えません。

事故を受けて長谷川香料は、調査委員会を立ち上げ、関係省庁に全面的に協力しながら原因究明に努め、再発防止に全力で取り組むとしています。

日邦産業 グループ会社のシステム復旧のお知らせ

日邦産業株式会社は9/20、「不正アクセスを受けた当社グループ会社のシステム復旧等に関するお知らせ」を公表しました。8/29に発生した、同社ベトナム工場に対する外部からの不正アクセスについて、システムを完全に復旧し、本日より、すべての業務を再開することになった、という開示です。

4月にはマレーシア工場でも

1ヶ月弱でシステム復旧、ベトナム工場で保存していた情報が外部に流出した事実もなし。ということでスルーしていたニュースなんですが、よくよく見てみるとこの会社、今年4/8にもマレーシア工場のネットワークが第三者によって、不正アクセスを受けてるんですね。

この時も4/22には、同工場のシステムを復旧し、すべての業務を再開しています。いずれも1ヶ月以内にシステム復旧、業務再開ということで評価できる面もあろうかと思いますが、一方で何を学んだの?とか、4カ月間で他の工場の態勢強化とかできなかったの? といった疑問の方が強いですね。

一度目のマレーシア工場の時は、侵入経路を「VPN 機器の脆弱性を悪用された」と開示しているんですが、二度目のベトナム工場については「当局から秘匿するように指導を受けているため、詳細の開示は控える」としている辺りも少々怪しい感じがします。一度起きたことに対しては二度と起こさないための対応が必要ですが、マレーシア事案を受けた改善対応については一切触れられていません。

訴訟なんかも

日邦産業ってフリージア・マクロスから訴えられてるんですね。株主総会決議事項(買収防衛策)の無効を訴えるものです。わきが甘いからこういう面でも攻められちゃうんですな。4月の不正アクセス、8月の不正アクセス。同じ4月と8月に控訴されてるっていうのは、何か関係あるんでしょうかね(考えすぎだと思いますが)。

2か月ぶりに戻ってまいりました

7/25に山口県の実家に帰省していましたが、2か月ぶり9/24に東京に戻ってまいりました。実家にはネット環境がなく、スマホのデザリングを使いながらブログを更新しておりましたが、そもそもネットで情報が得られないため、更新頻度も激減していました。

帰ってきてみたら

2か月ぶりに帰ってみると、kuniの部屋はランニングマシン専用部屋になってしまってました(物置部屋にもなってます)。自由に使っていいとは言ってたんですが、これはちょっと酷い。ランニングマシンを放り出し、部屋の片付けを終えるのに連休を充当。やっと本日元の姿に戻りました。

しかし、PC開けばネットに繋がり、スマホもWi-Fiに繋がって自動更新が始まる。っていいですね。実家ではWi-FiがないのでスマホやノートPCはOSやらアプリの更新待ちで身動き取れず。スマホはWi-Fiが繋がっていないと、膨大な通信料が発生するため自動更新を控えるみたいですね。

認知症のその後

以前にも書きましたが、認知症の母親には少々きついんですが、料理や定期的な運動、ATMの操作など、とにかく継続してやらせてました。その甲斐もあり料理も自分で考えてできるようになりましたし、ATMの操作も普通にできるようになりました。

また、相続のことを心配していたので、預金等の家族信託の手続きも完了しました(かなり大変だったけど)。さらに、居宅リハビリを行うための介護保険を使ったデイサービスもスタートし、kuniもいったん東京に戻れた、、、そんな状況です。

デイサービスを通じてもう一度社会とつながり、自立した生活に戻れるといいのですが、まだまだ予断は許しません。息子が一緒に居たからこその回復だったかもしれませんし、早くもいつまた泣きのメールが届くのかと怯えております。