輪軸組立作業不正(その3) 京王電鉄 JR九州

京王電鉄は9/19、グループ会社で鉄道の保守や整備を行う京王重機整備が実施した車輪と車軸を組み立てる作業で1786本の輪軸で圧入力値が基準値から逸脱ししていたことを公表しました。そのすべてで記録を改ざんしていたということです。

不正の概要

都営地下鉄、都電での輪軸組立作業で多くの不正が判明していたため、この結果はある程度想定できました。上記では1786本としていますが、その中には先日書いた都営地下鉄や都電における受託分も含まれていますので、京王電鉄分だけでは1500本弱という結果のようです。

なお、これらの結果について、京王重機整備の圧入作業後、京王電鉄では全ての輪軸について超音波探傷検査を実施し、傷がないこと、異常がないこと、また、3ヶ月ごとの定期検査において、車輪の内面距離(バックゲージ)を測定し異常がないことをそれぞれ確認しており、安全は確保されているということです。

JR九州

JR九州では、在来線の車両については、9 割程度の確認が終了しているとしながら、車輪の圧入力作業において、圧入力値が目安値を超過している輪軸が 328本見つかったとのこと。安全性の確認は取れているようで、こちらはデータの改ざんはなかったようです。