PER 株価収益率

金融、証券

以前、地銀の株価を説明するにあたり、会社の解散価値に着目した指標である、PBRについて書きました。今日はもう一つの代表的な株価指標であるPER(ピーイーアールと読みます)について書いてみます。

株価が割安か割高かを判断するための指標で、PERは日本語では株価収益率と呼ばれることもあります。ちなみにPERは(Price Earnings Ratio)の略ですね。

計算の仕方

PER(株価収益率)=株価÷1株当たり当期純利益(EPS)

で計算します。EPSは(Earnings Per Share)の略称で、1株当たり当期純利益のこと。併せて覚えておきましょう。この「当期純利益」ですが、将来の利益予想を使用します。

株価が500円、1株当たり当期純利益25円の予想であれば、20倍まで買われている、という言い方をします。PERは○○倍と言うのが普通です。

日経平均株価のPER

個別銘柄の割高割安を判断するために使うのが一般的ですが、日経平均などの指数について使われることもあります。昨日のデータで見ると日経平均株価のPERは、13.93倍(EPSは1740.54円)だそうです。ちなみにPBRは1.29倍です。

ここ2年間くらいの日経平均株価のPERの推移を見てみると、概ね13倍~16倍までのレンジで動いています。もし、このまま、16倍まで買われたとすると、1740.54×16で27,848円となります。これくらい大きく上げてくれると良いんですけどね。

今年1月には15倍以上に買われた局面がありました。もし15倍まで買われたとすると、26,100円。これであと2,000円弱の上昇ですね。これは少し現実味がある水準かもしれません。

加えて、為替の円安が進んでいて、企業収益の上方修正が濃厚と言われています。つまり、1株当たり当期純利益も上方修正されるわけですね。こんなふうに考えていくと、案外あるかもしれませんね。26,000円台。

ちなみに、先日読んだ日経では、年末までに25,000円どころを目指すと予想しているアナリストが多かったですね。確か一人だけ26,000円を予想してました。

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