株式会社クシム 取締役に辞任勧告(その3)

株式会社クシムは12/20、「2024 年10月期決算発表の延期のお知らせ」を公表しました。取締役の不正への関与の調査や、ほか、いくつかの要因により、決算の確定に時間がかかる見通しとなったためと説明されています。

おさらい

現経営陣が取締役(吸収合併した企業の元社長)に不正があったとして辞任勧告を決議。辞任勧告を受けた取締役がこれに反論、真っ向から対決するという状況が続いているところです。詳細については過去記事をお読みください。

暗号資産?

今回の決算延期の開示の中で、延期せざるを得なくなった要因の一つに、「暗号資産の実在性及び評価」というのが登場しています。気になって今回の騒動に関する一連の開示を読み返してみましたが、「暗号資産」というワードはどこにもありません。

辞任勧告を受けた取締役の新たな不正という主張になるのか、はたまた、実は現経営人が会計不正を働いていたことが発覚しつつあるのか。今のところ何の情報もないため判断できませんが、この騒動、新たな展開に入って行きそうな予感が・・・

日本製紙 八代工場でボイラー爆発事故

報道によると12/19、日本製紙八代工場でボイラーの爆発事故が発生しました。場所は熊本県八代市。九州のほぼ中央に位置し、球磨川の水とともに古紙や木材チップなど豊かな製紙資源に恵まれている工場。同社の主力工場の一つです。

日本製紙

日本製紙は、王子ホールディングスに続き国内製紙業界で売上高2位。洋紙から、板紙、特殊紙、パルプ、家庭紙、紙加工品などを総合的に手がけています。木材・建材・土木建設関連事業、エネルギー事業なども展開する東証プライム上場企業です。

事故の概要

19日早朝、八代市の日本製紙の工場で、電気を作るためのボイラーが爆発しました。爆発当時、ボイラーの近くには6人の従業員がいましたが、逃げようとした男性従業員1人が左足を打撲するなどのけがをしたということです。工場から400メートルほど離れた場所にまで、黒い灰のようなものが飛散したといいます。

同社ではほかにも、秋田工場や旭川工場でも火災事故が起きているようですね。グループ会社でも何度か。周辺住民に迷惑をかけておきながら、今回の事故について、会社側からは何のコメントも出ていません(もちろん開示もなし)。こういう意識だから事故が防止できないんだよね。

株式会社ジェイ・エス・ビー 今度は不正会計で決算発表を延期

ジェイ・エス・ビーは12/13、「2024年10月期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。以前、社外取締役が逮捕された件で取り上げた企業です。いったいどんな人選してるんだか、ってことを指摘していたんですが、今度は会計の不正が出ているようです。

株式会社ジェイ・エス・ビー

ジェイ・エス・ビーは主に学生を対象としたマンションの企画から事業提案、竣工後の入居者募集、入居者・建物管理などを全国で展開する企業です。

不正の概要

取締役らが海外視察・研修に家族を同伴し、その費用(1,700万円程度)を同社に負担させているという、経費の不正使用が認められているようです。また、社内に保管している金券類総額 約1,321万円(枚数 計4,900枚)の簿外在庫の存在も確認されたとのこと。

さらに、社内外に存在するワインセラーにおけるワイン在庫のうち、784本、購入価格ベースで計3,238万円分が簿外資産となっていることが判明しているそう。ワインだからと侮るなかれ、一本当たり4万円超ですよ。

まぁ、逮捕される社外取締役を選ぶだけあってこの会社の経営陣、凄いことになってるようですね。特別調査委員会の調査は9月から行われていたようですが、これまでずっと非開示。今回の開示でも、タイトルからはまったく不正の存在を感じさせません。ひた隠しです。

トーシンホールディングス キャッシュバックをめぐり第三者委員会を設置

トーシンホールディングスは12/13、「第三者委員会設置のお知らせおよび2025 年4月期第2四半期決算発表の延期および2025 年4月期半期報告書の提出期限延長の申請検討に関するお知らせ」を公表しました。

トーシンホールディングス

トーシンホールディングスは愛知県を中心に岐阜、三重、静岡、長野の各県で携帯電話ショップ(auショップ、SoftBankなど)を展開する移動体通信関連事業を主力に、不動産事業、ゴルフ場運営などのリゾート事業を手掛ける東証スタンダード上場企業です。

事案の概要

「携帯電話契約における顧客への還元(キャッシュ・バック)の一部が未精算、未計上である」旨の匿名通報メールを受け、キャッシュ・バックの一部が未精算、未計上になっており残高に誤謬が存在する可能性があると認識したとのこと。

その後10月より社内調査を開始し、未精算であったと把握できたものから随時精算をしてきましたが、依然として店舗及び本社において、キャッシュ・バックに対する問い合わせ電話が継続しているため、第三者委員会を設置して公正性を確保した調査を実施するとしています。

「〇〇を追加契約すると通信料がキャッシュバックされるという契約だったのに、全然キャッシュバックされてないじゃん」って騒ぎのようですね。

三菱UFJ銀行 貸金庫窃盗についての考察

三菱UFJ銀行は12/16、頭取以下が謝罪会見を行いました。11/22に発覚の報道があり、その後1か月近く経っているためか、メディアの取扱いは少々「叩いてやる感」が強かったような。この事件、個人的には、気になっていることが2点あります。

貸金庫に現金とは

現金は銀行の口座に預ければ僅かながらも金利もつきますし、貸金庫内に現金を預ける理由はありません。まぁ、超富裕層って金融機関にもVIP待遇を求めがちですし、そういう人たちが現金も貸金庫に預けていたって可能性はあるかもしれませんが。

そんなふうに考えると、貸金庫内の現金は脱税した現金など、違法に手に入れた現金である可能性が高まります。となると、窃盗の被害にあっても被害届を出せません。犯人の狙いはそこにあったのかもしれません。4年半も発覚していませんしね。貸金庫内のものは見ることは出来ませんが、顧客がどういう人物かについては観察する機会はありますからね。

新紙幣がきっかけに

4年半も隠されていたこの犯行が今年10月に発覚したのは、7/3の新紙幣の発行が絡んでいたのではないかという気がします。旧紙幣も引き続き使用できるとはいえ、時間が経てば経つほど旧紙幣を使用する際に目立ちますからね。金庫内の旧紙幣を新紙幣へと替えようと、貸金庫を開けた顧客から問い合わせがあり発覚、みたいな。 (※ 本日の記事はほぼkuniの妄想とお考え下さい)