三菱UFJ信託銀行行員 不動産ローン3.8億円詐取容疑で逮捕

日本経済新聞は3/5、「不動産ローン3.8億円詐取 三菱UFJ信託行員ら、容疑で逮捕」と報じました。警視庁捜査2課は5日、不動産コンサルティング会社代表の容疑者(31)や三菱UFJ信託銀行行員(47)ら、4人を詐欺などの疑いで逮捕したということです。

三菱UFJ信託銀行

三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の信託銀行です。三菱信託銀行と、それ以前に存在したUFJホールディングス傘下の三和銀行の流れを持つUFJ信託銀行(前身は東洋信託銀行)の合併により2005年に誕生しました。三菱UFJフィナンシャル・グループが持株会社として上場しており、三菱UFJ信託は上場企業ではありません。

事案の概要

虚偽の源泉徴収票を示し、虚偽サイトの預金残高を示すなどして、横浜銀行から不動産ローン(アパートローン)の融資金3億8000万円をだまし取ったという容疑です。不動産コンサルティング会社代表が審査を通過させる指南役の中心で、コンサル業務の顧客らと同様の不正な融資申請を重ねていたようで、被害額は約32億円に上る可能性があるとのこと。

不動産コンサルティング会社代表の悪知恵に便乗した不正ということですが、同じ金融機関の人間が他の銀行をダマすという非常に残念な犯行です。ハメられた横浜銀行もしかり。これほどの犯罪が起きたのに、この原稿を書いている時点で両行からは何のコメントも出ていません(メディアに迫られて会見はしたようですが)。

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