仮想通貨のはなし

fintech

ビットコイン

ビットコインやブロックチェーンについて、いろいろと調べました。今からちょうど1年前、ビットフライヤーで1ビットコインが30万円で買えた頃のお話。金融庁検査で指摘を受けた取引所ですが、今日はそのへんは置いときます。

仮想通貨がこのあとどうなっていくのか、いろいろ勉強していたときに身の回りにいる銀行員たちの反応が非常に面白かったことを覚えています。「仮想通貨は通貨じゃない」、「あんな投機の対象が通貨に取って代わるなんてありえない」、とまあ皆懐疑的どころか完全否定。というか、ろくに知識もないままに相手にしていない感じでした。言っておきますがこの人たちメチャメチャ頭良い人たちです。

日本の金融を自分たちが担ってきたという自負のある人たちですから、訳の分からない仮想通貨なんて、視界にも入ってこなかったんでしょうね。

法定通貨の歴史

日本の法定通貨は円です(当たり前ですね)。紙切れに福澤諭吉を印刷した紙幣が1万円の価値があると日本人は思っています(これも当たり前です)。何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、実は国家が中央銀行を持ち、国の経済をコントロールし始めたのは、つい最近のことなんです。日銀の開業は1882年(明治15年)です。ついでに、金本位制の崩壊により金の裏付けがなくなった、本当の意味で国家の信用だけで通貨が成り立ったのは1930年台になります。今から90年ほど前ですね。

どうでしょう、実は今私たちが使っている円という通貨、意外に歴史はないんです。他の国でも似たり寄ったりです。このような通貨であったり、通貨を前提とした金融や経済の仕組みですよ、未来永劫安泰と考えるのってむしろ変じゃないですか。

行き詰まる銀行のビジネスモデルとお金の概念

金利の低下だけではなく、資金調達手段や決済方法の多様化など、銀行のビジネスモデルが行き詰まっています。そこに現れた仮想通貨。自分たちが戦っている土俵そのものが壊れるなどとは全く思ってもいない銀行員たち。

先ほどの彼らとの会話の中で、まさに金融、経済の世界が代替わりする、新しい時代が押し寄せてきている、と感じたものです。

あれから1年。そのとき感じた予感はどんどん現実のものになってきています。想像してみて下さい。国ごとに通貨があってそれらを為替レートで連結している現在から、世界中でどこでも使えるお金への進化。なんかこれ自然な感じがしません?仮想通貨についてはまた取り上げるつもりです。

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