ファーストリテイリング ユニクロ店長が試着室の盗撮で逮捕

ファーストリテイリングは10/31、「当社従業員の逮捕について」を公表しました。東京都豊島区のユニクロ アトレヴィ大塚店で勤務する同店店長が、同店試着室を利用中の女性顧客を盗撮したという疑いで逮捕されたとのこと。

ファーストリテイリング

ファーストリテイリングは、アパレルブランド「ユニクロ」をグローバルに展開し、商品企画・開発から販売までを手掛ける製造小売企業です。もちろん東証プライム上場企業です。世界25の国や地域で店舗を展開しており、店舗数は国内が797店舗、海外が1698店舗の計2495店舗。

盗撮で逮捕

逮捕容疑は「ユニクロアトレヴィ大塚店」で、試着室の下からスマホを差し入れ、顧客の中学3年の女子生徒(15)など、計9人の女性の体や下着を盗撮するなどした疑いだそう。同店長は容疑を認めているといいます。昨年9月から店長を務めており、「女性の下着を見たかった。今年6月から店で盗撮していた」と供述しているとのこと。

警視庁が別の盗撮事件の捜査で男のスマホを押収し、勤務先での行為が発覚したということですから、店舗以外でも盗撮してたんでしょうね。しかしまぁ、なんともトホホな事件です。この件を受けてファーストリテイリング株は急落しています。

きのこ生産大手「ホクト」 長野県上田市で工場火災

ホクト株式会社は10/30、「上田第一きのこセンターにおける火災発生について」を公表しました。10月29日午後8時30分頃、同社上田第一きのこセンターにおいて火災が発生したとのこと。この開示が行われた時点でまだ鎮火しておらず、16時間以上燃えているようです。

ホクト株式会社

ホクト株式会社は主にブナシメジ、エリンギ、マイタケを生産販売。本社を長野県長野市に置き、国内各地に生産工場であるきのこセンターを有する東証プライム上場企業です。海外では台湾、米国、マレーシアにきのこ事業の拠点を置いています。

火災の概要

この記事を書いている段階で、まだ消防による消火活動が続いています。そのため詳細は分かりませんが、けが人や連絡が取れなくなっている人はいないということです。上田第一きのこセンターは、延べ床面積が2万70平方メートルで、ブナシメジを生産していて一日の出荷量はおよそ10トンにのぼる施設とのこと。

この会社、2015年に北海道苫小牧市の工場でも火災が発生しており、設備メンテナンス工事関係者4人が死亡しています。キノコ工場と火災事故って、どうも結びつかないんだけど、今回の火災の原因は何なんでしょうね。

株式会社デルソーレ 千葉工場で火災事故

株式会社デルソーレは10/28、「千葉工場における火災発生のお知らせ」を公表しました。10月27日(日) 午前6時46分頃出火し、同日午前8時23分頃に鎮火しています。

株式会社デルソーレ

デルソーレは家庭用・業務用のピザやナンなどの小麦製品を製造・販売する食品メーカー。このほか、焼き鳥・鶏惣菜および鯛焼きのテイクアウト店舗、外食店舗などを手掛ける東証スタンダード上場企業です。フローズンピザを日本にはじめて紹介した会社らしいのですが、今まで全く知らない会社でした。

火災の概要

2時間弱で鎮火しており、大きな被害はなさそう。開示でも、「物的被害につきましては、当工場の生産設備等の一部において損傷がある」としている程度で、人的被害はなかったとのこと。具体的にに工場のどこから出火したのかについては明らかにされていません。

同社では今年5月に、キーマカリーに異物が混入していたとして自主回収するという事案も起きていました。さらにその1か月前には「手のばしナン2枚入」の一部商品に賞味期限の印字漏れがあったとして、これも自主回収してますね。やはり、ちょっとユルイ会社なんでしょうか。

オリンパス 取締役代表執行役社長が違法薬物購入の疑いで辞任

オリンパス株式会社は10/28、「代表執行役の異動について」を公表しました。取締役代表執行役社長兼 CEO(最高経営責任者)であるシュテファン・カウフマン氏が、10月28日に取締役、代表執行役社長兼 CEO(最高経営責任者)、執行役及び指名委員の地位をいずれも辞任したとのこと。

オリンパス

オリンパスは内視鏡、治療機器を手掛ける医療機器メーカーです。軟式内視鏡では世界最大手。治療機器では、消化器科処置具、泌尿器科、呼吸器科などの領域で事業を展開する東証プライム上場企業です。

以前は不祥事が絶えない会社でした。内部通報者に対する報復人事訴訟。損失隠しのための粉飾決算とそれらをめぐり告発したイギリス人社長が解任されるという事態も。この時の社長も旧経営陣の問題を指摘して辞任を求めたら自分が解任されるという展開。

違法薬物の購入

そして今回の社長辞任の理由は違法薬物の購入だそう。違法薬物を購入していた旨の通報を受け、外部の法律事務所とも相談の上、直ちに事実確認。内部調査の結果を受けて、社長に対して辞任するよう求め、社長がこれに応じたとのこと。

開示では「通報」という表現がされているだけなので、内部からのものか外部機関からのものか分かりません。違法な薬物というのが何なのかも公表していません。内部通報や内部告発。これらは企業が正常な経営をいち早く取り戻すため重要な手段ですが、この会社多すぎ。でもって、違法薬物とはねぇ。

奥村組 不正会計で社内調査委員会設置

奥村組は10/24、「社内調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。、同社が受注している工事に関して、不適切な原価管理が行われていたことが判明したとのこと。事実確認、類似事案の有無の確認、原因究明および再発防止策の策定等を目的として、外部有識者を中心メンバーとする社内調査委員会を設置することになりました。

奥村組

奥村組は関西地方を地盤とする中堅ゼネコン。トンネル工事に強み。土木・建築やその他建設工事全般を手掛ける建設事業のほか、不動産事業、建設資機材などの製造・販売を手掛けるその他事業を展開する東証プライム上場企業です。最近のCMでは業界で最も好感度が高く評価されていました。

不正の概要

同社が受注した工事において生じた費用を、当該工事で計上せず、別の工事に計上(原価の付替え)した旨の内部通報があり、社内調査を実施した結果、付替えの事実が判明。その調査過程において、更なる別の付替えも判明したということです。

同社の中間期決算発表は11/12に予定されていますが、この3週間弱で調査が完了するかどうか。同社も「社内調査委員会の調査及びその結果を受けた決算の確定には時間を要するため、進捗によっては延期となる可能性がある」としています。期限を守るためにいい加減な調査で終わらせることなく、延期してでもしっかり調査するべきですね。