株式会社フジクラ 取締役の不正行為 さらに拡大

フジクラは6/29、「米国子会社における不適切な不動産取得及び類似事案に係る調査の進捗状況に関するお知らせ」を公表しました。米国子会社のCEOであるフジクラ取締役が、同子会社不動産を私的に流用している疑いを調査している件ですね。

おさらい

米国子会社が2020年に購入した土地と22年に建設した建物が不適切に取得されたものだという事案。取得当時の土地・建物の合計額は約650万米ドル(8億7400万円相当)で、同子会社のCEOであるフジクラ取締役が目的を偽って同子会社に土地・建物を取得させ、一定期間私的に使用していたというもの。

さらに類似事案が

内部通報を契機に始まったこの調査ですが、さらに類似事案が出てきているようです。
 ① 2018年以降に当該取締役が指示をして実行した複数件の非上場有価証券投資
 ② 当該取締役の会社クレジットカードの使用
 ③ 当該取締役による航空機の購入とその使用
 ④ 米国子会社によるゴルフクラブへの入会金の支払い
等、米国子会社の資産の不適切な私的流用に関する複数の類似事案が存在する可能性が確認されているということです。

航空機の購入とその使用、、、ですと?スケール デカ。たしか、ホンダジェットの価格が5億円以上だったと思うので、この取締役の私的流用とやら、、、メチャメチャデカくなりそうです。行われている調査は6月中に終了するとしていますが、有価証券報告書の提出は延期となっています。

上水道の所管と下水道の所管が統一されるらしい

蛇口をひねって出てくる水が厚労省、排水口から下水道に出ていく水は建設省の所管なんだそうです。これが、2024年4月からは厚労省が担っていた上水道に関連する業務が、国交省と環境省に移されるんだそう。上・下水を国交省が一元的に所管することになり、半世紀以上続いた縦割りが見直されます。

縦割りの弊害

高度経済成長期に整備されたインフラは老朽化が進んでおり、全国で水道関連の事故が多発しています。道路や河川などあらゆる大規模インフラの維持管理や災害時の復旧を手掛けてきた国交省。全国に出先機関があり、自治体との連携体制もある。そのため、上水道も国交省へ、、、となったようです。

確かにこれから多発するであろう災害等への対応面ではそれでいいだろうし、コロナ対応でリソース不足を露呈した厚労省の業務負荷軽減というのもそれなりに説得力はあるんだけど・・・。

機能面は大丈夫?

しかし考えてみれば、高い品質が要求されてきた水道水については厚労省が所管していた、というのは機能面から考えれば納得感があります。日本の水道水の品質は世界でも最高のレベル、なんて話もよく聞いてきたしね。

今後捨てる水も飲む水も同じ省庁が所管するとなった場合に、これまでどおりの日本の水道水の品質は維持できるの?という素朴な疑問は出てきます。まぁ、ミソもクソも一緒、みたいなことにはならんだろうけど。いやいや、歳を取るとこういう心配事が増えるのですよ。

東テク株式会社 特別調査委員会の調査結果

東テク株式会社は6/29、「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。同社子会社の東テク電工株式会社において、実態の伴わない仕入れ取引が行われていたという件でしたね。その調査結果が明らかになりました。

おさらい

東テク株式会社はビルや各種施設向けに業務用空調機器をはじめとする設備機器の販売、計装工事の設計、施工などを手掛ける企業でした。その子会社である東テク電工において、取引先との間で、実態の伴わない仕入れ取引が行われていたとだけ開示され、調査委員会が調査を開始していました。

不正行為の概要

東テク電工にて受注した電気工事において、東テク電工の事業本部長である従業員が、長年にわたり、特定の仕入先に対して実体を伴わない外注費を計上することで、東テク電工から当該仕入先に対し架空の外注費を支払わせていた事実が判明しました。

当該外注費は、調査対象期間である 2012年4月1日から2023年3月31日までの 11 年間で、総額 639百万円だそう。このうちの約半分程度がキックバックされていたということですが、この従業員は自身で私的流用等はしていない(金銭はすべて営業目的のため、発注者や同業者等の担当者に渡したとしている)とのこと。

これでおしまい?

仮に本当に着服等がなかったとしても、特定の仕入先が大きな利益を得ているほか、他の取引先にもバラまかれているようだし、中にはある議員への袖の下として、、、なんて話も出てきます。調査委員会の調査の限界は分からんでもないけど、警察等の権限を行使してでも実態を明かさんといかんやろ。その辺に関しては何のコメントもありません。

ITbookホールディングス 従業員の不正行為(横領) 調査結果

ITbookホールディングスは6/27、「調査委員会の調査報告書の受領に関するお知らせ」を公表しました。経理担当マネジャーがATM から現金を着服し、その行為を隠蔽するために、ATM からの出金が正当な処理と思わせる会計上の操作を行っていたという件の調査結果です。

結果の概要

2021年8月から2023年5月にかけて、同社の口座から、セブン銀行ATMでキャッシュカードを利用して合計6,750万3,300円を不正に引き出し、遊興費として費消していたということです。当然、発覚を恐れて、仮払金を不正に計上するなどの会計処理を行い、隠ぺい工作も行っていました。

もちろん行為者が悪いんだけど

当初公表されていた通りの横領額でしたが、発生に至る経緯が酷過ぎます。不正な会計処理により仮払金の残高が突如増大したことなどが何度か経理部の部長に相談されているんですが、同部長はまったく機能せず、2年間近く放置されてしまいます。

で、最終的に事が発覚したのが、同部長が当該キャッシュカードを使用しようとした際にカードがなく、初めて入出金履歴を精査したタイミングだったということです。このキャッシュカード、手提金庫に入れてあったということですが、施錠もされていなかったとか。

これって、どう見ても上場企業の管理レベルではありません。起こるべくして起きた不正行為であり、もちろん行為者が一番悪いんだけど、経理部の部長や、同部を管理する担当役員などの責任が問われてしかりですね。

こうして横領に関する調査は終わったようですが、同社では別途会計不正に関する疑義を特別調査委員会が調査しています。2023年3月期決算については、この調査結果を待って訂正するとしています。

東邦化学工業 「C9留分」と呼ばれる危険物約300リットルが川に漏れ出す事故

東邦化学工業は6/27、「当社四日市工場におけるC9留分の漏えい事故に関するお詫びとお知らせ」を公表しました。2023年6月26日 17時頃、同社四日市工場の石油樹脂プラントで未反応 C9 留分が漏えいし、一部が河川に流出していることを確認したとのこと。

東邦化学工業

東邦化学工業は、界面活性剤を中心に樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルの4つの製品分野で独自性豊かな化学製品を製造し、幅広い産業に向けて販売する企業です。1938年設立と、歴史はあるものの、従業員は670名で東証スタンダード上場企業。それほど大きな企業ではないようです。

事故の概要

生産設備(反応槽)内の C9 留分を抜き出す際、配管の接続部分より流出したといいます。大半は工場敷地内で回収しましたが、一部(約 300~400 リットル)が排水溝を通じて河川に流出したということです。河川へ流出した C9 留分はオイルフェンス及び吸着マットで速やかに回収作業を行っており、27日にも回収作業を完了する予定だとしています。

C9 留分、ってなに?

自社のホームページだけでなく、適時開示しているのは良いのですが、「C9 留分」って何なの? 普通こういう開示では、「C9 留分とはこういう物質であり、人体への影響は・・・」くらいの説明があってしかりじゃないかな。たとえ、説明しても分かりにくいとしてもです。

報道では、「C9 留分と呼ばれる危険物が」と言ってます。開示でそこ(危険物であること)を隠すってのはどうなの? たいした事故じゃないし、、、って経営が感じているとしたら、その時点で多くの方面から信頼失ってるよ。