味の素、アミノ酸系新素材で化粧品原料のマイクロプラスチックビーズを代替

4/26付け日本経済新聞で、「味の素、化粧品原料で石油を代替 アミノ酸系新素材」という記事が。ファンデーションやパウダーなどの化粧品の原料として使われる、石油系マイクロプラスチックビーズの代替品として使えるアミノ酸系の新素材を開発したとのこと。

マイクロプラスチックビーズ

海洋汚染が深刻な問題になっていますが、その元凶が「マイクロプラスチック」。ポイ捨てされた発泡スチロールやプラスチックごみが、風や雨によって川に入り、海に流れ込んで小さな破片となり、「マイクロプラスチック」になるというルートが一つ。

もう一つが、洗顔料や歯磨き粉などのスクラブ剤等に利用されている石油系マイクロプラスチックビーズ。こちらは洗面所やお風呂から直接流れ出し、海に流れ込みます。これに対する問題意識は以前からあり、2016年には日本化粧品連合会がマイクロビーズの自主規制を開始しています。

アミノ酸系新素材

後者への代替品として、味の素がアミノ酸系新素材の開発に成功したという記事ですね。味の素のホームページでは、「これまでも化粧品等に提供していた『アミホープ』の機能を、自然由来の球状粒子に付与することに成功し、従来のマイクロプラスチックビーズと同等の感触・機能を持つ、マイクロプラスチックビーズ代替品の開発に成功しました。」とありました。

プラスチックを使用せず、自然由来の原料のみを使用しているため、生分解性が高く、環境への負荷低減が期待できるとしています。また、多くの既存のマイクロプラスチックビーズ代替品に見られる技術的な課題も大幅に改善されているとのこと。

代替品が従来のマイクロプラスチックビーズと同等の感触・機能を再現するには、技術的な課題が多いと言われてきたようです。だからこそこの開発に意味があるわけです。4/26の同社株価は2,216円。今後この材料が株価にどう影響を与えていくか、、、見てみましょう。

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