ピクセルカンパニーズ 取締役の不正行為?

公表の事実に気付かなかったんですが、ピクセルカンパニーズは3/31、「財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ」を公表。その中で同社代表取締役個人が、取締役会の承認を受けずに、同社を連帯保証人とする金銭消費貸借契約を締結していたことが判明したことを明らかにしています。

ピクセルカンパニーズ

ピクセルカンパニーズは、金融機関向けシステム開発を行うシステムイノベーション事業、太陽光発電施設を企画・販売するディベロップメント事業、カジノ向けゲーミングマシンを製造・販売するエンターテインメント事業を手掛ける東証スタンダード市場上場企業です。

再生エネ事業に遊戯機事業と聞いただけで、ちょっとうまくいってない企業を感じさせますが、やはり直近5期で4期赤字。直近の株価は50円台という状況です。

不正の概要

開示された情報では、上記のように代表取締役個人が取締役会の承認を受けることなく、会社を連帯保証人にして借金していたということだけ。会社法上の利益相反取引として取締役会の承認等所定の手続が必要にもかかわらず、その手続きを踏んでなかったというもの。

ところが、一方で、「この金銭消費貸借契約締結の同日に、当社の債務保証を解除する確約書が締結されており、当事業年度の末日時点で債務は残っていないことから、当事業年度の財務諸表及び連結財務諸表に与える影響はない」とも書かれています。ん?

なんだかよく分かりませんね。契約したその日のうちに法的問題に気付いて契約(連帯保証)を解除した?ってことみたいです。にもかかわらず、不正の事実を公表し、社内調査委員会を設置して調査すると。さらにその後5/16には社外調査委員会へ衣替え、とかなり大げさなことに。いったい何が起きてるんでしょう。