証券取引等監視委員会 スカイプレミアムインターナショナル社を金融商品取引法違反行為で

証券取引等監視委員会(SESC)は9/17、「SKY PREMIUM INTERNATIONAL PTE.LTD.(スカイプレミアムインターナショナル社)及びその役員1名による金融商品取引法違反行為に係る裁判所への禁止及び停止命令発出の申立てについて」を公表しました。

スカイプレミアムインターナショナル社 ライオンプレミアム

同社が取り扱うライオンプレミアムという商品。投資した資金がFXで運用され、年利約30%もの利回りになるとか。全国各地及びオンライン上において、エージェントが講師となって投資セミナーを開催したり、エージェントが個別に投資家に対し商品内容等の説明を行うなどの方法で勧誘を行っているようです。

監視委員会の公表資料によると、これまでに約2万2,000人の一般投資家(会員)に対して当該商品(前身の商品を含む。)の契約締結をさせており、当該契約に基づく一般投資家からの投資総額は、これまでに約1,200億円だそうです。ただ、これまでのところ被害の報告はないみたい。

監視委員会の対応

今回の申し立ては、金商法に違反する行為(業務)の禁止・停止でしかありません。無登録で投資助言・代理業を行っているためですね。なので、このことをもって同社が行っているのが投資詐欺であるというわけではありません。

が、しかし、どう考えても無理のある投資商品ですし、いずれ近いうちに破綻するスキームでしょう。おそらく、新たなお金が集められなくなったら回らなくなるわけで、今回の監視委員会の申し立てが引き金になる可能性もあります。

しかし、1,200億円はデカイですね。無登録業者に監視委員会が業務禁止命令を申し立てた事案のなかでは過去最大らしいです。