高松コンストラクショングループ 今度は髙松建設で従業員の不正行為

高松コンストラクショングループは2/5、「当社連結子会社社員に対する刑事告発について」を公表しました。昨年12月、連結子会社の青木あすなろ建設で従業員の不正行為を公表したばかりの同社。今度はもう一つの中核子会社高松建設での不正行為です。

不正の概要

高松建設が設計・施工で進めてきた物件において、同社従業員が単独で建築確認申請書類および確認済証の偽造をおこなっていたというもの。同社の社内調査により事実関係が判明したといいます。

判明後、本件に関して同社社内において徹底した調査を実施。当該調査結果を踏まえて、同社は、当該従業員を公文書偽造・同行使の容疑で刑事告発しました。

トカゲの尻尾切り

辞書で引いてみると、トカゲが危機に瀕した場面などで自ら尻尾を切除し、外敵から逃れようとする行動のこと。比喩としては、組織で事件や不祥事が起きた際に、組織内で比較的立場の弱い者に表向きの責任を取らせ、より責任を追うべき立場にある者が責を逃れること、つまりスケープゴートにすることを指す。と説明されています。

昨年末に起きた不正にしてもそうでしたし、今回の不正に関しても同様。組織で発生した不正を実際に行為を行った一従業員だけの責任にして、処分。今回は刑事告訴。そうした不正が発生することとなった原因等、組織や経営に根差す問題や課題を放置するんですね。西華産業の記事でも書きましたが、こういうのはいかがなものかと。

代表取締役の異動

2/10には、青木あすなろ建設出身の社長が退任し、高松建設創業者一族、高松氏が社長に就任しています。昨年末の青木あすなろ建設の不祥事の責任を取って社長が退任。創業者の長男の長男、高松氏が社長に就任するにあたり、直前に高松建設の不祥事を大掃除したって感じですか。

コメントを残す