旧タカタ シートベルトでも品質不正 JSSJ

欠陥エアバッグ問題で2017年に経営破綻したタカタ。この主要事業を引き継いだ企業で、今度はシートベルトの品質不正が発覚しました。タカタは18年に米社JSSによる買収で再出発しましたが、不正の温床は放置されていたようです。

JSSJ

問題が発覚したのはJSSJ(ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン)です。車安全部品の米大手であるJSSの日本法人ですね。事業を引き継ぐ際、当時問題となったエアバッグ以外の事業を引き継いでいます。エアバッグに関してはタカタは米国にはめられたなどという闇もあるらしいですが、、、今日は触れません。

主力の滋賀県彦根市の工場で、法令で定める強度を満たしていないシートベルトを自動車メーカーに供給していたとのこと。少なくとも20年前から、社内検査でデータを改ざんして出荷していたようです。タカタ時代から行われていたということですね。

大半の自動車大手と取引があり、世界でも3割弱のシェアを持っているとされ、大量のリコールが発生しそうだと各紙は伝えています。工業製品の検査不正が続出していたころ、「基準は満たしていないが、使用上問題はない」、なんて言い訳をよく聞きましたが、安全性能を満たさない可能性がある場合は、、、やはりリコールになるんでしょうね。

この事件、タカタが、タカタが、と報じられてますが、JSSの責任ももっと追及するべきでしょう。当時問題になっていなかった高いシェアを誇るシートベルトの事業だけを引き継いでおいて、エアバッグの件に類似した不正等がないかどうかの確認を怠っていたわけです。

今年4月には内部通報により経営が不正の存在を把握していました。9月末という国交省への調査結果の報告期限も破っているとか。この辺りを掘り返すと国際問題になるので、タカタのせいにしておきたいんでしょうかねぇ。しかし、いま外走ってる車の3台に1台がリコールとはねぇ。読者の皆さんの車は大丈夫でしょうか?