ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー) 顧客情報流出

ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー)で、今度は顧客情報の流出が発覚したそうな。8/16日付の日本経済新聞が報道していました。眼鏡チェーン店「メガネスーパー」を運営するビジョナリーホールディングスは15日、氏名や住所などを含む最大約4,000件の顧客情報が流出した可能性があると発表しました。

まぁ、いろいろ出てくること

7月に、本来計上すべき店舗と異なる店舗に売り上げが計上されていた不適切な事案が発覚したため、第三者委員会を設置。第三者委員会の調査で眼鏡出張訪問販売などの売り上げが不採算店舗11店に不適切に付け替えられ、2023年4月期に減損損失が6700万円過小計上されていたことが判明。

こりゃ、もうあかんね、って感じの同社でしたが、今度は顧客情報の流出。前社長の主導で外部に譲渡した一部店舗のPOS(販売時点情報管理)システムからメガネスーパーの顧客情報が不正に閲覧されていたとのこと。

情報システムを生きたまんま誰かにあげちゃったってことでしょうか?やってること、何もかもめちゃくちゃですやん。こんな会社が上場しててええの?いやいや、もうあかんでしょ。まだ株価は100円超えてるけど。ん~、これ以上のコメントのしようがないっす。

ポールトゥウィンホールディングス 子会社元取締役の不正行為

ポールトゥウィンホールディングスは7/25、「当社子会社元取締役の不正行為疑惑に関する特別調査委員会設置に関するお知らせ」を公表しました。同社連結子会社において、元取締役による不正行為疑惑が発覚、見つかったのは6月下旬のことだそう。

ポールトゥウィンホールディングス

ポールトゥウィンホールディングスは、顧客企業が制作するゲームなどソフトウェアのバグ(不具合)検査や、顧客企業が運営するウェブサービスのモニタリング、カスタマーサポートなどを手掛ける、東証プライム上場企業です。足元の業績は、売上はそれなりに伸びているものの、利益が伸び悩んでるって感じの会社ですね。

子会社の統合作業で

子会社3社を統合する作業の過程で発覚したようです。舞台となったのは株式会社 CRESTという子会社で、今年の統合により、現在は株式会社 HIKEになっています。統合により規模が拡大することに伴い、内部統制の状況をチェックしたことで不正の疑義を認識しました。

架空請求

社内調査を進めることで、この元取締役が自身と関連を有する会社を介した架空請求を行い、当該請求に対して HIKE から支払われた金銭を受け取っていたということです。現在把握しているところでは、不正行為と疑われる取引は 2020年頃から複数回行われており、不明瞭な取引の総額は最大で約2億円と推定しているとのこと。

HIKE では7/13開催の臨時株主総会において、当該元取締役を既に解任しており、ここから特別調査委員会を設置して透明性の高い調査を実施していくとしています。

SMBC日興 相場操縦で元部下が証言

日本経済新聞は7/14、「SMBC日興相場操縦『買い支え指示あった』 元部下が証言」と報じました。金融商品取引法違反(相場操縦)罪に問われた同社元副社長ら5人の公判が7/13行われ、その法廷での証言だそうです。

カッコ悪っ

この事件では一部の元幹部と法人としての同社は起訴内容を認め、有罪判決が確定しています。が、往生際の悪い一部の輩が争い続けている件ですね。そこでの証人尋問で、被告らの元部下の男性が、「対象銘柄の株価を買い支えた」、「(株価が下落すれば大株主のBO取引がキャンセルになる可能性があり、買い支えは)『今後の取引につなげるためだった』」などと証言したそうな。

いやいや、これ、メチャカッコ悪っ。自分の元部下に指されるなんてね。それも内部通報とかじゃなく法廷でですからね。こりゃカッコ悪いわ。この証言は致命傷になるかもです。

実のところは

報道では「元部下」と表現されてるんだけど、これはあくまで被告らの元部下という意味だと思われます。この元部下はひょっとしたら現SMBC日興の社員かも。法人として起訴内容を認め、既に改善対応等を進めるなか、この件で争いを引き延ばされたくないSMBC日興が送った刺客なんだろうか。なんて考えてしまいます。

リベレステ株式会社 東京地検により起訴

リベレステ株式会社は7/10、「当社の起訴について」を公表しました。一か月ほど前には同社社長等が逮捕されています。「出資の受け入れ、預かり金及び金利等の取り締まりに関する法律」に違反するという容疑です。

おさらい

貸金業登録をした上で、表向きは法定金利内での融資を装いながら、自社所有の不動産を相場よりも高値で購入させるなどの「抱き合わせ融資」を行っていました。警視庁はこの販売益の一部が「みなし利息」に当たると判断している、ということでしたね。

速やかな開示

東京地方検察庁が同容疑で同社を起訴したのは7/5のことなんですね。で、その事実を公表したのが冒頭書いたように7/10です。なんでこんなに開示までに時間かかった?って感じです。その7/10の開示では、「また、当社が開示すべき事実が判明した場合は、速やかに開示を致します」と。

いやいや、もう既に速やかな開示できてないんだけど。って、突っ込みたくなります。社長と一部役員が主導した取引であり、会社までが起訴されるのは、、、っていう言い分があったかもしれませんが、それは別のところで戦ってください。起訴された事実に変わりはありません。

速やかな開示ってことなら、7/5当日か、少なくとも7/6に開示すべきでした。今回はグダグダの開示になってしまったので、次からはあらためます、、、って意味なのかな。

ビジョナリーホールディングス (メガネスーパー) また第三者委員会

ビジョナリーホールディングスは7/6、「追加調査を実施する第三者委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。前社長等の不正を調査してきた同社ですが、またまた新たな不正が出てきたようです。同時に「会計監査人の異動に関するお知らせ」も公表しています。

今度の不正は

今度は同社執行役員から一部の売上について、計上すべき店舗等とは異なる店舗に計上されていることについて報告を受けたことにより、不適切な売上計上がなされていることが確認されたということです。

これが同社の役員又は従業員(元役員及び元従業員を含みます。)の指示に基づくものだったのか、仮に同社の役員又は従業員の指示によるものであったとして、その目的は何かなどの点を含め、不適切な売上計上が行われた目的及び経緯を明らかにするための第三者委員会だそう。いやいや、上層部の指示なくそんなこと起きないでしょうよ。

先月、同社では責任調査委員会なるものを立ち上げ、一連の不祥事の責任が誰にあるのかを調査しています。その調査追及の中で、執行役員が告らざるをえなくなった、、、って展開ですかね。

会計監査人も

調査委員会を設置して調査しても、あちこちで隠ぺい工作が行われ、不正の全貌が明らかにできない。そのため、のちに次から次へと新たな不正が出てくる。最近よくあるパターンですね。新たな会計監査人も、上場廃止に向けて堕ちていく企業を専門に扱っているかのようなところ。メガネスーパーも、もうあかんね。知らんけど。