オウケイウェイブ 自社株買いにおける不正まで登場

報道によると、東京地検特捜部は4/4、インターネットサイト運営の「オウケイウェイヴ」について、会社法で定める手続きを経ることなく同社株を不正に取得したとして、元社長ら経営陣3人を同法違反(自己株式不正取得)罪で在宅起訴したとのこと。

インサイダー取引

問題がややこしくなってきましたが、同社で起きた問題がクローズアップされたのは。2022年4月に発生した特別損失の発生という情報を公表する前にまんまと同社株を売り抜けたというインサイダー取引でした(詳細は過去記事をお読みください)。この時も東京地検特捜部が動いていました。

自己株式不正取得

で、今回問題になっているのは、上記よりも3か月前の2022年1月に実施した自己株式の取得(約8億円)が、会社法の定める手続き(取締役会決議)を経ることなく行われていたということです。普通、会社法違反だけで在宅起訴はないと思われますので、おそらく違法に会社資金で株価を買い上がる中で社長ら経営陣3人が売り抜けていたというおまけも付いてきそうです。

だとすると、会社の資金で自己株を買い上げる中で売り抜け、3か月後に致命的な悪材料を公表する直前にも売り抜けていたことになります。おそらく悪材料はもっと手前から見えていたんでしょうね。何とか自社の株価水準を維持しつつ、自らの持ち株を売り抜けようとあれやこれやと不法行為を行っていたってことになります。現時点ではkuniの想像も含めた投稿ではありますが、、、こいつらとんでもない輩です。

金融庁出向中のインサイダー取引 元裁判官に有罪判決

金融庁に出向中にインサイダー取引をしたとして、金融商品取引法違反(インサイダー取引)罪に問われた裁判官出身の元金融庁職員(32歳)。その判決公判で、東京地裁は3/26、有罪判決を言い渡しました(この事件の経緯等は過去記事でご覧ください)。

判決の内容

判決は「懲役2年、執行猶予4年、罰金100万円、追徴金約1020万円(求刑は懲役2年、罰金100万円、追徴金約1020万円)」という内容です。求刑に対して違ったのは、「執行猶予4年」というところですね。

「金融庁による監督制度の信頼を大きく失墜させた。規範意識の欠落は甚だしい」と断じたそうです。「市場の公平性と健全性、市場に対する一般投資家の信頼を大きく損なった」とも。そのとおり。執行猶予なしでよかったのに。

これまで明らかになっていなかったんですが、被告はTOB情報を利用したインサイダー取引を重ね、約393万円の利益を得ていたそうです。

さて金融庁は

前にも書きましたが、この事件。裁判官の出向を受け入れ、企業開示課課長補佐として働かせていた金融庁の責任も問われて然り。このあと金融庁としてどのような対応(処分や再発防止策など)をとるんでしょうかね。

セブン&アイ・ホールディングス 大規模な自己株取得をめぐる盛大なインサイダー祭り

セブン&アイ・ホールディングスが大規模な自己株取得を実施する方向で調整していることが、複数の関係者への取材で分かった。とのこと。KuniはBloombergの記事で読んだんですが、ほかの報道機関でも出てるのかな?

自己株取得

このところカナダの同業者からの買収提案やら、創業家による買収など、様々な動きが報じられてきた同社。今回報じられたのは、2兆円規模の自己株取得という話。6日開催の取締役会で決議し、同日午後にも発表するといいます。複数の関係者への取材で分かったそうな。

マーケットは

このいわゆる観測記事(観測記事と呼ぶべきかどうかはビミョー)により同社株は一時10%高と大幅高。もちろんこの関係者なる人物から情報を仕入れて、公表前に買った投資家はインサイダー取引が問われることになるんですが、報道で観測記事を読んで買った投資家はインサイダー取引に問われることはありません。

あくまで観測記事を読んで行動しただけという判定なんですね。しかし、今回のようなケースはどうなんでしょう。メディアにリークした奴がいるわけで、メディアが報じたのが先か、その前に動いたのか、、、ビミョーです。報道が先走って観測記事を書く行為ってホント面倒なんですよね。

リークする奴ってのは、少しでもメディアと仲良くして、自社にとってネガティブな報道を控えてもらうという目的があるんだろうけど、マジで困りものです。メディアにリークする奴を取り締まるルールって出来ないもんでしょうか。報道の自由なるものが障壁になるんだろうけど。

オウケイウェイヴ 悪材料公表前に関係者が売り抜け(インサイダー取引)

報道によると、名古屋証券取引所に上場しているウェブサイト運営会社「オウケイウェイヴ」(東京)の株を巡り、未公表情報を基に取引した疑いがあるとして、東京地検特捜部が、同社関係者を任意で事情聴取していたことが分かったとのこと。

オウケイウェイヴ

オウケイウェイヴは、利用者間の「Oshiete(教えて)」と「Kotaeru(答える)」を結びつけるQ&A形式のコミュニティサイト「OKWAVE」を中心にサービスを提供する名古屋証券取引所ネクスト市場上場企業です。

不正の概要

同社は2022年4月、資産運用のために投資会社に預けた資金が他の使途に流用され(ポンジスキームによる投資詐欺)、約50億円を回収できない見込みになったとの事実を公表しました。

この事実を把握した当時のオウケイ社関係者(ビミョーな表現)が公表の直前に、管理していた大量の同社株を売却し、損失を免れた疑いがあるとのこと。実際、公表前は300円台だった同社の株価は公表後に100円台まで急落しています。

この報道に対して同社は2/19、「当社は過去と決別した新体制の下で経営再建を進めており、引き続き旧経営陣に対しての責任追及を行う方針です。」とコメント。ここにも新旧経営陣の対立の構図があったようですね。

追記

2/20、同社と財務アドバイザリー契約を締結していたコンサルタント会社代表で公認会計士の男(53歳)が金融商品取引法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕されました。同社株計11万株を約3400万円で売却し、損失を回避したということです。

JEH(Japan Eyewear Holdings) 役員のインサイダー取引

JEHは2/17、「(開示事項の経過)株式の売出しの中止及び市場区分の変更申請の取下げに関連した内部管理体制に関する確認事項のお知らせ」を公表しました。2/10に株式の売出しと東京証券取引所プライム市場へ上場市場区分を変更することを公表していたんですが。

JEH(Japan Eyewear Holdings)

JEHは「金子眼鏡」、「999.9(フォーナインズ)」のブランドを軸に高価格帯眼鏡を展開する東証スタンダード上場企業です。傘下に、眼鏡の世界三大産地とされる福井・鯖江に自社工場を持ち、眼鏡の企画・製造・販売を行うSPA(製造小売)業態の金子眼鏡グループと、眼鏡のデザイン・販売を行うフォーナインズグループを擁しています。

インサイダー取引

株式の売出しについて外部公表を行う前に、株式の売出しを知りうる立場にある役員が同社株式を購入しており、インサイダー取引規制違反が疑われる事態が判明したといいます。このまま売り出し等を続行していくと明らかなインサイダー取引となってしまうため、売り出し等を止めますというお話。

この事案を把握後、速やかに主幹事証券会社等の関係者とも協議の上、株式の売出しの中止及び市場区分の変更申請の取下げを決議したということですが、主幹事証券はいったい何をしてたんでしょう。

「重要事実の公表を控えて、役員に限らず情報を知りうる立場の役職員は自社株の買い付けはご法度ですよ。」ってことぐらいは周知するのは当然のこと。JEHの経営陣も情けないけど、主幹事証券もイケてませんね。