株式会社アインホールディングス 役員が不正行為で逮捕

株式会社アインホールディングスは8/31、「当社及び当社グループ会社役員の逮捕について」を公表しました。同社常務取締役で子会社であるアインファーマシーズの代表取締役社長と取締役1名が北海道警察に公契約関係競売等妨害罪の容疑で逮捕されました。

アインホールディングス

アインホールディングスは北海道に本社を置き、処方箋に基づき調剤を行う調剤薬局を多店舗展開。病院・診療所の近隣に出店する門前型(特定医療機関の処方せんを集中的に扱う)などを手がける企業です。調剤薬局業界で売上高首位の東証プライム上場企業です。

逮捕容疑

札幌市KKR札幌医療センターが2020年に発注した敷地内薬局の整備事業を巡り、調剤薬局などを展開するアインホールディングスが受注できるよう入札情報を漏らしたとして、元事務部長が公競売入札妨害の疑いで逮捕されました。

その入札情報に基づき落札したアインHDの100%子会社アインファーマシーズの代表取締役社長とび取締役1名も逮捕されたということですね。医薬品関係業界ではこの手の不正が毎年といっていいほど頻繁に出てきますが、社長と取締役が、っていうのはあまり聞いたことないかも。

株価は

この事件を受けてアインホールディングス株は急落。656円安でなんと12%超の下落となりました。事件発覚直後に同社は好決算を発表しましたが、さすがに株価の方は戻り切りませんでした。

三菱製紙 八戸工場でボイラー爆発事故

三菱製紙株式会社は8/30、「ボイラー事故に関するお知らせ」を公表しました。同社八戸工場(青森県八戸市)において8/22、ボイラー事故(水蒸気爆発)が発生したとのこと。ずいぶんシンプルな開示かつ、発生から1週間経ってからの開示です。

三菱製紙株式会社

三菱製紙は印刷用紙、情報用紙を提供する製紙会社。インクジェット用紙、特殊機能紙、写真印画紙、写真感光材料、電子材料、CTP印刷版や印刷製版機材なども手掛けています。王子ホールディングスの持分法適用関連会社で東証プライム上場企業です。

事故の概要

発生は8/22の16時すぎ。八戸工場の3号回収ボイラーで起きています。人的被害や工場外部への影響はないとしています。それでも設備はもちろん損傷しており、復旧までには2か月程度を要するとのこと。

やはり他にも

この会社、SNS等でもその安全管理に対するガバナンスの甘さが結構指摘されていて、起こるべくして起きた事故だとも。調べてみると、2018年には紙を製造する抄紙機のローラーと吸水棒の間に胸部を挟まれて作業員が死亡するという事故が発生しています。

そして、2019年には、兵庫県の三菱製紙高砂工場で、約2.5トンの2本のロール紙に作業員が挟まれ死亡したという事故も起きています。さらに昨年、八戸工場ではベルトコンベアーで火災が発生したりもしています。

自社に不利となるような話題の開示に消極的な企業。この会社もまたそういう感じに見えます。やはり、火災や事故が頻発するのは経営者の問題なんです。

太陽光発電所における銅線ケーブル盗難事件

8/28、東京インフラ・エネルギー投資法人は、「TI 牛久太陽光発電所における電気ケーブルの盗難被害発生に関するお知らせ」を公表していました。全国あちこちの太陽光発電所で発生する銅線ケーブルの盗難事件。止まりませんね。

ある事例では

今回の事例については今のところ被害状況等の開示はなし。7月に犯人が逮捕された別の事例でこの手の事件の概要を見てみます。

被害に遭ったのは水戸市藤井町の太陽光発電所。犯行は5月30日午後6時49分ごろから翌31日午後0時半ごろまでの間に行われています。この事件で7/19、茨城県警等がカンボジア国籍の6人を、長さ約1600メートルの銅線ケーブル(約1トン、約160万円相当)を盗んだ疑いで逮捕しました。

太陽光発電所が狙われた金属盗の認知件数は、今年上半期で567件に上り、前年同期比で312件増加しているとのこと。銅は重量当たりの価格が高いこともあって、盗難の対象にされやすいんですが、こりゃなんとかせんといかんよね。

このての犯罪ってやっぱり外国人によるものが多いのかな。盗品が簡単に現金化されてしまうという社会の仕組みを変えないとダメなんだろうね。160メートル、1トンの銅線が持ち込まれて、これを買い取る業者。ここが問題。住所と名前書かせて本人確認書類提示させるだけでかなり変わると思うけど。

ビジョナリーホールディングス (メガネスーパー) 特設注意市場銘柄に指定

ビジョナリーホールディングスは8/31、東京証券取引所より、監理銘柄(確認中)の指定解除がされるとともに、特設注意市場銘柄に指定されることとなったと公表しました。同時に、PwCあらた有限責任監査法人から監査意見を表明しないとの報告書を受け取ったことも。

おさらい

前社長が一部の業務委託先の意思決定に影響力を及ぼし、ビジョナリーに不当に過大な費用を請求していたなどの利益相反行為がありました。第三者委員会による調査が行われ、不正に関与した者に対する責任調査委員会まで設置して、損害賠償請求を行うことも決議しています。メガネスーパーの顧客情報が漏えいしていたという問題もありましたね。

監査意見の不表明

8/31付で有価証券報告書を提出したことで、同社株式について監理銘柄(確認中)の指定が解除され、当面の危機は乗り越えたわけですが、監査法人からは監査意見を表明しないと通知されています(既に同監査法人は監査人を降りており、有名なお助け監査法人に交代しています)。

上場廃止の危機は免れたものの、あらたに特設注意市場銘柄に指定されており、1年以内に内部管理体制が改善されていない、と東証が判断した場合は上場廃止となります。とりあえず1年という時間は稼いだけど、再生できますかねぇ。

日本製麻 前社長のインサイダー疑惑で特別調査委員会を設置

日本製麻株式会社は8/29、「特別調査委員会設置に関するお知らせ」を公表しました。同社の取締役(前社長)が日本製麻株の買い付けでインサイダー取引規制に違反した疑いがあり、特別調査委員会を設置して調査を開始するということです。

日本製麻とゴーゴーカレー

金沢カレーの火付け役として急成長しているゴーゴーカレーは、日本製麻にレトルトカレーの製造を委託しています。このゴーゴーカレーの創業者の社長(現在は会長)が日本製麻株を大量に買い付け、自らを取締役にするよう持ち掛け、今年4月に日本製麻の社長になっています。

その後8月に入ると同社取締役会は、不合理な議事運営、経費申請時の諸問題等を理由として新社長を解任。わずか4ヶ月での更迭となったわけです。いやぁ、メチャもめてますね。

ゴーゴーカレー創業者である前社長がインサイダー情報をもって(社長だから当然何でも知ってますわな)、ゴーゴーカレー名義で同社株をさらに大量に買い増しした(おそらく筆頭株主になってる)シーンについて、今回調査委員会を設置して調査するというわけです。

ゴーゴーカレー創業者の真意は分かりませんが、日本製麻を完全に手中に収め、社名をゴーゴーカレーに変更し、いわゆる裏口上場を目指したものなんでしょうかね。あまりに調子に乗りすぎたんで、日本製麻旧勢力が一揆を起こした、、、の図でしょうか。