中央発條株式会社 藤岡工場の第4工場で爆発事故

中央発條株式会社は10/17、「当社藤岡工場 第4工場事故に関するお知らせ」を公表しました。10/16の12:15ころ、愛知県豊田市の同社藤岡工場で爆発事故が発生し、2名の従業員が負傷したということです。

中央発條株式会社

中央発條は自動車用のばねとコントロールケーブルの専門メーカーです。主力のばねは、サスペンション向けの「シャシばね」、エンジンなどに使われる「精密ばね」を製造する、トヨタ自動車の持分法適用関連会社。名古屋市に本社を置く東証プライム上場企業です。若い人にはなじみがないと思うけど、「発條」ってバネのことね。日本発条なんかもそうです。

爆発事故の状況

怪我をされた方が2名ということですが、1名は軽傷のため社内での応急処置、1名については確認のため病院で診断、処置を受けたとのこと。設備被害については、事故が発生した乾燥炉および建屋の一部が損傷しているということです。原因については、現在消防および警察に協力し鋭意調査中だそう。重大な被害がなくて良かったです。

皮肉なことに

同社は事故の一週間前の10/11、活力に満ちた安全で働きやすい職場づくりに向け「健康宣言」なるものを公表しています。その中で、ゼロ災害に向けた「安全な職場づくり」についても高らかに宣言したばかり。何とも皮肉なタイミングでの事故となりました。

全銀ネット障害 送金255万件に影響

10/10から2日間、金融機関同士の資金のやり取りを担う全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)のシステムで障害が発生しました。三菱UFJ銀行やりそな銀行など10の金融機関で他行宛ての振り込みができなくなり、合計255万件の送金が滞りました。復旧したのは10/12です。

全銀ネット

全銀ネットはNTTデータにより1973年に開発され、これまで極めて安全性・信頼性の高いシステムとして順調に稼働してきました。その取扱量や加盟金融機関数等において世界に例を見ないシステムとして世界から評価されています。そのシステムでおそらく初めてとなる大規模障害だったんです。

他行あての振り込みなど一部の取引ができなくなる障害が発生したのは、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫の10行の銀行だそうです。

全ての銀行ではなく、上記の一部の銀行で発生していることから、全銀システムそのものではなく、そこから中継されるシステムで障害が起きたことが分かると思います。今のところ報道等では、「システムの不具合は、全銀システムとつなぐために各金融機関に2台ずつある中継コンピューターで起きたとされています。

事業者さんへの影響は

255万件の送金が滞ったということですが、企業の決済や給与の振り込みが集中する「5・10日」に発生していることもあり、事業者への影響は心配です。インフレで事業が行き詰っているような時世で、この障害が引き金になって会社をたたむことになった事業者さん、、、どのくらいあるんだろうね。

損保ジャパンはなぜ ビッグモーターとの取引を再開したのか

日本経済新聞は10/10、「損保ジャパン、取引再開30分で決定 社外調査委が糾弾」と報じました。ビッグモーターがかなりヤバいことやってそうだぞ、っていう状況が伝わってくる中、社長の鶴の一声でそれまでの議論がひっくり返り、わずか30分で取引再開となったということです。

役員ミーティング

取引再開が決定されたのは7/6の役員ミーティングだそう。事前打ち合わせではビッグモーターに対する追加の調査が不可避との認識が共有されていたそうですが、役員ミーティングでは社長の一声で取引再開が決定したということです。その間わずか30分。ビッグモーターの悪質な水増し請求の手口についての情報は、役員ミーティングの出席者の多くに事前共有されていたらしいです。

この役員ミーティングには法務やコンプライアンスなどの部門からの出席者はいなかったとのこと。そもそも役員ミーティングってなに?ってことですよね。執行側の役員だけで会社にとって重要な決議を行えるという態勢がそもそもの問題です。

これぐらいのサイズの会社であれば、こうした決定は取締役会で行われてしかりです。取締役会であれば監査等委員(または監査役など)が必ず出席しますし、監査等委員が要請して監査部長やコンプライアンス部長などを同席させることもできます。もちろん、出席したとしても機能しなかった可能性はありますが。

ブレーキを踏む者を排除し、執行側の役員だけで「役員ミーティング」なる会議を開催し、重要な決定を行えてしまう。これメチャ危うい態勢です。

北弘電社 今度は元従業員に訴えられる

北弘電社は10/10、「当社に対する訴訟の提起に関するお知らせ」を公表しました。取締役が主導する形での原価の付け替えなどの不正会計、有価証券報告書等の虚偽記載を受けた課徴金納付命令の勧告など、揉めまくった同社。詳細は過去記事をご参照ください。

訴訟の嵐

今回の開示では、元従業員から未払賃金及び遅延損害金の請求など、令和4年8月1日から令和5年4月30日までの未払法外残業代及び遅延損害金を請求する訴訟を提起されたそうです。訴訟を提起したのは今のところ1名で、請求額は263万5,210円だそうです。とうとう元従業員にまで訴えられ・・・。

いやぁ、なかなかスッキリしませんね。今年6月には、請負経費・報酬金のうち一部未払いがあるとして、横浜市の取引企業から3億3,000 万円を請求する訴訟が提起されています。

もう少し遡ると、昨年11月。元同社取締役に対して、一連の不正会計を引き起こしたことにつき、善管注意義務違反があったとして、北弘電社が4億2 万4,498円の損害賠償請求訴訟を提起しています。

債務超過

不毛な争いが続いていますが、その間に同社は前年度末に2,639 百万円の債務超過となっています。同社としては今期末の黒字転換を予想していますが、果たしてどうなるやら。そんな同社ですが、株価の方はなぜか1,300円台をキープしたまま。これって北海道スタンダードなの?

菊水化学工業 調査委員会の設置

菊水化学工業は10/10、「調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。2023年3月下旬に下請業者の申し出により、2019 年3月期において一部不適切な会計処理が行われていたことが判明したということです。23年3月になって19年3月期のことですかぁ。

菊水化学工業

菊水化学工業は建築塗料のメーカー。建築仕上材、建築下地調整材、タイル接着材、建築土木資材の製造、販売およびその関連商品の販売、建築物の改修改装工事(ビルリフレッシュ)を手掛けています。名古屋市に本社を構える東証スタンダード上場企業です。

不適切な会計処理

開示によると、下請業者の申し出により2019年3月期において一部不適切な会計処理が行われていたことが判明したとしており、同社担当者が赤字工事の発覚を免れるために、請負代金の支払いを遅らせていたといいます。社内調査を行い、当該担当者及び下請業者へ事実確認をしたところ、約 3,000万円が未払いだったとのこと。

はぁ?、何それ。2019年3月期の工事ですから、すでに3年半のあいだ未払いってことですよ。まぁ、これから外部の有識者で構成する調査委員会を設置して実態を把握するんでしょうが。3年半も下請けが我慢した理由や、今頃になって表面化させた理由。そこらはまず知りたいところですね。