建設技術研究所 従業員の不正行為 調査報告書を公表

建設技術研究所における従業員の不正行為。特別調査委員会の調査報告書が8/12、公表されていました。kuniが見事に見逃しておりました。すみません。「特別調査委員会調査報告書の受領と当社の対応について」という開示です。

不正の概要

同社社員が同社の外注システムを利用して架空発注を行い、自らが実質的に経営する会社に還流させ、当該会社から当社に転籍した者への給与補填と当該会社の運転資金等に充当していたもので、その架空発注金額は36件、128百万円だったそうです。

この社員をXとすると、Xは自身の父親を代表者とする派遣会社A社を設立。設立の目的は、建設技術研究所で働く派遣社員たちの処遇を改善するためだったようです。彼らをA社に移したものの、派遣業の許可が取れなかったため、結果的に建設技術研究所の契約社員やアルバイトとして転籍させています。

で、彼らの処遇を改善するために架空発注で資金を確保。当該資金が彼らの給与補填に使用されていたとのこと。なにこれ?従業員X氏は不正に手に入れた資金を同僚の給与補填に使っており、なんだか人助けになっているように、、、報告書では書いています。

関与した人物

なんとも驚きの展開になっていますが、驚かされることがもう一つ。従業員Xの上司である技術部次長と技術部部長が、不正な外注が上記補填の原資になっていることを承知で認めていたということです。途中から認めないとしたようですが、その後の不正外注の内容を積極的に確認しようともしていません。

他の業者からきて、建設技術研究所に常駐で働く同僚たちの処遇が酷過ぎて、これを改善しようとX、次長、部長が行った不正行為ですかぁ。まったくもって予想できなかった展開となりました。しかし、これはこれで同社の根深い問題を晒してしまうことになりましたね。

コメントを残す