石川 遼 選手

日曜日の日本経済新聞に石川遼君のインタビュー記事がありました。高校一年生だった2007年5月にツアー初優勝。プロ2年目の2009年には18歳で賞金王。当時はまさに遼君フィーバーでした。しかし、その後米国ツアーに参戦したものの、思った成果が得られませんでした。

苦しかったんだろうね

インタビュー記事では「石川さん」と呼んでましたが、これには違和感が。しかし、遼君ももう28歳か29歳ですもんね。一面ぶち抜きカラーの写真も載ってましたが、いやぁ、立派な大人になってます。石川さんでいいわけです。

2013年に米ツアーに本格参戦と書かれていたので、そこから6~7年、ほとんど勝ててなかったんでしょうね。昨年7月、日本プロゴルフ選手権で久々の優勝を果たしました。その後も最終戦の日本シリーズも制し、ツアー3勝、完全復活を印象付けました。

プロゴルフの世界、16歳(それもアマチュア)で日本一になった高校一年生。その後米国ツアーに参戦したころから、周囲の期待に応えようと、自分のゴルフができなくなっていったそうです。何年も悩み続けたその時代、本人は相当辛かったでしょうね。我々凡人には想像の付かない苦悩だと思います。

自己満

写真には彼のサインが書かれてましたが、添えられていたのが「自己満」という文字。勝手に自分で思い込んでいた周囲の「期待」に振り回されるのではなく、「もっと自分のためにゴルフをしよう」という思いが詰まった言葉のようです。「自分の信じる道を行くしかない」とも。

kuniからすると、遼君はうちの長男の一つ下だと思います。が、究極の世界で戦ってきた戦士だけに、彼の経験やことば、勉強になりますね。最近、自分よりも年下の人たちから教えられることが増えてきました。まぁ、本人が歳を取っただけの話かもしれませんが。

今年は米国ツアーに再挑戦するようです。遼君頑張れ。

新型コロナウィルスでも勝ったのは中国?

週刊東洋経済3月14日号のコラム、「中国動態」でなかなか興味深いお話が。中国武漢市で発生した新型コロナウィルス、ここでの医療体制の構築やウィルスの封じ込め、さらには経済復興という諸対応について、ジャーナリストの富坂氏が担当するコラムです。。

人民戦争方式

武漢の封鎖から6日間で全国各地から6000人の医療従事者が集められ、これまでに投入された医療スタッフは3万2千人を超えているんだとか。火神山医院はわずか10日で建設し、人民解放軍の医師たちが到着して50時間後には治療を始めたとも。

医療従事者へ配慮して報酬等に大金が投じられ、同時に復興に向けてウィルス対策で影響を受けた企業に対しても巨額の企業負担軽減策がとられているようです。まさに、ウィルス封じ込めから経済復興までをセットにして、「人民戦争方式」で戦っているというご指摘でした。もちろん、負の側面もあるのは間違いないですが。

習主席の言葉(これはkuniも新聞で読んで知っていましたが)、「中国共産党の指導と、中国の特色ある社会主義制度の優位が再び顕著に示された」、も紹介されてましたが、たしかに、、、と思わざるをえませんね。

社会主義制度の優位性

習主席、経済・貿易に関して、過去に同じような発言をされてましたね。人権など、様々なことへ配慮してコストが高く付き、スピードにも欠ける民主主義と比べ、明らかに社会主義には優位性があると。まさかその縮図を今回の新型コロナウィルス対応で見せ付けられるとは。

そんなふうに中国の強さを感じているところ、米国においても社会主義熱が高まっています。そう、民主党の予備選挙でサンダース候補が有力となってきています。中国のそれとは少し違っていて、民主社会主義といわれるやつですが、格差社会化が激しい米国で賛同を得ているということです。社会主義旋風が、、、こちらも目が離せません。

米国で外食が伸びてるらしい ウーバーイーツ グローサラント

近頃街でウーバーイーツの箱を載せた自転車をよく見るようになりました。新しい外食の形態ですね。日本経済新聞では米国の外食産業が5年で3割増となっていることを伝えています。宅配サービスが原動力なんですね。一方で、日本の外食市場規模は25兆円程度と1990年代のピークを下回っており、米国とは対照的とのことです。

ウーバーイーツ

ウーバーイーツが流行ってきてるらしい。ということは知っていましたが、具体的なサービス内容は分からないまま。おじさんの良くない習慣ですね。で、少し調べてみましたが、だいたい想像してた通りでした。これまたたまに見る出前館とかも同業態なんですね。ウーバーイーツの強みは最低料金の設定がないところのようです。

知識としては分かったものの、問題は実際注文した際のレスポンスであったり、届いた際の鮮度であったりという点でしょうが、これに関しても伝統ある日本の出前と同じようなもんなんでしょうね。出前に手数料が少々加算されたサービス。で、もちろんスマホからオーダーできると。

ウーバーそのもののサービスは日本ではどうだかなぁと思ってましたが、ウーバーイーツの方は日本でも普及しそうな気がします。出前の文化がある国だけに。kuniもこんど一回使ってみようと思っています。

グローサラント

日経の記事では最後にグローサラントという外食の新形態を紹介していました。っていうか、名称だけでしたが。kuniはこのグローサラントって全く知りませんでした。

グローサラント(grocerant)とは、食料品店(grocery)とレストラン(restaurant)を意味する英単語を組み合わせた造語らしいです。食料品店で売られている食材を使ってレストラン並みの料理を店舗内や敷地内で楽しむことができるという新しい業態だそうです。

イートインが店内に並んだ惣菜を購入して店内で食べるのにとどまる一方で、グローサラントは店内で販売している鮮度の高い食材を使って、出来たての食事を提供するということらしいのですが、、、これも体験してみないとうまく説明できないですね。今度体験してきます。

農林水産物輸出、1兆円に届かず

少し前になりますが、農林水産省が「2019年の農林水産物・食品の輸出実績」を公表していました。輸出額は9,121億円、前年比0.6%の増加にとどまりました。農産物は3.8%増ですが、林産物、水産物がそれぞれ-1.4%、-5.2%となっています。国別でみると、輸出先1位は香港、2位が中国、3位が米国です。

7年連続で過去最高を更新

政府の目標の1兆円には届きませんでしたが、それでも7年連続で過去最高を更新です。年後半から、香港でのデモが本格化したことが大きく影響しましたね。2,000億円以上輸出する国が3.7%減です。さらには日韓関係が悪化して日本産品の不買運動の影響で韓国向けも21%減少しています。

ここで問題です。輸出先ベスト3の国における最も多く輸出した輸出品目(産品)はなんでしょう?これがなかなかイメージできない産品なんですね。

おもな輸出品目

香港の1位は、真珠です。そして中国における1位は、ホタテ貝です。そしてなんと米国における1位は、ブリなんですね。アメリカ人がブリを食べる姿、想像つかないんですが、日本の脂ののった養殖ブリ、大人気なんだそうです。

輸出品目別にみてみると、ブリは45.4%増と大きく伸びています。計算してみると7割ほどは米国向けですね。あと大きく伸ばしてきてるのが牛肉、いわゆる和牛というヤツですね。20%増加しています。

一方で大きく減少したのが、「さば」で22.8%の減。サバは漁獲量が減ったところに、日本国内でのサバ缶人気が影響したんでしょう。以前書いた越前田村屋の焼き鯖ずし、食べたくなってきた。

とまぁ、19年は少し残念な結果でしたが、20年も1兆円目指しましょう。年初から新型コロナウィルスで大苦戦でしょうが、関係者の皆さん頑張ってください。

米国では感染者2200万人 既に1万人以上が死亡

新型コロナウィルスの話かと思いきや、実はアメリカで猛威を振るっている普通のインフルエンザによるものだそうです。アメリカ国内で合計2200万~3100万人がインフルエンザにかかり、来院は1000万~1500万件、入院件数は21万~37万人、死者数は1万2000~3万人になったと推定されているとのこと。

ニュースにならない訳

この話は東洋経済オンラインで伝えられたものです。しかし、もの凄い数ですね。この記事を書いている時点で新型コロナウィルスの方は、中国で感染者数は6万8500人、死者数は1665人と言われています。死者数で1/10、感染者数では1/400くらいですかね。

おまけにアメリカのインフルエンザは大人にも子供にも感染します。そんな状況ですが、米国でインフルエンザに対する報道が特別に盛り上がっている様子はありません。当然、日本でも米国からの旅行者受け入れに対して云々といった話も聞きませんね。

インフルエンザは効果的な治療法や比較的効果的なワクチンがあるほか、感染の状況などが開示されているから、あまり気にされないとか。一方の新型コロナウィルスの方はどれだけの感染力があって、どんな症状、どれくらいの致死率なのか、分からないことが多いから心配されるといった説明がされていました。

メディア 煽りすぎ

確かに分からないことが多いというのは不安を掻き立てます。だからこそメディアがしっかりと事実を伝えて、みんなが少しでも理解し、不安を増長させないことが重要です。そういう報道もありますが、残念ながら大変だ、大変だ、、、みたいな不安を煽るような報道が多すぎです。

最後に日本のデータも。厚生労働省が公表している情報によると、2/14時点で今シーズンのインフルエンザ推計受診者数は約 648.9 万人だそうです。死者数は公表されていないようですが、入院患者数は1万2569人にのぼります。米国と同じ致死率だとすると日本でも数千人が亡くなっていることになります。新型コロナウィルス、大騒ぎしすぎじゃないでしょうか。