大和ハウス工業 従業員2名による不正行為

大和ハウスは3/28、「過年度法人税等の発生および  当社元従業員の不正行為に関するお知らせ」を公表しました。国税局から税務調査により指摘を受け、修正申告を行うという話題とセットで、従業員の不正が公表されています。

大和ハウス工業

大和ハウスは幅広く事業を展開するハウスメーカー最大手で、東証プライム上場企業です。と同時に以前から数々の不正が発覚してきた企業ですね。当ブログでも過去記事がいくつか出てくると思います。

不正の概要

今回発覚したのは賃貸住宅や商業施設などの工事を担当していた従業員2名によるもので、架空や水増しの不正な発注を繰り返し、見返りに取引業者から金品を受け取っていたというもの。大阪国税局の税務調査でわかったということです。不正な発注は去年1月までの9年余りにわたって繰り返され、業者に支払われた総額はおよそ8200万円だそう。

社内調査はどのくらいの深度や範囲で行われたんでしょう。自社では発見できず、国税局から指摘を受けて発覚。社内調査だけ行い、当該従業員を切ってお終いという無様な展開です。開示を見る限りこれ以上の調査は行われない模様。おまけに、国税局への修正申告とセットで開示を済ませてしまうとは。

不正の動機や当該従業員らに対する管理の実態、再発防止策など、わからないものだらけです。これでいいのか?こういう対応だから不正の根絶が出来ないでいるんじゃないの?

さらに、「2人から損害に相当する金額を回収出来ている」ということですが、これってどうやって回収したんだろう、、、という疑問も。

「ほっかほっか亭」運営会社 エープリルフールの投稿で大炎上

弁当チェーン「ほっかほっか亭」を運営する会社は1日、エープリルフールに合わせたうそとして、すべての店舗でライスの販売を停止するとSNSに投稿しました。顧客からの問い合わせやSNS上でも批判が出たため、配慮が足りなかったとして謝罪することに。

ハークスレイ

ほっかほっか亭の運営会社ということですから、投降したのはハークスレイだと思われます。ハークスレイは作りたて弁当の販売店「ほっかほっか亭」をフランチャイズチェーン方式で全国に展開するほか、店舗運営事業者向けソリューションの提供、物流センターの運営などを手掛ける東証スタンダード上場企業です。

炎上の投稿

きのう(4/1)午前0時すぎ、Xの公式アカウントに、「コメの価格高騰を受けて全店でライスの販売を停止する」といった内容を投稿したんだそう。それを受けて同社には、本当にライスの販売をやめるのかといった問い合わせが寄せられたほか、SNS上でも批判が出たため、1日午後になって「皆さまを動揺させてしまい、配慮が足りなかったと感じております。大変申し訳ございません」とXに投稿し、謝罪しました。

しかしまぁ、世の中が最も敏感なお米をネタにしたエープリルフールの投稿なんて、だれが考えたんでしょう。このセンスの無さは致命的ですね。お米が高くて大変って時に販売を停止するなんてね。おまけに先日弁当の値上げ発表したばかりで。Xへの投稿だからXでの謝罪をしたみたいだけど、ホームページでの正式な謝罪も必要では?

今度は出前館 配達した商品が入った袋にネズミが混入

出前館は4/1、「レジ袋への異物混入に関するお知らせとお詫び」を公表しました。2025年3月29日(土)、顧客へ届けた商品を入れたレジ袋内に異物(害獣)が混入する事案が発生したとのこと。今のところ、混入経路については判明していないということです。

出前館

出前館は国内最大級のデリバリーサービスであり、多数のジャンルの飲食店ならびにスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどが出店する「出前館」を運営する東証スタンダード上場企業です。筆頭株主はLINEヤフーです。

異物混入

すき家でのネズミやゴキブリの混入が社会問題化する中、どうやら異物混入がトレンドのキーワード化しそうな気配ですね。今回の出前館の混入は、商品が入った袋の中に生きたままのクマネズミ1匹が入っていたという事案。このクマネズミ、調べてみると胴体が20センチ前後で、しっぽの長さも20センチ前後なんだそう。かなりデカいっすね。

このサイズのネズミが配達元の店舗で混入するなんてあるんでしょうかね。報道によると、「商品は玄関先に「置き配」で届けられた」とされており、常識的に考えると配達後にネズミが自らレジ袋に侵入したのでは?と感じます。

出前館は混入経路を不明とし、加盟店に配慮して、配達商品がどういうもので、どこの加盟店の商品かも明らかにしていません。とにかく起きた事象を速やかに公表。異物混入が社会の注目を集めている中、なかなか潔く、賢明な対応だと思います。

ハリマ共和物産株式会社 従業員による横領に関する調査結果

ハリマ共和物産は3/31、「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。従業員による横領が発覚し、3月上旬から特別調査委員会で調査をしてきました。

ハリマ共和物産

ハリマ共和物産は、日用品・化粧品・トイレタリー商品を扱う専門商社。このほか、小売りチェーンなどの物流業務を一括して引き受ける受託物流も手掛ける東証スタンダード上場企業です。

事件の概要

3月上旬の開示では、従業員が販売先に対して現金での販売を持ちかけ、その代金を自ら集金、横領するという手口で、2019年8月から2024年9月の間に約9600万円を横領していた、とされていました。その後の調査で、上記期間より以前の、2008年8月から2013年1月までの期間でも、同様の不正が行われていたことが判明しています。この期間に横領した総額は推定約1232万円だそう。

ほんとか?と疑いたくなる犯行の動機

2003年頃、飲酒運転をして反社会的勢力に属する人物との間で交通事故を起こし、脅迫されサラ金から300万円を借り入れて支払い。2018年、競艇場で知り合った裕福そうな女性に頼まれて、闇金からの500万円の借り入れの保証人に。その女性はすぐに音信不通。ほかにギャンブルもやっていて、膨らむ借金を返済するために横領したんだそうな。

これほんとか?と思わず疑ってしまう展開ですね。物語としては面白いけど、本当にしっかり裏が取れてる事実なんでしょうかね。調査も報告書全体もかなりテキトーな感じで、なんだかなーって。

大阪ガス 子会社の大阪ガスマーケティングで景品表示法違反行為?

大阪ガスは3/28、「エネファーム販売における不適切行為についてのお詫びとご報告」を公表しました。100%子会社である大阪ガスマーケティングの社員が、エネファームを推奨するにあたり、他社製品との比較で景表法に触れるであろう資料提示を行っていたということです。

不適切行為の概要

大阪ガスマーケティングの社員が、給湯機器の購入を検討している顧客に、エネファームを設置した場合の光熱費試算と、エネファーム以外の給湯機器を設置した場合の光熱費試算の比較による、光熱費低減メリットの試算金額を誤認させるような資料提示を行っていたとのこと。

当該資料は、エネファームとエネファーム以外の給湯機器を設置した場合の光熱費試算において、本来同じ年月のガス・電気料金単価で比較すべきところ、エネファームの光熱費低減メリットが大きくなるよう、異なる年月の単価を設定していたといいます。ちゃんと意図して作成されており、不適切行為ではなく不正ですね。

社内調査によると、この不正行為に関与した社員は25名。資料を提示した相手先顧客は919顧客だとのこと。同社では当該不正行為は景品表示法違反の可能性があると認識し、すでに消費者庁に報告したとしています。

判明の端緒は

この不正行為、どのようにして発覚したのかは公表されていません。顧客からの問い合わせや苦情によるものなのか、自社の広告審査によるものなのか、親会社の広告審査によるものなのか。消費者庁からの問い合わせや指摘により、っていうのが一番濃いかな。