日本金属(5491)板橋工場で火災

日本金属は2/26、「当社板橋工場圧延機における火災発生について(第一報)」を公表しました。2月25日午前6時35分頃、板橋工場 第一圧延工場で圧延機が火災を起こしたそうです。同日午前9時37分頃、鎮火を確認したとのこと。

一昨年にも

日本金属はステンレスを圧延(薄く延ばすこと)し、各種製品を製造販売するステンレス精密圧延メーカーです。この火災報道、3時間ほどで鎮火してますし、さすがにブログで取り上げるほどの事故じゃないかな。などと思いつつちょっとだけ調べてみたら、、、。

なんと、この工場、2019年11月にも火災を起こしてますね。この時は板橋工場 第三圧延工場で起きています。同社では半年以上かけて発生原因等の調査を行っており、その結果に基づく火災発生防止策まで公表していました。にもかかわらずわずか一年ほどで再発とは。

最新鋭機?

2019年の火災の直前に、「最新鋭の圧延機を導入(設備投資額10億円)」を公表しているんですが、その開示に掲載されている圧延機の写真には「No.9ZR」という名前が写っていました。既存の12段圧延機を20段センヂミア圧延機に大幅改造したと書かれています。なんのことだか全くわかりませんが。

で、今回の火災に関する開示文では、火災の発生場所が、「板橋工場 第一圧延工場 No.9ZR圧延機」となってるんですね。10億円かけた最新鋭機が燃えちゃったってことですかね。設備の老朽化が原因だろうと思っていたら、設備の更新が仇になったというオチとは。。。

日医工(4541) 業務停止命令?

日医工は2/25、「本日の一部報道について」を公表しました。「一部の業界紙において、富山県が当社に対して業務停止命令を出す方向で調整に入ったとの報道がありましたが、当社が発表したものではございません。」という、いつものパターンです。

度重なる製品の自主回収

同社はジェネリック医薬品(後発医薬品)を主力とし、シェアでは沢井製薬に次いで日本国内第2位です。医薬品の話題は専門的過ぎてこれまで記事にしたことはありませんでしたが、福井県あわら市の製薬会社、小林化工の爪水虫薬の事件があっただけに、、、。

睡眠導入剤成分が混入していた問題で、やはり自主回収から始まりました。これも、厚生労働省の承認を得ていない工程での製造が判明したということでしたが、死亡者まで出ましたからね。医薬品の製造過程における不正は影響大きすぎです。

富山県の日医工では、昨年だけで35医薬品の自主回収が相次いで発出されてました。その原因は、安定性モニタリングの純度試験、定量試験などで承認規格を満たしていなかったことや、承認書に記載のない製造工程を行っていたことが判明したため、だそうです。

今年に入っても、その他の医薬品で自主回収は続いていて、中には小林化工に製造や販売を委託しているものまで。同じ穴の狢でしたか。報道については否定しているものの、謝罪会見は時間の問題って感じですね。

報道の内容

報道というのは日刊薬業という業界紙のようで、その内容は、「日医工がGMP違反などに由来する後発医薬品の自主回収を繰り返した問題を受け、富山県と厚生労働省は医薬品医療機器等法に基づき、3月上旬に行政処分として同社へ業務停止命令を出す方向で調整に入った。」というもの。

「業務停止期間は1カ月前後を想定している。」とのこと。小林化工に次ぐジェネリック業界の不祥事。業界全体への影響もデカそう。

※ GMP:医薬品の製造管理及び品質管理の基準・・・だそうです。

フジオフードグループ本社 関連会社における不適切な会計処理(その2)

持分法適用関連会社「博多ふくいち」における不適切な会計処理を公表し、決算発表が危ぶまれたフジオフードグループ本社。博多ふくいちが債務超過だったとして、投資した金額と契約上の債務保証額5億円等を投資損失として営業外費用に計上しました。

持分法適用関連会社

当ブログで取り上げてきた会計不正等は、その多くが連結子会社で発生しています。親会社が50%以上出資している子会社ですね。当然親会社にしてみれば子会社管理の実効性が問われるため、親会社が主導して不正の実態を解明し、適切に処理。子会社の改善に向けた取り組みを管理していきます。

一方、今回の不正は持分法適用関連会社という位置付け。20%以上50%以下の議決権を保有しているという関係です。フジオフードグループ本社の直近の有価証券報告書で確認すると、同社は博多ふくいちの議決権の40%を所有しています。

まぁ、簡単に言うと連結子会社ほどに親会社の支配が及ぶわけではないので、持分法適用関連会社については、親会社の責任は問われないだろう。みたいな感覚があるのかもしれません。で、今回の不正はバッサリ切り落としてお終い。不正の実態も公表しないという感じに。

買いたたき?

しかし、40%の議決権を所有し、役員の兼務も行っていたようですし、上場企業としてそれなりに責任果たすべきではないかと、kuniは思うわけです。あるM&A関連サイトで、フジオフードグループ本社の役員がインタビューに答えてる内容も少し気になりました。

同社の資本業務提携で最も成功したのが博多ふくいちだと。40%の資本業務提携によって、モンドセレクション最高金賞13年連続の明太子を安い値段で仕入れることが可能となり、天婦羅「えびのや」で、それを食べ放題につけて大成功したんだそうです。

これって、同社の買いたたき行為で博多ふくいちを債務超過に追い込んだ、ってなふうにも見えてしまうのです。

東京精密(7729) 連結子会社における前社長の不正行為(その3)

子会社の東精エンジニアリングの前社長が、キックバックによる着服行為で約10年にわたり、合計約120百万円を還流させていた可能性があるとして調査を進めている東京精密。見落としていましたが、2/15に追加の開示をしていました。

もう一つの不正

追加で開示されたのは、「海外取引先に対する長期滞留売掛金の回収に係る不適切な取引」に関するものです。2021年3月期第3四半期報告書の提出期限延長に係る承認申請書提出に関するお知らせと一緒に開示されています。

東精エンジニアリングの海外取引先に対する長期滞留売掛金回収のため、同取引先在庫を東精エンジニアリングの中国現地法人に販売するスキームで滞留売掛金の回収を図ったもので、約360百万円の売掛金を回収した可能性があります。(ここまでは以前の開示内容)

東精エンジニアリングの子会社の中国現地法人が購入し、在庫となった製品の販売活動サポートを、東精エンジニアリングが日本の外注先に委託した際の経費約22百万円が、東精エンジニアリングにおける無関係な他の製品の原価に組み入れられた可能性があります。(これが追加開示の内容)

長期滞留売掛金(実際に販売していたのかは不明)を中国の子会社に払わせて回収。中国の子会社で在庫となってしまった製品を他社に転売するにあたり、国内で委託した仲介者への委託費をまったく別の製品の原価に付け替えていた、、、ということでしょうか。

ところで前社長

前回の記事で前社長を取り違えてしまいました。公表された事実に「前社長」と「約10年にわたり」というキーワードがあったため、社長職を10年以上務められた前々社長の行為と間違えてしまったんですが、、。どうもkuniと同じように間違えてしまう人、多いらしいです。

不正行為の全容解明にはもう少し時間がかかるでしょうが、現時点で分かっている行為者や関係者は先に開示してあげても良いのでは?

フジオフードグループ本社 持分法適用関連会社における不適切な会計処理

株式会社フジオフードグループ本社は2/5、持分法適用関連会社における不適切な会計処理の疑いがあることを公表しました。併せて、2020年12月期の決算発表を延期することも発表しています。少々古くなってしまった情報ですが、ここらでチェックしておきます。

株式会社フジオフードグループ本社

同社はフジオフードシステムを中核子会社とする持ち株会社で、大阪市に本社を置く外食企業です。ホームページで確認すると、現在の同グループの店舗は現在840店舗。メインとなるのは「まいどおおきに食堂」だそうですが、kuniは一度も見たことも入ったこともありません。

メインブランドとしては他にも、「串家物語」、「つるまる」、「手作り居酒屋かっぽうぎ」などがあるようですが、これらについてもやっぱり見たことない。他にサブブランドとして20を超えるブランドがあり、この中に「博多ふくいち」という辛子明太子屋さんも入っています。

博多ふくいち

この辛子明太子の製造・販売を行っている博多ふくいちが、今回の不適切会計処理の舞台となりました。同社は2015年に資本・業務提携し、フジオフード社の持ち分法適用関連会社(35%出資:当時の投資金額は68百万円)になっています。

同社の対応と決算発表

2/5時点では、「当該会社における原材料の過大計上による不適切な会計処理」としか説明されていません。また、特別調査委員会等の設置についても触れてないですね。2/12に予定していた決算発表は、延期して2/19へと。

その期日が来て、再度延長となるかと思いきや、2/19、決算発表しましたね。どのような会計処理がされていたのかについては言及することなく、博多ふくいちは2019年9月末時点で債務超過になっていたと。

で、フジオフード社が投資した金額と契約上の債務保証額5億円等を投資損失として営業外費用に計上して、過年度決算を訂正しています。再発防止策も3行だけ。なんだこれ。