フジオフードグループ本社 関連会社における不適切な会計処理(その2)

持分法適用関連会社「博多ふくいち」における不適切な会計処理を公表し、決算発表が危ぶまれたフジオフードグループ本社。博多ふくいちが債務超過だったとして、投資した金額と契約上の債務保証額5億円等を投資損失として営業外費用に計上しました。

持分法適用関連会社

当ブログで取り上げてきた会計不正等は、その多くが連結子会社で発生しています。親会社が50%以上出資している子会社ですね。当然親会社にしてみれば子会社管理の実効性が問われるため、親会社が主導して不正の実態を解明し、適切に処理。子会社の改善に向けた取り組みを管理していきます。

一方、今回の不正は持分法適用関連会社という位置付け。20%以上50%以下の議決権を保有しているという関係です。フジオフードグループ本社の直近の有価証券報告書で確認すると、同社は博多ふくいちの議決権の40%を所有しています。

まぁ、簡単に言うと連結子会社ほどに親会社の支配が及ぶわけではないので、持分法適用関連会社については、親会社の責任は問われないだろう。みたいな感覚があるのかもしれません。で、今回の不正はバッサリ切り落としてお終い。不正の実態も公表しないという感じに。

買いたたき?

しかし、40%の議決権を所有し、役員の兼務も行っていたようですし、上場企業としてそれなりに責任果たすべきではないかと、kuniは思うわけです。あるM&A関連サイトで、フジオフードグループ本社の役員がインタビューに答えてる内容も少し気になりました。

同社の資本業務提携で最も成功したのが博多ふくいちだと。40%の資本業務提携によって、モンドセレクション最高金賞13年連続の明太子を安い値段で仕入れることが可能となり、天婦羅「えびのや」で、それを食べ放題につけて大成功したんだそうです。

これって、同社の買いたたき行為で博多ふくいちを債務超過に追い込んだ、ってなふうにも見えてしまうのです。

コメントを残す