ANAの整備業務 不適切な行為が複数確認されたとして国土交通省が業務改善勧告

国土交通省は4/14、昨年11月に発覚したANAの整備業務に関する不正を受け、業務改善勧告を行いました。2024年10月にも同様の事案により厳重注意を受け、是正対策を講じている(とANAは言ってる)中でのこのような事態。

要するに事態を重く受け止めていないってこと。1件は、整備士が社内規定で使用が禁止されているブレーキ油を航空機に補充してしまったという事案。整備士はミスに気づきながらも、整備記録には事実と異なる記録を残したうえ、隠ぺい工作までも。

そしてもう1件は、整備士が貨物機の貨物を固定するレールが摩耗していることを見つけましたが、「摩耗は軽微で処置は必要ない」と判断して運航を継続。後に修理が必要だったことがわかったというもの。

これだけ不正を連発しながらも適時開示はしない社風。投資家にしてみれば、「企業のホームページなんていちいち確認してられないんだよ」ってのが本音。そう、こういう企業はそこを逆手に取ってるんです。いつか起きるよ、悲惨な事故。

ベステラ株式会社 JFEクレーン解体工事事故(その2)

重さ約400tの円柱状のおもりの上で破砕用重機で解体していて、重りと一緒に重機や作業員が落下してしまった事故。当ブログでもその工事方法が妥当だったのかどうか疑問に感じていました。

4/14、工事を請け負った2社(ベステラ、東亜建設工業)に神奈川県警が家宅捜索に入ったとのこと。ベステラはすでに適時開示していましたが、東亜建設工業(請負業者)はお知らせのみ。ベステラは下請けという関係のようです。これだけ世間を騒がせておいて開示もしない、これは疑問ですね。

事故が起きた解体工事の前には、同じ現場で大型クレーン2台の解体が完了していましたが、おもりの上で作業する手法はこれが初めてだったということです。工期や工費を削るために別の工事方法を選ぶことになったんでしょうか。

様々な工事において安全性を重視し、多くの特許まで持つベステラだけに、今回の事件は腑に落ちないのです。業務上過失致死容疑で行われている家宅捜索で、そのあたりも明らかにしてほしいところです。

三社電機製作所 社外取締役を解任

三社電機製作所は4/10、「社外取締役解任に関するお知らせ」を公表しました。6月に開催される定時株主総会に当該取締役の解任に関する議案を付議することを決議したとのこと。

開示によると、取締役会等での議論内容に関する守秘義務違反や、他の役員を誹謗中傷する内容等を広めることによる業務妨害など、善管注意義務違反行為があったとしています。これらの行為の重大性及び取締役会において同氏に対して違反行為の是正を求めても、同氏がこれに応じなかったそうな。

この社外取締役、三井住友銀行→銀行関連会社の役員→日本郵政の役員→ゆうちょ銀行の役員→三社電機製作所社外取締役という経歴の持ち主。現在83歳だそう。とてもプライドの高そうな方ですね。しかし、何でここまでの状況に至ってしまったのか。

投資ファンド等は絡んでないようで、(社内)取締役の合議で社外取締役を追い出すってのはかなり珍しいケースかと。さてこの社外取締役、「不当な解任」などとして、この後戦うんでしょうかね。

ベステラ株式会社 JFEの大型クレーンの解体工事はベステラが担っていたんだ

ベステラは4/9、「当社工事現場における事故発生に関するお詫びとお知らせ」を公表しました。JFEからなにも開示が出てこないので不思議に思っていましたが、あのクレーン解体工事はベステラが担当していたんですね。

ベステラは製鉄、石油・石化、電力などのプラント解体工事を展開する企業。プラント解体に特化した工事業者として、「リンゴ皮むき工法(大型球形貯槽の切断解体方法)」に代表される独自の特許工法など、豊富なノウハウや経験を強みとする東証プライム上場企業です。

船から原料(鉄鉱石・石炭等)を積み下ろす設備であるアンローダークレーン(高さ 54m)解体時 に、アンローダークレーンの設備の一部である重さ約400tの円柱状のおもりが、おもりの上の破砕用重機とともに35mほど落下し、おもりの上で作業していた方5名が被災されました。

人的被害は、お亡くなりになられた方:3名、負傷された方:1名、行方不明の方:1名となっています。400トンの重りの上に重機を載せて破砕する、って工法、妥当だったんだろうか。

株式会社ホクリョウ 千歳農場で火災事故

株式会社ホクリョウは4/10、「当社農場における火災の発生に関するお知らせ」を公表しました。4月8日夜7時半ごろ、「鶏舎が燃えている」と近くの住民から通報があり、約10時間後に消し止められたということです。

ホクリョウ(本社札幌市白石区)は北海道を地盤に、鶏卵の生産から取引先への販売まで一貫して行う企業。スーパーをはじめ、ホテル、レストラン、パン・ケーキなど業務用にも幅広く利用されています。北海道内の鶏卵販売で高いシェアを誇る東証スタンダード上場企業です。

焼損した鶏舎(ホクリヨウ千歳第二農場)は1棟(収容羽数約4万羽規模)ですが、本火災による人的被害はなかったということです。ただ、採卵用のニワトリ4万羽が死にました。同社は約250万羽を飼育しており、今回の事故による鶏卵供給への影響は軽微であり、同社の業績に与える影響も軽微であるとしています。

北海道という寒い地域だけに、重油を焚いて暖房するみたいな設備も稼働してそうですよね。そういう設備からの出火でしょうか。今のところ火災の原因等については調査中としています。