量産が終了した自動車の部品の発注代金を著しく低く設定していたことが、下請法違反(買いたたき)にあたるとして、公正取引委員会はスズキ完全子会社のスニック(静岡県磐田市)に再発防止を求めて勧告する方針を固めたとのこと。
量産が終了すると、修理等で必要になる部品は、当然のことながらコストが上がります。そうした部品を買いたたいていたというのが公取委の見解。しかし、実際には買いたたいた(価格を値切っていた)のではなく、量産時の価格と同等での取引を続けていたというもの。
量産ではないから製造コストは当然上昇。その分をちゃんと下請け会社と相談、把握して発注単価を上げるべきでしょ。って話です。これ、ヤバいですね。こんなケアができている自動車会社ないでしょう。下請法違反では金型の無償保管が定番でしたが、今回の買いたたきとの判断は業界に大きな影響を与えます。
各社、さっそく実態把握に動き始めるでしょうね。より早く是正に向けた対応を取り、自首して公取委からのおとがめはなしって形にしないとね。