肥料高騰 下水汚泥からリンを回収

神戸市や松山市、福岡市、佐賀市などで、自治体の下水処理場で発生する下水汚泥を肥料に再生し、地元の生産者に供給する取り組みが広がっています。ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに肥料価格が高騰するなか、下水汚泥の資源化が注目を集めているようです。

リン

佐賀市の事例などを読んでみると、コストを1/100に抑えられるみたいな報告もあるみたいです。肥料に用いるリンはほぼ全量を輸入に頼っているようで、このリンを下水汚泥から回収するということらしいです。全国の下水汚泥には、国内農業に使われる2割分にあたる約5.1万トンのリンが含まれているんだとか。

官民共同で

こうした動きを受け、農林水産省と国土交通省は10/17、下水処理の過程で発生する汚泥の肥料への利用拡大に向けた官民検討会を立ち上げました。中国やロシアからの輸入が滞り、足元で肥料の原料は価格が急騰中。下水汚泥から肥料の原料となるリンを回収する技術支援策などを協議し、年内メドに方向性を示す予定だそうです。

リンはほぼ全量を海外からの輸入に頼り、そのうち7割超が中国産なんだそう。そのため肥料価格の高騰を受け、農産物の価格が大幅に上昇しています。家計へのインパクトも非常に大きく、今後ロシアや中国との貿易を断ち切っていくためにも、この下水汚泥からリンを回収するというプロジェクトは非常に有用だと思われます。

このように、リンを含む下水汚泥は資源としてかなりのポテンシャルがあるものの、「下水汚泥に有害成分が含まれているのでは」という疑念も付きまといますよね。このイメージを払拭していくことも課題です。国産肥料をどこまで育てられるのか、注目です。