中国 草食経済

10/15 だったかな、日経産業新聞に「中国で健康食品が人気」みたいな記事がありました。わずか50年ほど前まで、餓死する人が絶えなかった中国。飢饉で数千万人が亡くなったこともありました。その頃はホントに草を食べて生きながらえていた人たちがたくさんいたそうです。

今では肥満大国

まぁ、日本も同じようなものですかね。戦後の混乱期は食べるもので苦労したそうですし、その後やはり飽食の時代、肥満や成人病に悩むようになりました。中国も日本の後を急速に追い上げ、今では肥満大国。記事では2016年のBMI指数を載せていました。成人男性で指数が25を超えている人の比率は、日本が27.2%で、中国は32.3%だそうです。完全に追い越してます。

こうなると必然でしょうね、脂っこい中華料理離れが起き、健康食品ブームになります。このことをメディアが取り上げ、「草食経済の勃興」と呼び始めたそうです。野菜や果物くらいまでなら自国の畑で作るなり、足らなきゃ輸入してくれればいいのですが、魚はちょっと困ります。

サバもサンマも高級魚に

最近、北太平洋や東シナ海で中国のサバ漁が増えているといいます。日本の漁船の数倍もあるような大型漁船が、虎網漁という日本では使わない方法で、小さなサイズのサバまで根こそぎ獲ってしまうんだそうです。漁業資源への悪影響がすでに出始めているようです。

回遊ルートの変化も指摘されているサンマですが、これも同じかもしれませんね。日本の10倍以上の国民が回遊魚を大好物と言い始めた日にゃ、サバやサンマの絶対量が減るのも理解できます。

サンマについては55万トンの漁獲枠で合意なんてニュースもありましたが、近年55万トンを超えたことなんてないらしいです。さっさと資源回復に寄与するまともな漁獲規制にしていかないと、マジでサンマも高級魚になっちゃいます。

関西電力 コンプライアンス推進の取組み

9/27、10/2、そして10/9。3回目の記者会見でやっと社長、会長の辞任を発表。関係した役員とともに、責任をとることになりました。最初の会見から12日間。たった12日間かもしれませんが、この時間後手に回ったことが、どれだけ関西電力という企業の価値を棄損したことか。

2019年版 関西電力グループレポート

関西電力のホームページで、「関西電力グループレポート」なるものを見つけました。このレポートはステークホルダーの皆さんに対して、同社グループの事業活動を理解してもらうよう、同社グループの6つのCSR行動原則に基づいたCSR活動と、財務に関する情報を報告するレポート、と説明されています。

コンプライアンス推進の取組み

同レポートの中に、コンプライアンスの徹底という行動原則が定められていて、その原則の中に、「コンプライアンス推進の取組み」というくだりがあります。その中では二つの基本方針として、以下のことが掲げられていました。

「事業領域の拡大と事業環境の変化に伴って生じるリスクに対応したコンプライアンス推進」
「前例にとらわれず、自ら考え行動する自律的なコンプライアンス推進」

これ、笑っちゃいますよね。また、同社グループとして取り組むべきコンプライアンス推進の重点テーマとして、以下の4つが。

「競争ルールの順守徹底」
「事業の変化に対応したリスク感度の向上」
「前例踏襲による不適切事象の防止」
「良識ある行動の徹底」

グループ全従業員の意識の醸成を図るべく、掲げられた2つの基本方針と、4つの重点テーマですが、残念ながら社長、会長、役員等にはどうも刺さらなかったようで。。。今回の金品授受に関して、見事に見抜いてますね。作成したのはコンプライアンス委員会の事務局を務める総務室でしょうか。コンプライアンスのなってない役員に対し、あてつけて作ったかのようです。ちなみにこのレポートが作成されたのは今年の8/23のようです。

ニュータイプの時代

10/10付け日本経済新聞の記事に、「『役立つ』より『意味がある』」というインタビュー記事がありました。応えていたのは、「ニュータイプの時代」著者 山口周氏です。山口氏は「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」の著者でもあります。コンサルの方なんですね。

問題解決より問題発掘

20世紀は解決すべき問題が多く、解決策が希少な世界だった。だから問題解決のために自動車や家電が次々と発明され、大量生産された。それには従順で勤勉な人が大量に必要だった。との指摘。確かにその通りですね。

ところが今は、解決されるべき問題はだいぶ減少し、希少になってきたのが足元の世界だ。重要なのは問題解決能力より問題発掘能力に変わり、『役に立つ』より『意味がある』事業を考える方が価値を生む時代になった。ニュータイプとはそれができる世代だ。とおっしゃってます。課題解決型から課題発見型へ、、、という話は他でも読んだことがあります。

また、、『役に立つ』より『意味がある』事業という意味では、「モノ」から「コト」へ、、、といった事業の転換なんかもよく聞きますね。

テクノロジーで解決すべき課題が減少してきたので、代わりに問題提起してあげることが重要。というところまでは理解するものの、その先のイメージが湧かないんですね。課題を発掘してあげて、「意味がある」事業。

例えばコンビニで考えると

突然必要になったモノ。それが夜中であってもさっと調達できてしまう。開いててよかった、、、のコンビニは、20世紀最高の課題解決型事業、みんなの役に立つ事業だったと思います。そのコンビニでさえ、曲がり角に来ているような感じですよね。

これが、「意味がある」事業となっていくためには、どう変化していく必要があるんでしょう。kuniの頭で考えていても、何も浮かんできません。上手く整理、消化できてないんだろうなぁ。やっぱりオールドタイプなんでしょうか。

脱中国 生産拠点・サプライチェーンの再構築

米中貿易戦争の影響を避けるため、日本企業はすでに生産・製造拠点を東南アジアや日本国内に移し始めたようです。それなりの時間はかかるでしょうが、先日書いたような、民主主義と社会主義の争いという観点で捉えるなら、かなりの長期戦を覚悟し、中国を起点とした生産・製造拠点やサプライチェーンは再構築せざるをえません。

設備投資関連にはビジネスチャンス

日本企業を例に書きましたが、生産拠点の見直しに関しては、日本以外の西側諸国でも事情は同じです。中国以外に拠点を移す、もしくは中国には残したうえで別拠点を設ける(消費市場としての中国には引き続き魅力があるため)ならば、そこに必ず設備投資が生まれます。

工作機械や製造装置などへの設備投資は、まさに日本企業が非常に強い分野であり、特にハイテク分野では日本企業にビッグチャンスが与えられるわけです。この関連業界は潤います。

貯め込んできた内部留保

一方、生産拠点等を他国に移そうとする企業にとっても、これまでしっかり貯め込んできた内部留保(手元流動性)を生かすチャンスです。米中関係がこじれて、最終的には世界経済が二つにブロック化するリスクもあります。ブロック化に今のうちから備える意味でも、新しい生産拠点やサプライチェーンを構築しておくことは重要です。

生産拠点を国内に戻してほしいというのがkuniの本音です。省力化、IT化投資を積極化して、人手不足を克服することができれば国内拠点もありだと思います。そうすれば、こうした分野にもビジネスチャンスが生まれ、国内景気もさらに改善しそうです。

なんて、、考えていくと、一番ダメージが大きいのはやはり中国、そして米国であり、日本はダメージも確かにあるけど、チャンスも大いにある、、、という整理になるんですね。かなり大雑把な整理ですけど。

台風19号とラグビー日本代表

台風19号が日本を直撃、関東甲信越から東北に至る広い地域で河川が氾濫、甚大な被害をもたらしました。思ったほど風は吹かなかったんですが、雨量がこれほどまでとは、、、。kuniの自宅近辺には大きな河川がないので、後にニュースを見るまで全くこの悲惨な状況を知りませんでした。

大気の川

初めて聞いた言葉ですが、台風19号の東側に「大気の川」と呼ばれる南から北へ向かう顕著な水蒸気の流れがあったんだそうです。大気の川は「平成30年7月豪雨」(西日本豪雨)や、鬼怒川の堤防決壊が起きた2015年の豪雨でも観測されているそうで、これと台風を取り巻く暖かく湿った空気があいまって、台風の北側で雲を発達させたということのようです。

今さらではあるんですが、このことは台風接近までに分かっていたんでしょうかね。台風接近の報道はあらゆるテレビ局でやってましたが、いずれもどちらかというと暴風、強風を強調していたように思います。まぁ、台風15号で風にやられた記憶があって、どうしてもそちらに目が行ってしまっていたのはしょうがないんだけど。あらかじめもっと雨量の凄さが伝えられていたら、、、と思ってしまいます。

スコットランドに勝利 決勝進出

台風被害で暗い3連休になりそうなところ、ラグビー日本代表が明るい話題を提供してくれました。kuniはあまりラグビーのことは詳しくなくて、まさに今回のワールドカップで目覚めた、絵にかいたような俄かファンです。ですが、感動しました。決勝トーナメント進出決めちゃいましたね。それも全勝、一位通過。素晴らしいです。

試合後のインタビューでも、被災地の皆さんに対する思いを選手全員が語ってて、、、彼らマジでカッコ良すぎです。彼らが言ってたように、被災した皆さんに大きな元気を届けられたんじゃないでしょうか。被災地の復興とそれを願う彼らのさらなる躍進、kuniも一緒に応援していきたいと思います。