太陽光発電所における銅線ケーブル盗難事件

8/28、東京インフラ・エネルギー投資法人は、「TI 牛久太陽光発電所における電気ケーブルの盗難被害発生に関するお知らせ」を公表していました。全国あちこちの太陽光発電所で発生する銅線ケーブルの盗難事件。止まりませんね。

ある事例では

今回の事例については今のところ被害状況等の開示はなし。7月に犯人が逮捕された別の事例でこの手の事件の概要を見てみます。

被害に遭ったのは水戸市藤井町の太陽光発電所。犯行は5月30日午後6時49分ごろから翌31日午後0時半ごろまでの間に行われています。この事件で7/19、茨城県警等がカンボジア国籍の6人を、長さ約1600メートルの銅線ケーブル(約1トン、約160万円相当)を盗んだ疑いで逮捕しました。

太陽光発電所が狙われた金属盗の認知件数は、今年上半期で567件に上り、前年同期比で312件増加しているとのこと。銅は重量当たりの価格が高いこともあって、盗難の対象にされやすいんですが、こりゃなんとかせんといかんよね。

このての犯罪ってやっぱり外国人によるものが多いのかな。盗品が簡単に現金化されてしまうという社会の仕組みを変えないとダメなんだろうね。160メートル、1トンの銅線が持ち込まれて、これを買い取る業者。ここが問題。住所と名前書かせて本人確認書類提示させるだけでかなり変わると思うけど。

ビジョナリーホールディングス (メガネスーパー) 特設注意市場銘柄に指定

ビジョナリーホールディングスは8/31、東京証券取引所より、監理銘柄(確認中)の指定解除がされるとともに、特設注意市場銘柄に指定されることとなったと公表しました。同時に、PwCあらた有限責任監査法人から監査意見を表明しないとの報告書を受け取ったことも。

おさらい

前社長が一部の業務委託先の意思決定に影響力を及ぼし、ビジョナリーに不当に過大な費用を請求していたなどの利益相反行為がありました。第三者委員会による調査が行われ、不正に関与した者に対する責任調査委員会まで設置して、損害賠償請求を行うことも決議しています。メガネスーパーの顧客情報が漏えいしていたという問題もありましたね。

監査意見の不表明

8/31付で有価証券報告書を提出したことで、同社株式について監理銘柄(確認中)の指定が解除され、当面の危機は乗り越えたわけですが、監査法人からは監査意見を表明しないと通知されています(既に同監査法人は監査人を降りており、有名なお助け監査法人に交代しています)。

上場廃止の危機は免れたものの、あらたに特設注意市場銘柄に指定されており、1年以内に内部管理体制が改善されていない、と東証が判断した場合は上場廃止となります。とりあえず1年という時間は稼いだけど、再生できますかねぇ。

日本製麻 前社長のインサイダー疑惑で特別調査委員会を設置

日本製麻株式会社は8/29、「特別調査委員会設置に関するお知らせ」を公表しました。同社の取締役(前社長)が日本製麻株の買い付けでインサイダー取引規制に違反した疑いがあり、特別調査委員会を設置して調査を開始するということです。

日本製麻とゴーゴーカレー

金沢カレーの火付け役として急成長しているゴーゴーカレーは、日本製麻にレトルトカレーの製造を委託しています。このゴーゴーカレーの創業者の社長(現在は会長)が日本製麻株を大量に買い付け、自らを取締役にするよう持ち掛け、今年4月に日本製麻の社長になっています。

その後8月に入ると同社取締役会は、不合理な議事運営、経費申請時の諸問題等を理由として新社長を解任。わずか4ヶ月での更迭となったわけです。いやぁ、メチャもめてますね。

ゴーゴーカレー創業者である前社長がインサイダー情報をもって(社長だから当然何でも知ってますわな)、ゴーゴーカレー名義で同社株をさらに大量に買い増しした(おそらく筆頭株主になってる)シーンについて、今回調査委員会を設置して調査するというわけです。

ゴーゴーカレー創業者の真意は分かりませんが、日本製麻を完全に手中に収め、社名をゴーゴーカレーに変更し、いわゆる裏口上場を目指したものなんでしょうかね。あまりに調子に乗りすぎたんで、日本製麻旧勢力が一揆を起こした、、、の図でしょうか。

消費者庁 高額な料金を請求するトイレの詰まり修理業者に関する注意喚起

消費者庁は8/24、「ウェブサイト上では低額な料金を表示しているが、実際には高額な料金を請求するトイレの詰まり修理業者に関する注意喚起」を公表しました。なくならないんだねぇ、このての悪徳業者。

水の関東24

今回指摘しているのはトイレ修理業者「RS設備」という業者で、ネットでは「水の関東24」と称するサイトで東京の他、埼玉、千葉、神奈川を中心に集客していたそう。例によって、当初の見積もりにとどまらず、あれやこれやと理由を付けて高額な請求をするというもの。この業者は既に廃業したということですが、同類の業者はネット上に多数いると指摘しています。

ネットでの記載も嘘

この業者のウェブサイトでは、「明確な金額を提示!追加料金一切なし!水まわりの交換や修理といった作業時には、作業を開始する前に必ず明確な金額を提示します。また、特殊な例を除いて、お見積もり時になかった追加費用が発生することはありません」とか、

「悪徳工事業者にご注意ください!!関東の水道業者の中には、修繕を依頼したお客様に対し、依頼した以外の作業を行い、わけの分からない高額な請求をする業者がございます。」とか、

「私たちは業界の健全化を目指し、そういった悪徳水道業者の排除に努めて参ります。」、、、などという文句もあったそう。ウェブサイトに書かれていることなんか信用できませんよ、って話です。いやいや、何を信用したらいいんでしょうね。

北野エース運営会社 株式会社エース 従業員の不正行為 2億円の横領

「北野エース」を運営する株式会社エースの従業員が8/22、約2億円を横領したとして、兵庫県警に逮捕されました。上場企業ではないのでスルーしてたんですが、報道等を見てみると結構インパクトのある不正行為でしたので取り上げています。

株式会社エース

株式会社エースは食料品専門店「北野エース」を全国に展開する企業。上場企業ではありませんが、従業員約1,300名(正社員342人)、店舗数108店、売上高288億円という会社。上場してもおかしくないサイズ感です。

不正の概要

関西本部の経理部次長が、2017年9月~今年5月まで、会社名義の口座から普段使われていない会社の口座に171回にわたって計約2億円を振り込み、横領していたとのこと。社員が多額の出費に気付き、社内調査で発覚したそうです。

2億円のうち、約1億2,000万円をスマートフォンゲームの課金に使っていたんだそうです。「ゲームのアカウントを強くし、ネット住民に認められたかった」と供述しているとのこと。はぁ?なにそれ。ゲームでの課金など、まったく縁がないので分かりませんが、凄い世界ですね。ゲーム会社が儲かるわけだ。

しかし、会社の生命線である経理を、5年間以上も次長に任せっきりにしていたとはね。上席者の責任は問われてしかりです。まぁ、よくある話ではあるけど、、、皆さんの会社は大丈夫ですか?