日本航空516便衝突炎上事故 乗客乗員は全員生還

1/2に発生した羽田での日本航空516便衝突炎上事故。滑走路上で接触したとされる海上保安庁の航空機側では搭乗員6名のうち5名が亡くなったということです。この機は能登半島地震の被災地支援で物資を搬送する任務の最中だったそう。ご冥福をお祈り致します。

乗客乗員379人全員が生還

悲惨な事故になりましたが、乗客乗員379人全員が生還(うち14人が負傷)できました。これって奇跡的なことですよね。接触した瞬間に左翼の燃料タンクと思われるところから強烈に炎を噴き上げ、滑走路をすべるように進む機体の動画が何度も流されていました。

まず一つには、機体はほぼ着陸時と同じ姿勢で滑走路を進んでおり、滑走路をほんの少しだけ外れたところに止まることができました。もしこれ、機体が滑走路を大きく外れて回転してしまっていたら、まさに火だるまになって避難どころではなかったと思われます。接触後の機長の機体コントロールは奇跡です。

そして何より称賛されるべきは、停止後に乗客を全員脱出させることに成功したことですよね。航空機においては、「出口の半分が使えないという条件のもとで90秒で乗客全員を脱出させられる」ことが求められるそうです。JALもそれを実現できるよう訓練をしてきたはずですが、それを実際に完遂しました。

乗務員の方、特にCAさんの冷静な対応、日ごろからの訓練が多くの人の命を救ったわけですね。上記のような二つの奇跡、もっと評価・賞賛されていいと思います。私たちの周りにも、火災や地震が発生した際の避難訓練とかありますよね。みなさん真剣に取り組んでますか?日ごろの訓練がものをいう場面がいずれ来ますよ。

株式会社グッドスピード 調査結果公表 会社ぐるみの不正会計

東海地方を中心に中古車販売や買取、レンタカー事業を行う株式会社グッドスピードは1/4、「第三者調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。売上の先行計上の不正に関して、10/6付けで設置された第三者調査委員会による調査結果も併せて公表されています。

発覚の経緯

調査報告書の冒頭で、次のように不正発覚の経緯が語られています。「8/31、金融庁から、グッドスピード社の会計監査人である監査法人 A&A パートナーズに対して連絡があり、金融庁の公益通報窓口に『グッドスピード社が売上の先行計上の不正を行っている。』という通報があった」とのこと。

「9/14、A&A は グッドスピード社の監査等委員会に対して、金融庁から共有された通報内容を伝達するとともに、これに関して公表済みの決算について不適切な会計処理(売上の先行計上等)をしている疑義が生じていることを指摘した」、ということのようです。金融庁の公益通報窓口への内部通報から始まったんですね。これはちょっと珍しいパターンでした。

会社ぐるみの不正

専務取締役や取締役が収益達成に向けたプレッシャーをかけ続け、それが叶わないとなると売り上げの先行計上を指示していたとのこと。トップの代表取締役社長もこの不正については報告を受けており、容認していました。

さらに他の取締役や1線、2線の幹部どころか、3線である内部監査室長までもがこのことを認識、放置していたというありさま。まさに会社ぐるみ、酷いものです。同社は2019年4月に上場しましたが、それ以前からこの不正が行われていたというのも大問題です。

ダイハツ工業 やっぱ悪いのは親会社だよ

明けましておめでとうございます。新年早々能登地方での大地震の報。自身に津波、大規模な火災も。まだまだこの後も余震とかありそうですね。そしてさらに、羽田での航空機事故。三が日からこんなことって、、、今年はどんな年になるんでしょう。いや、だからこそ皆でいい年にしないとね。

ダイハツ工業

地震や事故が起きたことで今はその報道も下火になっていますが、年末まではダイハツの不正でもちきりでした。監督する国土交通省の対応も、同社の倒産やそれによる関連企業への悪影響をどう回避するか、、、みたいなモードで動いている感じです。

12/29の朝日新聞記事に、「ダイハツだけ責められる、社員の違和感 歴代トップ8人はトヨタから」というのがありました。ほとんどずっとトップを務めるのはトヨタからの人材。当然トップが孤立しないように参謀として何名も役員や部長クラスが送り込まれていると思います。

部長クラスも部下がダイハツプロパーばかりでは使いにくいので、ある程度仕事のできるトヨタ出身の実務系社員が出向等で配属されます。こうしてダイハツでは、実務トップクラスと主要部署の部長クラス、役員がほとんどトヨタ勢で占められていくわけです。子会社というのはそういうものです。

トヨタの責任にあらず

にもかかわらず、調査委員会の調査結果ではほとんどトヨタの責任に言及しておらず、朝日が書いたように「違和感」が残るわけです。kuniもよく似た構造の企業におりましたので、まさに違和感しかありません。調査委員会でも忖度が、、、。親会社の責任をこのあとどう問うていくのかが最大の焦点になります。