株式会社ヤマト 第3四半期決算発表を延期

株式会社ヤマトは1/26、「2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。 25日に決算発表行うべく準備を進めてきましたが、一部の取引について精査が必要となることが判明したということです。

おさらい

何とも漠然とした延期の理由です。しかし、ここまでの同社の開示の経緯等を考えると、ただの延期とも思えない節もあります。当ブログでも取り上げましたが、昨年9月に不正が発覚しています。同社子会社のスズデンで、従業員が架空の経費を計上し、約1億3,400万円を横領していたという事案でした。

約1か月間、社内調査委員会で調査を行い、10月末には調査結果を公表。当該従業員の処分(懲戒解雇)を行い、刑事上の法的措置を進めるとしていました。再発防止策についても公表していましたね。

決算発表の延期

まぁ、こんなことがあった同社だけに、今回の決算発表の延期は気になるところなわけです。「一部の取引について精査が必要となることが判明」。まぁ、普通に考えると、いったん解決したとしていた従業員の不正に絡んで、新たな不正が見つかったとか、類似した不正や取引等が他にも見つかったとか。

ありそうですよね。あくまでkuniが勝手に妄想してるだけですが。第三者委員会でもいろいろと調査の限界があるわけですが、同社の場合は社内調査委員会でしたからねぇ。なおさら、見えていなかった部分は多かったのではないかと。

「株式会社ヤマト 第3四半期決算発表を延期」への2件のフィードバック

  1. 「スズデン」って会社、沢山あるんですね。前株のスズデン、後ろ株のスズデン、前株にしても当該の本社山形の他にも本社東京板橋のスズデン(Wikiで出てくる上場会社)。始めスズデンで検索して迷ってしまいました。

    さて決算発表、確かに延期ですが1/25⇒1/31予定(6日間)ということで、普通に考えれば(金額はさておき)大々的に実態をほぐさなくてはいけないほどではない気がします。また「社内」委員会ですが、3月に子会社になったわけなので、社内と言っても自浄作用を目的としたスズデン社内調査と言うよりは、実質は親会社による子会社の査察ではないかと思います(ヤマトは取締役をスズデンへ役員・監査役として派遣)。実際に買収してみないとわからないこともあるでしょう。

    来週の発表を見守りたいと思います。
    このヤマトと言う会社、仕事上の下請け会社の株式買収により完全子会社化というのは今回が初回ではないようです。それでも見抜けないものなのですね。ガバナンスが効いていることを褒めるべきなのか、事前に不正を見抜けないことを憂慮すべきか・・・まあ子会社化したあとも一千万円横領されていたのだから後者でしょう。
    またIR情報見ると、毎年のように業績修正のIR情報を出しているのも不思議に思いました。ヤマトの手掛ける総合エンジニアリング事業ってそんなに不測の事態が次々起こるものでしょうか。

    1. コメントありがとうございました。
      確かに、延期は1/25⇒1/31予定(6日間)となってますね。見落としてました。
      この期間だと大きな不正等が見付かったわけではなさそうです。ご指摘ありがとうございました。

      朝塩様、以前にもコメントいただいたことありましたよね。
      今後もご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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