ビジョナリーホールディングスは3/15、「(開示事項の経過)2023 年4月期第3四半期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。今回の開示では、3/7に公表された社長の不正行為と決算発表延期に関するここまでの経緯について、追加で情報開示されています。
内部通報
やはり内部通報(外部窓口に対する匿名の通報)だったようです。その内容は、「同社社長と懇意な関係にある業務委託先企業2社(実質的に同社の関連当事者に該当するのではないか?)に対して不当な利益供与がされている可能性がある」というもの。
また、「社長はカラ出張等の不正な経費精算により会社経費の私的流用を行っている可能性が高い」という話も。ただこれに関してはここまでの調査では判明しておらず、同社においてではなく、社外の複数企業に関係する経費の可能性があるのでは、としています。
当該通報の特異性として、2022年7月1日から8月20日までの間の社長の移動、飲食、宿泊等に関する行動記録、及びその根拠としての多数の写真(調査会社により行動確認がされていたものと思われる。)が添付されていたんだそうです。一従業員による通報のレベルではなかったようですね。
やはり社長だけではなさそう
本件通報において名前を挙げられていたのは、「当社取締役・執行役員、社長との関係性及び同社内の役職等に基づき関係している可能性がある全取締役(社外は除く)・執行役員」となっていて、やはり、社長以外の取締役等も群がっていたようです。
そういえば、一昨日、取締役の1名が「一身上の都合によるもの」という理由で辞任されていましたね。この人もそうだったんでしょう。取引先企業を巻き込んだどんぶり勘定事案。さて、どこまで拡大するんでしょう。